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引き続き、夏期休暇(2分割後半)による北海道からの報告です。
昨日、JR北海道新旭川駅からJR宗谷本線にほぼ沿って旭川駅方向に約800m程歩いた昔ながらの商工業地域にある(宇朱別側の北側)「旭川支部-旭川19 羽衣湯(東8条1丁目3-12)」を訪れました。 昭和後期?の簡素な造りの銭湯の改修版のようです(前面2階とサイドは自宅です-別に玄関があります)。 白く屋号が染め抜かれたオリジナルの黒暖簾を潜ると細いシンプルな玄関で、さらに引き戸を開けて入ると、三和土から直接上がるレザー敷きの脱衣所です。 もちろん番台(シンプルな造り)形式で、斜め木板鍵の下足ロッカーがあり、傘立ては鍵の部分のみが外されて壁に直付けになっています(驚異の工夫!)。 脱衣所中隔壁上に招き猫が鎮座し、その後方では羽根の短い天井扇が稼働しています(あまりの高速回転のため何枚羽根かわかりません!)。 折り鶴マークのアルミ板鍵の脱衣ロッカーと籐製の籠が使われており、浴室入口付近はマーブルタイルの床になっています。白い小円形で陶製の水受けもあります。 「祝○旭川浴場組合創立100周年記念」の和柄の幟が置いてあります。 懐かしのテーブルゲーム機〔(株)ロジテックのBall Chaser Deluxe(ブロック崩し)〕が置かれていますが、大変残念なことに故障しています。 女湯側には緑色の「ヤマト自動マッサージ機」と古い「赤ちゃん用体重計(針式&籐製の籠)」と「貫目表示の体重計」もあります。 脱衣所外側のドアの向こうにはトイレがありますが(ちょいとレトロ)、サイドの居住スペースにつながる戸もあります。 浴室は昭和後期~平成初期?に改修されているようで、床のタイルはモダンなものに、浴槽背面はレリーフタイルになっています。金属スレートによるすり鉢状の天井の中央には横長方形の小さな湯気抜きがあり、その屋根が古いプラスチック製波形建材のため、かなりの雨天の訪問時は真下で天候がわかる状況でした(これもレトロ銭湯の味の1つ)。 逆L字型に改修された浴槽は、外側が、奥角の流れ落ちる湯口からジェット1基(超音波気泡温泉/施工:織田鉄工場)・バイブラを通り手前の流出口につながる流れ風呂で(内角にツルカメの11/4の水カラン)、さらにジェットのない寝風呂につながり、バブルのある温水プール並の温い深風呂、手前に排水口のある小さな水風呂・・・という3槽式です。最外側に熱気浴(湿式サウナ/施工:織田鉄工場/熱い!)があります。 カランは、押し手が古い宝で(黒変している・・・これもレトロ銭湯の味の1つ)、鏡と固定シャワー付きで、内側6つ(手前に噴水型の水飲み)、6つ&6つの島(ここのみ水平配置で水がある)、外側4つの配置になっています。 浴室中隔壁手前側には小さな業務用ドアがあります。 勿体を付けて最後に書きますが、ガラスブロック壁になっている浴室中隔壁中央部の上には、「新しい浴場広告 サンライト」があります※。四面に「アナログ時計」と「病院」「医院」「広告会社自体」の広告が配されたアクリル板で作られた立方体の電気広告がモーターユニットの上でゆっくりと回転しています。「どこの浴場でもお取付け致します」と連絡先の電話番号も書かれていますが、今電話するとどうなるのでしょうか(他の銭湯の関係者もあまり来ないでしょうし・・・)。 ※「旭川-旭川3 こがね湯」の脱衣場にあるものも非稼働ながらこれだったようです。 http://sentotanbonin.kai-seki.net/Entry/64/ 時代が味を加えた(つまり黄色みがかった)サイドに浴場用と入った関西型の白いケロリンの湯桶(おそらく黄色が淡くなったものではない!?)と緑のM字椅子が使われています。 なかなか昭和を感じる銭湯です。 是非お越しくださいませ。 追記(2011.8.19) 昭和40年(1965年)の創業で、昭和60年(1985年)に改修。現在は2代目が経営。 <参考> 北海道新聞旭川支社 湯快だな(2005.1.5) http://asahikawa.hokkaido-np.co.jp/yukai/20050105.html コメントをいただいたので再追記(2011.8.31) 特徴的な屋号は、創業者の親族に「旭川市の隣町の上川郡東川町にある天人峡温泉の大岩風呂を築造した人」がいたため、同温泉近くにある北海道一の飛瀑である「羽衣の滝」に因んだとのこと。 <独自HP> http://www016.upp.so-net.ne.jp/hagoromoyu/index.htm <独自ブログ> http://hagoromoyu.blog.so-net.ne.jp/ PR |
ホームページができました。
またのご来店をお待ちしております。よろしくお願いいたします。 |
訪問させていただいた銭湯の方からの直接のご連絡、とても嬉しく思います。
銭湯文化の維持・発展に些かなりとも寄与することを願って開設したブログ(とHP)ですが、少しは役だっているのでしょうか。 さっそく貴銭湯のブログとHPを拝見させていただき、当方のブログに追記するとともに、ブログとHPの該当部分にリンクを貼らせていただきました。 今後のご発展をお祈り致しております。 なお、浴室中隔壁上の回転広告は「非常に興味深くレアなレトログッズ」と思います。 目玉の1つ・・・と言えるのではないでしょうか。
【2011/08/31 12:42】| | 銭湯探訪人 #56b8a734ad [ 編集 ]
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