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【2025/04/19 23:14 】 |
埼玉県幸手支部(杉戸町)602 弥生湯
satte-sugito-602-yayoiyu.JPG今回は特別に女将のご厚意により内部写真を撮影させていただきました(お客が私1人になったのです)。

そのため報告をまとめるのに時間がかかりましたが、2011.6.23、創業80年以上(大正末期か昭和初期の創業・・・2代目)という「埼玉県幸手支部(杉戸町)602 弥生湯(北葛飾郡杉戸町杉戸3-1-12)」を訪れました。

埼玉県12軒目になります。

因みに「埼玉県幸手支部(杉戸町)601 巴湯(北葛飾郡杉戸町杉戸3-3-6)」とは、ほんの200m程しか離れておりません(丁目まで同じ・・・近々報告の予定です)。

宮代町にある東武動物公園駅(旧名は杉戸駅)の東口(東武動物公園とは逆方向)からの道を真っ直ぐ進んで、大落古利根川にかかる古川橋を渡って杉戸町に入り、もう少々歩いた道沿い左手に建っています(看板があります)。日光街道杉戸宿の旧市街にあたります(本陣跡地近く)。

簡素な建築の東京型小型銭湯で正面側には何やらモダンな雰囲気が漂います(昭和30年代あたりの建築)。玄関の上には温泉マークの模様ガラスもはめ込まれています。

satte-sugito-602-yayoiyu2.JPG後部は驚きの『木造』です。瓦材の管を重ねて金属枠で囲った、東京にはあまりないタイプの煙突があります。

よく見ると昔の煙突の痕らしきものもあります。

脇の道は元用水路です。

山積になっていることでおわかりのように、井戸水を薪で沸かした非常に当たりの柔らかいお湯なのです。

satte-sugito-602-yayoiyu3.JPGシンプルこの上ない青暖簾を潜って玄関に入ると、床のタイルがカラフルで、正面の「丁寧にお辞儀をする福助」の三六角タイル絵(章仙作:九谷)が出迎えます。

下足ロッカーの木札鍵はごく一部しか残っておりません。






satte-sugito-602-yayoiyu4.JPG模様硝子のはまった木製の引き戸を開けて中に入ると、完全に昭和中期で時間の止まった空間が出現します。

木製で低めのシンプルな番台、古いながらもきちんと磨かれた木床、木製の脱衣ロッカー(下足ロッカー同様に金属札鍵はごく一部しか残っておりません/通常タイプの脱衣ロッカーもあります)、籐製の脱衣籠、新築祝い?に贈られた脱衣所中隔壁の鏡と脱衣所中央の縁起物の額(宝船)、何やら大きな体重計(・・・というより重量計?)、現役で稼働する三枚羽根の天井扇、古い記載の掲示物、広告・・・。

全てが昭和レトロそのものです。

satte-sugito-602-yayoiyu5.JPG浴室も入口の引き戸と窓がアルミサッシになっている以外、ほとんど手が加えられておりません。

浴槽は古いタイルのシンプルな同じサイズの2槽式で、内側深湯が熱め、外側浅湯が温めとなっており、隔壁下部から湯が沸いています。

カランは主にWaguriの球形で(一部は温泉マーク・・・ないものも1つ)、内側4つ(ここだけ後付けの固定シャワーあり)、2つ&2つの島(鏡もシャワーもなし)、外側2つ(鏡のみあり)の配置になっています。

鏡の下部には昔の広告の名残があります(寿司屋・洋菓子店・洋服店・電機店・・・機の字が古い略字・・・杉戸駅(東武動物公園駅の旧名)前との記載もあり・・・他)。

浴槽背面には「滝からの急流&水車小屋~洋風?の民家~カワセミ(1羽は魚をくわえている)~湾から望む山々~松に鷹」の三六角タイル絵があります(女湯は「金魚が泳ぎおしどりがおり小島に赤い太鼓橋(人が渡っている)のかかる池のある日本庭園(民家もある)から望む富士山」の図で水カランも真鍮製らしいです)。

