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屋号入りの金属製円筒型細煙突は錆び付きつつありますが、近代的な建物と看板はそのまま残っています。 大変残念ながら訪問したことがありませんが、昭和61年(1986年)創業の「お客さんに愛されるように」と経営者夫婦が相談して考え出した屋号の銭湯で(浴室の壁にもタイルで大きく描かれていた)、主浴槽や座風呂など5つの浴槽とスチームサウナがあり、薪で沸かしており、比較的ロビーが広かったようです。 <参考> 北海道新聞旭川支社 湯快だな(2004.10.20) http://asahikawa.hokkaido-np.co.jp/yukai/20041020.html ある意味で「名銭湯」の1つでしたが、静かにゆっくりと記憶の彼方に向かっています。 1つでも多くの銭湯が営業を続けられることを心より願って止みません。 合掌! PR |
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昨日、新築開業となったJR北海道旭川駅から1条通を西方に約700m程歩いた昔ながらの市街地にある(国道237号線にほぼ沿っています)「旭川支部-旭川2 金栄湯(1条通2丁目右4号)」を訪れました。 正面側の両側にトイレ(水洗)が配置された昭和後期?の簡素な造りの銭湯ですが(後部に金属製細円筒型煙突があります)、「北海アルバム社 旭川市街案内図 昭和28年(1958年)7月 復刻縮小版 2011(平成23)年4月20日発行 (株)あいわプリント 協力:旭川市中央図書館(収蔵)」に掲載されていますので、創業は相当古く(昭和前期?)、現存する建物(正面壁に屋号)は建て直されたものと思われます。 白く屋号が染め抜かれたオリジナルの茶暖簾を潜るとシンプルな玄関で、さらに戸を開けて入ると、三和土から直接上がるレザー敷きの脱衣所です。 もちろん番台(シンプルな造り)形式で、下足は棚に入れるスタイルです。 MOM TOKYOと折り鶴マークのアルミ板鍵の脱衣ロッカー(薄いブルーのペイント)とプラスチック製の長方形の籠が使われており、置き道具用のロッカーも脱衣ロッカーと同系です。 新しめの3枚羽根の天井扇があり、ぶら下がり健康器、ローラーベッド(動くかは不明)、さらに女湯側には赤の「ヤマト自動マッサージ機」とお釜型ヘアドライヤー(現役!)もあります。 浴室は改修されているようで、床のタイルはモダンなものになっています。、金属スレートによるすり鉢状の天井の中央には縦長方形の小さな湯気抜きがあります。 浴槽は奥横配置同サイズ2槽式で、外側深浴槽が神天石=ブラックシリカ風呂、内側浅浴槽がジェット2基(超音波気泡温泉/施工:織田鉄工場)、隔壁から両側にツルカメの11/2の水カランがあります。最内側に熱気浴(湿式サウナ)があります。外側手前側に水風呂があります。 カランは、押し手が古い宝と逆三角形がほぼ半々で、鏡(一部に寿司屋・肉屋・菓子店・スーパーなどの広告の名残)と不揃いな固定シャワー(1つのみロングシャワー)付きで、内側6つ(斜め配置で水がある/手前に噴水型の水飲み)、4つ&4つの島(湯のみで水がない)、外側5つ(斜め配置で水がある)の配置になっています。 地下水を使用しています。 浴室中隔壁手前側には小さな業務用ドアがあります。 関西型の黄色いケロリンの湯桶と一部に緑のM字椅子が使われています。 JR北海道旭川駅やホテルのある中心街から徒歩圏内ですし、駐車場(ほぼ隣接する「日本料理 福鶴亭 本店」のものと兼用)もありますので、「道北銭湯の基本形」を体験しに、旅の途中で立ち寄られてはいかがでしょう。 追記 ついに北海道公衆浴場業生活衛生同業組合旭川支部の完全制覇となりました。HPの関係部分も増設します。 追記(2011.8.19) 昭和2年(1927年)に9条13丁目で創業し、昭和17年(1942年)に現在の場所に移転。現在は3代目が経営。昭和62年(1987年)頃に改修し、浴室の位置と形を変え、サウナを増設した。 <参考> 北海道新聞旭川支社 湯快だな(2004.6.23) http://asahikawa.hokkaido-np.co.jp/yukai/20040623.html |
