多忙に取り紛れて報告が遅くなりましたが、2011.5.24、仕事を終えて東武伊勢崎線に飛び乗り、東武大師線大師前駅から少々歩いた比較的古いアパート地域にある(最寄り駅は日暮里・舎人ライナー江北駅)「足立34 おきもと湯(西新井本町4-29-24)」を訪れました。
銭湯お遍路198軒目です。
やや簡素ながらも千鳥破風を冠した宮造り銭湯で、駐車場などから外周がほぼ確認できます。後方に枠付き金属製細円筒型煙突があります。
薪で沸かしているようです。
玄関は金糸・銀糸を含んだ塗り壁&飾り天井で、昔ながらの木札鍵の下足箱や傘立てがあります。
当然に番台形式の脱衣所は白壁&飾り天井で木床もきれいに磨き込まれています。下が脱衣ロッカーになった2連式のおむつ換えの台もあります。手前側には手入れの行き届いた庭があり、木製の縁側で涼むことができます。
トイレは水洗化されています。
浴室も昔を残しつつ実にきれいに改修されています。天井や壁のブルーは鮮やかでタイルもピカピカです。
浴槽も改修されており、バブルのある内側深浴槽と内側からジェットエステバス(ボタン式)・リラックスバス・(ボタン式)が並んだ外側浅浴槽の2槽式になっています。外側中間部に日替り薬湯(訪問時は柿の葉グリーン)が増設され、外側手前に立ちシャワーがあります。
そのため外側のカランは薬湯と立ちシャワーに挟まれた3つのみで、加えて6つ&6つの島と内側7つとなっています(温泉マークの押し手/固定シャワー付き)。
ペンキ絵は、男湯が丸山清人氏の作と思われる白い灯台が鮮やかな潮岬(平成22.8.6)で、女湯には立派な富士山が伺えます。
※丸山清人氏の作に間違いなく、女湯は西伊豆とのことです(2011.8.30追記)。
浴室中隔壁には「大きくカラフルな熱帯魚がいる海底」のポップな不整形モザイクタイル絵があり、浴室後壁も青系の不整形モザイクタイルのグラデーションになっています。
黄色のケロリンの湯桶や緑のM字椅子も使われています。
女将さんにお話しを伺ったところ、「湿気によりカビないように換気に気をつかっている」「それでも傷むのでペンキ絵は年1回描き直してもらっている」とのことでした。銭湯を愛する気持ち(心意気)が感じられます。
そんな「夫婦で頑張っている銭湯」です。是非お越し下さいませ。
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