satte-sugito-602-yayoiyu6.JPG浴室中隔壁には「桜堤の川に架かる鉄橋~船~山頂の城」のモザイクタイル絵もあります。

かつてはペンキ絵があったであろう浴室正面壁は白塗りになっています。

床のタイルは白い六角形の蜂の巣模様です。


satte-sugito-602-yayoiyu7.JPG内側手前側にある掃除用の蛇口もまた何とも味があります。

湯桶も当然に黄色のケロリン、そしてこれまた当然に緑のM字椅子が使われています。

詳細は敢えて省きますが(ご想像の通りです)、トイレも完全に時間が止まっています(前室にはかつて使われていた傘立てとタンク式の手洗い場もあります)。

「こんな時代は終わりなのよね」といつも女湯側にいる女将が悲しくつぶやかれました。

東武動物公園からそう遠くないところに、こんな素晴らしい銭湯があるんです!

遠くから訪れる価値のある銭湯と思います。銭湯マニアの方々のチャレンジをお待ちしております。

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【2011/06/26 10:46 】 | 埼玉県 | 有り難いご意見(1) | トラックバック()
埼玉県越谷支部506 大袋浴泉【廃業】
koshigaya506-obukuroyokusen.JPG2009.4.10に入湯済なのですが、当ブログで紹介するために、昨日「埼玉県越谷支部506 大袋浴泉(越谷市袋山1398-5)」を訪れたところ、何とも悲しいことに2011.5.26付をもって廃業し、写真のように取り壊し寸前の状態にありました(ほんの1週間ほど前に通りかかった際には営業していたのに・・・)。

東武伊勢崎線大袋駅西口地区再開発の煽りと思われます。

駅至近で周囲には古い飲食店街・・・と立地はなかなかで、高いコンクリート製円筒型煙突を備えた簡素な造りの銭湯でした(路地から後面が観察できました)。

フロント前は田舎の居間のような休憩スペースで(ステンドグラス風の欄間や日本庭園のプリントがありました)、浴室背面は竹林のプリントでした。

座風呂や乾式サウナ(別料金)がありました。

玄関脇の「明治牛乳のベンチ」に味がありました。

・・・というわけで、埼玉県公衆浴場業生活衛生同業組合越谷支部の銭湯は7軒となり、全て当ブログでご紹介したことになります。

東京も含めて銭湯の廃業が止まりません。訪れたことのある銭湯が廃業するのは何とも寂しいものがあります。

時代の流れとして仕方がないのかも知れませんが、「マンションビルが林立し安いかも知れないが代わり映えのしないチェーン店の居酒屋ばかり」というどこも同じ駅前の風景では、文化国家として情けないように感じるのは私のわがままでしょうか。

家庭のユニットバスでは真に体と心の疲れは癒せません。

お近くの銭湯と古い居酒屋を見直してみることを心よりお勧めします。

追記(2012.2.7)
建て売り分譲住宅になった模様です。

追記(2012.4.19)
埼玉県公衆浴場業生活衛生同業組合の公式HP 埼玉のお風呂屋さん
・・・からも抹消されました。

拍手[9回]

【2011/06/04 10:21 】 | 埼玉県 | 有り難いご意見(0)
埼玉県越谷支部508 第一御殿湯
koshigaya508-daiichigotenyu.JPG引き続き、多忙に取り紛れて報告が遅くなりましたが、2011.5.25、仕事を終えて大急ぎで、私にとっては2番目に近いにもかかわらず、かつ東武伊勢崎線越谷駅から歩いてすぐにもかかわらず極めて難易度の高い(理由は後述)「埼玉県越谷支部508 第一御殿湯(越谷市中町9-17)」を訪れました。

埼玉県11軒目になります。

日光街道に背を向けた立地で、路地を入った奥に玄関があります。

宮造り銭湯に準じた簡素な造りの外観はほとんど昔のままで(後方に枠付き金属製細円筒型煙突があります)、格天井の玄関にはさくらの木札鍵の下足箱があります。

当然に番台形式の脱衣所は外周に一段加わった格天井(三枚羽根の天井扇あり)&白壁&木床で、脱衣ロッカーの他に籐製の籠も使われています。男女の境に松永光の文章が飾ってあります。