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昨日、JR北海道新旭川駅からJR宗谷本線にほぼ沿って旭川駅方向に約800m程歩いた昔ながらの商工業地域にある(宇朱別側の北側)「旭川支部-旭川19 羽衣湯(東8条1丁目3-12)」を訪れました。 昭和後期?の簡素な造りの銭湯の改修版のようです(前面2階とサイドは自宅です-別に玄関があります)。 白く屋号が染め抜かれたオリジナルの黒暖簾を潜ると細いシンプルな玄関で、さらに引き戸を開けて入ると、三和土から直接上がるレザー敷きの脱衣所です。 もちろん番台(シンプルな造り)形式で、斜め木板鍵の下足ロッカーがあり、傘立ては鍵の部分のみが外されて壁に直付けになっています(驚異の工夫!)。 脱衣所中隔壁上に招き猫が鎮座し、その後方では羽根の短い天井扇が稼働しています(あまりの高速回転のため何枚羽根かわかりません!)。 折り鶴マークのアルミ板鍵の脱衣ロッカーと籐製の籠が使われており、浴室入口付近はマーブルタイルの床になっています。白い小円形で陶製の水受けもあります。 「祝○旭川浴場組合創立100周年記念」の和柄の幟が置いてあります。 懐かしのテーブルゲーム機〔(株)ロジテックのBall Chaser Deluxe(ブロック崩し)〕が置かれていますが、大変残念なことに故障しています。 女湯側には緑色の「ヤマト自動マッサージ機」と古い「赤ちゃん用体重計(針式&籐製の籠)」と「貫目表示の体重計」もあります。 脱衣所外側のドアの向こうにはトイレがありますが(ちょいとレトロ)、サイドの居住スペースにつながる戸もあります。 浴室は昭和後期~平成初期?に改修されているようで、床のタイルはモダンなものに、浴槽背面はレリーフタイルになっています。金属スレートによるすり鉢状の天井の中央には横長方形の小さな湯気抜きがあり、その屋根が古いプラスチック製波形建材のため、かなりの雨天の訪問時は真下で天候がわかる状況でした(これもレトロ銭湯の味の1つ)。 逆L字型に改修された浴槽は、外側が、奥角の流れ落ちる湯口からジェット1基(超音波気泡温泉/施工:織田鉄工場)・バイブラを通り手前の流出口につながる流れ風呂で(内角にツルカメの11/4の水カラン)、さらにジェットのない寝風呂につながり、バブルのある温水プール並の温い深風呂、手前に排水口のある小さな水風呂・・・という3槽式です。最外側に熱気浴(湿式サウナ/施工:織田鉄工場/熱い!)があります。 カランは、押し手が古い宝で(黒変している・・・これもレトロ銭湯の味の1つ)、鏡と固定シャワー付きで、内側6つ(手前に噴水型の水飲み)、6つ&6つの島(ここのみ水平配置で水がある)、外側4つの配置になっています。 浴室中隔壁手前側には小さな業務用ドアがあります。 勿体を付けて最後に書きますが、ガラスブロック壁になっている浴室中隔壁中央部の上には、「新しい浴場広告 サンライト」があります※。四面に「アナログ時計」と「病院」「医院」「広告会社自体」の広告が配されたアクリル板で作られた立方体の電気広告がモーターユニットの上でゆっくりと回転しています。「どこの浴場でもお取付け致します」と連絡先の電話番号も書かれていますが、今電話するとどうなるのでしょうか(他の銭湯の関係者もあまり来ないでしょうし・・・)。 ※「旭川-旭川3 こがね湯」の脱衣場にあるものも非稼働ながらこれだったようです。 http://sentotanbonin.kai-seki.net/Entry/64/ 時代が味を加えた(つまり黄色みがかった)サイドに浴場用と入った関西型の白いケロリンの湯桶(おそらく黄色が淡くなったものではない!?)と緑のM字椅子が使われています。 なかなか昭和を感じる銭湯です。 是非お越しくださいませ。 追記(2011.8.19) 昭和40年(1965年)の創業で、昭和60年(1985年)に改修。現在は2代目が経営。 <参考> 北海道新聞旭川支社 湯快だな(2005.1.5) http://asahikawa.hokkaido-np.co.jp/yukai/20050105.html コメントをいただいたので再追記(2011.8.31) 特徴的な屋号は、創業者の親族に「旭川市の隣町の上川郡東川町にある天人峡温泉の大岩風呂を築造した人」がいたため、同温泉近くにある北海道一の飛瀑である「羽衣の滝」に因んだとのこと。 <独自HP> http://www016.upp.so-net.ne.jp/hagoromoyu/index.htm <独自ブログ> http://hagoromoyu.blog.so-net.ne.jp/ |
