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引き続き、多忙に取り紛れて報告が遅くなりましたが、2011.5.25、仕事を終えて大急ぎで、私にとっては2番目に近いにもかかわらず、かつ東武伊勢崎線越谷駅から歩いてすぐにもかかわらず極めて難易度の高い(理由は後述)「埼玉県越谷支部508 第一御殿湯(越谷市中町9-17)」を訪れました。
埼玉県11軒目になります。 旧日光街道に背を向けた立地で、路地を入った奥に玄関があります。 宮造り銭湯に準じた簡素な造りの外観はほとんど昔のままで(後方に枠付き金属製細円筒型煙突があります)、格天井の玄関にはさくらの木札鍵の下足箱があります。 当然に番台形式の脱衣所は外周に一段加わった格天井(三枚羽根の天井扇あり)&白壁&木床で、脱衣ロッカーの他に籐製の籠も使われています。男女の境に松永光の文章が飾ってあります。 浴室に入ると・・・涙が溢れて止まりません。 天井や壁のペンキは相当の期間が経過して地が見える状態になっており、トタンに直接書かれたペンキ絵は時の流れの彼方に消え去り、何の絵だったのか、誰の作品だったのか、全く判別できません(幾つか山の痕跡が伺えます)。 ペンキ絵の下の広告スペースはそのままで、サザエさんと同時代の漫画による「入浴者の心得」が2枚、薄っすらと電話番号は確認できるものの何の広告だったのかわからないものが1枚、その他は裏返されて&錆びてしまって詳細不明(表が見てみたい!)・・・となっています。 浴槽は外側奥に湧き上がる湯口、中央部にジェット2基、内側にバブル・・・の古いタイルの1槽式で、浴室背面が「鯉の泳ぐ池~鯉の滝登り」の三六角タイル絵となっており、この絵の「鯉の滝登り」からつながるように浴槽内壁から浴室中央部にかけて岩山が作られ、下部には滝状に湯口があり、裏側に釜場への戸へのトンネルという非常に凝った造りになっています。 浴室中隔壁には「岸に水車のある田舎家が建つ湖から望む富士」のモザイクタイル絵があります。 浴室タイルも懐かしい物で、特に道具置き部分は緑のクローバーのような模様です。 温泉マークの押し手のカランは内側7つ(鏡あり/奥5つのみ固定シャワーあり)、5つ&5つの島(シャワーはない/鏡は島の角に!)、外側7つ(鏡も固定シャワーもあり)となっています。 黄色のケロリンの湯桶(及び無地)と緑のM字椅子も使われています。 乳液と綿棒は無料サービスのようです。 トイレも当然に・・・です。 聞きしに勝るレトロ銭湯です。往時が偲ばれます。 さて、最後に極めて難易度が高い理由ですが、埼玉県公衆浴場業生活衛生同業組合のHPの記載と異なり、昨年11月より、な・・・な・・・何と「毎週水曜日+いきいき銭湯の日(第1木曜日:年7回-今年度は6/2 8/4 9/1 12/1 1/5 2/2 3/1)」の「午後3時~7時(うそ~!)」のみの営業で(逆に言えばほとんど開いていない!)・・・というよりも、ご主人の「お風呂を沸かす仕事」を維持するためにお孫さんが続けているとのことです。 近くにお住まいでない限り、恐らく仕事を休まないと訪れることは不可能です。 それでもチャレンジする価値のある銭湯です。レトロ銭湯フリーク(銭ちゃん)中級者?以上にお勧めします。いかがでしょう? 因みに、常連の好みなのか相当に湯が熱いですのでご承知置き下さい。 追記 2010/10/10(銭湯の日)恒例イベント 東京銭湯ナイトVol.6 「郷愁の昭和レトロ銭湯」「女湯秘話 -その闘いと愛-」(at LOFT/PLUS ONE) (Ustream) http://www.ustream.tv/recorded/10114106 ・・・のなかで「東京レトロを行く」のオプティオ和田さんが紹介しておられます(私は所用で行けませんでした・・・残念!)。 PR |
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