浴室に入ると・・・涙が溢れて止まりません。

天井や壁のペンキは相当の期間が経過して地が見える状態になっており、トタンに直接書かれたペンキ絵は時の流れの彼方に消え去り、何の絵だったのか、誰の作品だったのか、全く判別できません(幾つか山の痕跡が伺えます)。

ペンキ絵の下の広告スペースはそのままで、サザエさんと同時代の漫画による「入浴者の心得」が2枚、薄っすらと電話番号は確認できるものの何の広告だったのかわからないものが1枚、その他は裏返されて&錆びてしまって詳細不明(表が見てみたい!)・・・となっています。

浴槽は外側奥に湧き上がる湯口、中央部にジェット2基、内側にバブル・・・の古いタイルの1槽式で、浴室背面が「鯉の泳ぐ池~鯉の滝登り」の三六角タイル絵となっており、この絵の「鯉の滝登り」からつながるように浴槽内壁から浴室中央部にかけて岩山が作られ、下部には滝状に湯口があり、裏側に釜場への戸へのトンネルという非常に凝った造りになっています。

浴室中隔壁には「岸に水車のある田舎家が建つ湖から望む富士」のモザイクタイル絵があります。

浴室タイルも懐かしい物で、特に道具置き部分は緑のクローバーのような模様です。

温泉マークの押し手のカランは内側7つ(鏡あり/奥5つのみ固定シャワーあり)、5つ&5つの島(シャワーはない/鏡は島の角に!)、外側7つ(鏡も固定シャワーもあり)となっています。

黄色のケロリンの湯桶(及び無地)と緑のM字椅子も使われています。

乳液と綿棒は無料サービスのようです。

トイレも当然に・・・です。

聞きしに勝るレトロ銭湯です。往時が偲ばれます。

さて、最後に極めて難易度が高い理由ですが、埼玉県公衆浴場業生活衛生同業組合のHPの記載と異なり、昨年11月より、な・・・な・・・何と「毎週水曜日+いきいき銭湯の日(第1木曜日:年7回-今年度は6/2 8/4 9/1 12/1 1/5 2/2 3/1)」の「午後3時~7時(うそ~!)」のみの営業で(逆に言えばほとんど開いていない!)・・・というよりも、ご主人の「お風呂を沸かす仕事」を維持するためにお孫さんが続けているとのことです。

近くにお住まいでない限り、恐らく仕事を休まないと訪れることは不可能です。

それでもチャレンジする価値のある銭湯です。レトロ銭湯フリーク(銭ちゃん)中級者?以上にお勧めします。いかがでしょう?

因みに、常連の好みなのか相当に湯が熱いですのでご承知置き下さい。

追記
2010/10/10(銭湯の日)恒例イベント
東京銭湯ナイトVol.6 「郷愁の昭和レトロ銭湯」「女湯秘話 -その闘いと愛-」(at LOFT/PLUS ONE)
(Ustream)
http://www.ustream.tv/recorded/10114106

・・・のなかで「東京レトロを行く」のオプティオ和田さんが紹介しておられます(私は所用で行けませんでした・・・残念!)。

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【2011/05/28 02:21 】 | 埼玉県 | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
埼玉県越谷支部511 蒲生温泉
koshigaya511-gamouonsen.JPG例によって既に昨日になりましたが、仕事帰りに車で足を伸ばして、東武伊勢崎線蒲生駅東口から南東方数百メートルの市街地にある「埼玉県越谷支部511 蒲生温泉(越谷市蒲生本町1-41)」を訪れました。

埼玉県10軒目になります。

かなり交通量のある県道49号線に面しています(後に土盛りして県道ができたため?やや低い位置に建っています)。

やや簡易な造りの東京型銭湯の前面をほぼそのまま残しつつ(瓦葺きの破風屋根で上部が欄間&左右が木窓とタイルの玄関部分はほぼそのまま)、後方を改修した(壁や屋根は新しい)外観です(円筒型の煙突があります)。