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昨日、旭川駅の北方約2km、石狩川にかかる金星橋の向こう岸の袂近く、昔ながらの住宅街にある「旭川支部-旭川20 平和湯(大町2条1丁目)」を訪れました。 昭和中期?の簡素な造りの銭湯の正面フロント改造版のようです。 建物後部は古い建物そのままに近く、緑のトタン屋根の小さな湯気抜きの上には蓋付き煙突状の突起があり、屋号のプレートの付いた茶に変色した金属製細円筒型煙突が立っています。 薪で沸かしているようです。 大町小学校にほぼ隣接しているためか、正面には何やらポップな動物のイラストが描かれています。 北海道護國神社(一時は北海道神社に改称)から500m程でもあり、創業が1956年(昭和31年)6月9日の廃止前であれば、旧旭川市街軌道近文線(旧師団線・・・後に短縮&分割営業のため六号線と東六号線に改称)の電停からも近かったのかも知れません。 小さなアルミ板鍵の下足ロッカー(と棚)のある玄関から入ると、格子状の飾り天井のフロント&休憩スペースで、旭川らしい木を生かしたテーブルが置いてあります。オレンジのフジ美容マッサージ機は現役です。金魚の水槽2つが置かれた奥側の戸の向こうには、後方の居住スペースにつながる廊下があります。 北海道公衆浴場業環境衛生同業組合のお願い文(日本語・英語に加えて中国語さらにはロシア語併記)が貼られています。 脱衣所は塗りのないそのままの木床で、小さなアルミ板鍵の脱衣ロッカー(中が二段式で使いやすい!)と籐製の籠が使われており、木製のベンチが置かれ、浴室入口の簀の子も木製です。女湯の脱衣所には貫目表示の体重計もあります。 浴室は昭和後期~平成初期?に改修されているようで(タイル壁になっています)、金属スレートによるすり鉢状の天井の中央には横長方形の小さな湯気抜きがあり、対角線に配置された2つの円孔は蓋付き煙突状の突起へとつながっています。 浴槽は、(使い込まれた)檜風呂-木筒から流れ落ちる湯口&ツルカメの11/4の水カラン&熱め、ゲルマニウム温浴-パイプから流れ落ちる湯口&ツルカメの11/2の水カラン、超音波気泡マッサージ器(座風呂2基)-ツルカメの11/2の水カラン&温め・・・の3槽式です。最外側に乾式サウナ(別料金)があり、その手前に「掘り込まれた小さな水風呂(上方に立ちシャワーの痕跡とロングシャワー)」があります。 カランは、押し手が「六角形内に円さらに内に矢尻の柄」で、この地域には珍しく全て湯と水があり(しかも水平配置)、鏡と固定シャワー付きで、内側3つ(手前に噴水型の水飲み)、3つ&3つの島(外側は高い造り&金属製の物置場設置&手前にロングシャワーと高齢者用の座椅子に対応しています)、外側3つの配置になっています。 何と、湯桶まで新旧&大小取り混ぜた木製で、さらには椅子までも木製(&緑のM字)です。 木へのこだわりが感じられる銭湯です。 木桶の奏でる浴室に響く音「カコ~ン!」は実に耳に心地よいものです。 広い駐車場もありますので、ご家族連れで、さらには北海道旅行の途中でお立ち寄りくださいませ。 追記(2011.8.19) 昭和26年(1951年)の創業で、昭和63年(1988年)頃に改修してフロント形式にし、檜風呂と高齢者対応のカランを導入した。現在は2代目が経営。地下水を使用。 <参考> 北海道新聞旭川支社 湯快だな(2004.3.10) http://asahikawa.hokkaido-np.co.jp/yukai/20040310.html |
