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【2024/04/27 20:42 】 |
銭湯背景画について(私見)

この正月のテレビ番組で箱根秋水氏が取り上げられたため、拙ブログを検索して訪れる方々が増えたようですが、そのような中で「当方の意図しない反応」が生じて同氏及び関係者の方々にご迷惑がかかっているのではないか・・・とのご指摘を一部の読者よりいただきました。

 

江戸川51 第二寿湯


・・・で敢えて「酷評」させていただいたのは、同氏による「この描画技法での銭湯背景画」であって、「他の描画技法による銭湯背景画の可能性」を否定するものではありませんし、ましてや「銭湯背景画以外の同氏の作品の一部または全部」を否定するものでもありません。

 

同氏がその道の今や数少ない伝承者であることは疑うべくもなく、当然ながら、その腕前も疑いようがありません。

 

ただ、銭湯背景画とは、「銭湯のご主人や女将さんの意向」「画き手(銭湯背景画絵師)の想い」に加えて「銭湯利用者への思いやり」の見事な調和(ときにせめぎ合い?)の中に存在する「極めて高度な限界芸術」であり、「禊ぎの体現とも評される庶民の脱日常的な癒しの場」としての銭湯空間を構成する「非常に理想的な舞台装置」の1つであると私は理解しています。

 

様々な形はありますし、これからも進化するものと期待していますが、銭湯利用者を含めた「渾然一体となった場の構成」そのものが神髄なのではないでしょうか。

 

そのような意味で、今回の同氏による「この描画技法での銭湯背景画」には強い違和感を覚えざるを得なかったのです。

 

銭湯愛好家の1人としては、銭湯背景画もさりながら、脱衣所の「味」の低下にも心を痛めているところです。今や3名のみとなった銭湯背景画絵師による「通常の銭湯背景画」と同氏による脱衣所の「昔ながらの映画看板」という、昭和の香り漂う競作(≒協作)銭湯があればいいなあ・・・とさえ「勝手に」思っています。

 

銭湯背景画・映画看板ともに、「広告媒体」としての需要が激減した現在、その行く末に多大な不安のあることはとても残念です。

 

以上、銭湯背景画に対する私見を交え、箱根秋水氏の絵に関する補足と致します。

 

皮肉な形になってしまい恐縮ですが、これを機会に今後の同氏の活躍にもご注目いただければ幸いです。

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【2014/01/07 18:10 】 | 銭湯あれこれ | 有り難いご意見(0)
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