玄関内部は格天井の重厚な造りで、年季の入った木製の渡り板やかなり古風な木製の下足箱(さくらの木札の鍵)があります。

当然に番台形式の脱衣所は、白壁&飾り天井&よく磨かれた古い木床で、3枚羽根の天井扇があり、手前側の庭部分の内側はかつて使われていた後付け型の木製ボックスサウナ&外側は庭の名残で、その先にトイレ(水洗式)があります。男湯側には松永光の文章、女湯側には田村隆一の詩、境に家紋の木版(扇形)が飾られています(手前側の窓には花柄のカーテンあり)。

浴室は大橋ブルーの蒲鉾天井でタイルは改修されており、カランはハンドルタイプで、内側5つ、島4つ&4つ、外側5つ(ここのみ固定シャワーがない)となっています。

昔のままのタイルの浴槽は、内側が浅い円形ジャグジーで外側がジェット2基のある長方形の浅風呂です。

男女の境に富士の描かれたペンキ絵があります(男湯に伊豆と書かれています/追記参照)。

浴槽背面には「脇に田舎家が並び太鼓橋のかかる山中の滝の春景…白くなってしまった木は桜?(縦4枚×横6枚:鈴栄堂九谷)」と「川沿いに水車付きの田舎家のある田園からの富士(縦4枚×横6枚:恐らく鈴栄堂九谷-右下部が傷んでいてはっきりせず)」の三六角タイル絵もあります。

黄色のケロリンの湯桶に加えて、底部に赤い温泉マーク&側面に赤いラインの入った白いケロリン型湯桶及び無地の白いケロリン型湯桶が使われています。一部に緑のM字椅子もあります。

結構レトロな銭湯です。いかがでしょう。

追記(2011.5.1)
大変申し訳ないことに、極めて重要なことを書き落としていました。この銭湯のペンキ絵は、1936年(昭和11年)福島県相馬市に生まれ、17歳で弟子入りし、2万枚を優に超えるペンキ絵を描き続け、惜しまれつつも平成21年4月13日に逝去された早川利光氏の生涯最後の作品とのことです。書き換えが行われる前に、病を押して描いた氏の人生の集大成を是非是非ご覧下さいませ。

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【2011/04/27 18:40 】 | 埼玉県 | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
埼玉県草加支部1102 あづま浴泉
souka1102-azumayokusen.JPG例によって既に昨日になりましたが、車で「埼玉県草加支部1102 あづま浴泉(草加市中央2-16-47)」を訪れました。

埼玉県9軒目で草加支部の最後(・・・といっても3軒のみ)になります。

東武伊勢崎線草加駅東口よりちょっと歩いた昔からの市街地にあります。

簡素な造りの東京型銭湯の正面フロント改造版で、良い具合に煤けた屋号入りの円筒型煙突があります。

薪で沸かしているようです。

浴槽は改修された外側奥配置の2槽式で(噂の!?コミカ風呂です)、内側浴槽には背面に箱から滝状に流れる湯口、外側が手前に拡がった外側浴槽にはバイブラとジェット2基があります。内側手前に立ちシャワーが2基あり、外側手前に脱衣所に跨がる形で熱気浴(湿式サウナ/無料!!!)があります(水風呂がないためか中に水シャワーあり)。

カランは押し手がWaguriの平型で、内側6つ、内側の島は外側方だけ5つ、外側の島は4つ&4つ、外側5つ(ここだけ固定シャワーなし)となっています(鏡は全てにあり)。

浴室正面壁は茶系の幾何学模様のレリーフタイルになっており、中隔壁には蔓状の観葉植物があります。

黄色のケロリンの湯桶が使われています。

楕円形の籐製の脱衣籠と棚も使われ、ドライヤーは無料です。

玄関に「ふれあい入浴」の木製看板があり、石灯籠のある小さな庭に面した休憩スペースにはレーザーカラオケセットや給茶の用意(なぜかヤクルトの縦型冷蔵庫を利用)があります。

仕事帰りの一風呂をお楽しみ下さい。

追記
震災による破損のためか、瓦屋根にビニールシートがかかっていました。入湯経験のある盛岡市の銭湯を含めて東北地方など東日本の銭湯が気になります。少しでも被害が少なく、そして地域のためにも営業が続けられるよう祈ります。

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【2011/04/24 22:13 】 | 埼玉県 | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
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