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昨日、旭川市中心街にある(旭川駅やその周辺のホテルからも徒歩圏内/旭川市民文化会館北側)「旭川支部-旭川5 旭鉱泉湯(八条プレジャー/8条通9丁目左1号)」を訪れました。 おそらくこのあたりでは最古と思われる大正初期創業の銭湯です。 現経営者(戦時中に経営者が転々としたため第26代になります)の奥様の一族が引き継いだのは、昭和32年(1957年)、空知管内北竜町の篤農家から離農した先々代のときで、昭和47年(1972年)、旭川市役所職員だった(元秘書課長)先代が引き継いだ際に現在のビルに建て替えられ(全体を8条プレジャーと命名)、平成13年(2001年)にリニューアル・オープンとなっています。 2階は家族風呂と「本格 フィンランド メトスサウナ」などになっており(いずれも別料金)、平成5年(1993年)までは麻雀室も併設されていたようです。 先々代、先代ともに長年に亘って旭川浴場組合長を務めた功績により旭日単光賞を授与されているそうです。 「第46代横綱 朝潮太郎(第3代)」が旭川巡業の際に贔屓にした銭湯でもあります。 旭川市中央地区(住所が○条○丁目の地区のさらに中心部)最後の1軒となってしまいました。 茶系の外壁など昭和モダンの香りのするビルで、壁のゆと「八条プレジャー」の下の脇がガラスブロック壁の玄関には、オリジナルの玄関マットや暖簾及び垂れ幕などがあります。 「彫刻のまち旭川」らしく、玄関を入るとすぐに木製の彫像が出迎え、フロント&休憩スペースから男女の脱衣所への入口の間にもブロンズ製の彫像が飾られています。 脱衣所ではスチール製の事務用鍵付きロッカーと長方形プラスチック籠による棚が使われています。 驚くことに電気行灯型広告ボックスが現役です(蕎麦屋・時計店・質屋・米屋=和田米穀店 8条8丁目・・・この銭湯に準じて創業70年以上!)。 全国公衆浴場組合(全浴連)の「銭湯入浴のマナー(英語・中国語・ハングル併記)」と北海道公衆浴場業環境衛生同業組合のお願い文(日本語・英語に加えて中国語さらにはロシア語併記)が貼られています。 北海道らしく?鮭を咥えた羆の木彫りまであります。 浴槽は、通常位置にバイブラと寝風呂2基(頭上に煉瓦色タイルのライトボックス)が並び、外側奥に遠赤外線サウナ(乾式サウナ/別料金)、その手前に水風呂があります。 加えて内側縦配置1槽式で類半円形の主浴槽があり、最奥の一段高く流れ落ちる噴水状の湯口に続き(流れ風呂)、奥側が気泡風呂、手前側が超音波風呂(ジェット2基)となっています。下が流出口になっている円央にあたる半円部分には、これまた「彫刻のまち旭川」らしいブロンズの裸婦像が立っており、浴室中隔壁も上部が洒落たガラスブロック壁&像の背面部分がガラスブロック壁の煉瓦造りという凝りようです。 手前側に3×3のボディーシャワーもあり、最も手前が小さめの業務用ドアになっています。 カランは外側6つ(柱を挟んで4つ+2つ/▽の押し手・・・奥から2つめの湯のみ宝/斜めに水あり/ロングシャワー)、外側6つ&内側1つ+3つ(主浴槽の彎曲のため中央にはない/▽の押し手/湯のみで水がない/固定シャワー)の島となっています。 関西サイズの黄色のケロリンの湯桶が使われており、一部は側面に「八‘條’プレジャー旭鉱泉」と入っています。椅子はもちろん緑のM字のものです。 「天然鉱泉」とのことなので、少なくとも地下水を使用しているのではないかと思われます(特に掲示がありません)。 浴室や脱衣所には有線(演歌)が流れています。 旭山動物園で有名な旭川ですが、街中の銭湯には「北国の中心都市の歴史」が隠れています。 旅先のほんのひととき、昭和ロマンに浸ってみてはいかがでしょうか。 旭川駅から散策がてらお立ち寄りください(広い駐車場もあります)。 注)伝聞情報の多くは、掲示されていた新聞記事「あさひかわ銭湯物語 お風呂屋さんに歴史あり 第23回(最終回)・・・掲載紙及び掲載年月日不明」と「湯快だな 八条プレジャー=旭川・・・掲載紙及び掲載年月日不明※」からのものです。 追記(2011.8.19) ※は北海道新聞旭川支社の2004.4.21の記事と判明しました。 http://asahikawa.hokkaido-np.co.jp/yukai/20040421.html |
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