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同名のHPの記述もご参照下さい。 http://sentotanbonin.iiyudana.net/ 屋号もなければ暖簾もない「銭湯というもの」を知っている人でなければ銭湯と気付かないであろう簡素な外観です。 中は広い東京形式の銭湯そのもので、番台には大女将がおられ、建具類がアルミサッシに変更されていますが、ほとんど改修されておらず昔のままです。 脱衣所は白壁・木床・飾り天井(男女の境の上部に隔壁があるのが珍しい)で、3枚羽根の天井扇があり、昔ながらの脱衣ロッカーと籐製の籠が使われています。 小さいながら庭もあります。 浴槽は古いタイルのままの非常にシンプルなもので、深浴槽には何もなく、浅浴槽にはジェットが3基あります。 大女将に許可をいただいて撮影しましたので、特別にアップします。 内側5つ-島3つ&3つ-外側4つで間隔が非常に広く(隣に泡が飛び散る心配なし!)、下部に広告(接骨院・電気店・寿司屋・大衆食堂など・・・少なくとも一部は現役)のある鏡付きですが、シャワーはありません。 湯よりも水が小さめです。 私の知る限りでは、かの有名な?浦安銭湯ストリートにある「浦安3 末広(廣)湯(浦安市堀江3丁目4-6)」でごく一部が使われているだけで、「ほとんどが現役使用(島の3つのみ球体の押し手)」というのは日本でも非常に珍しいのではないかと思います。 欲を言えばペンキ絵がないのが残念です(青塗りになっています・・・が下部に広告スペースが残されており、往時は側壁まで伸びた立派なペンキ絵があったのではないかと想像されます)。 トイレもいろいろな意味でレトロです。 黄色で無地のケロリン風湯桶と緑のM字椅子が使われています。 正面の狭い道は一方通行のため別の道から回り込む必要があり、駐車スペースも限定的なので空くまで待たなければならないかも知れませんが(県道8号線の千葉日産が目印)、新京成線初富駅からすぐの古い住宅地にあります(比較的遠くからも茶色の煙突が見えます)。 大人385円、中人170円、小人170円と平成9.11.8の料金のままで頑張っておられます(さらに5円おまけされることまで・・・)。 何が何でも営業を続けてほしい銭湯です。 この銭湯に入らずして千葉県の銭湯は語れません。是非是非是非!!! 注)非常に湯が熱いです・・・が無理せず(&やり過ぎず)埋めてお入り下さい。 |
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埼玉県7軒目になります。 東武伊勢崎線谷塚駅西口至近の好立地なのですが、何と・・・何と驚くべきことに、外観は普通の近代的住居そのものです。側面には自宅(2階)への入口があり、屋号の看板や暖簾及びコインランドリーなどがなければ銭湯とは気付かないほど周囲の住宅地と同化しています。 玄関前には「かっばとフクロウをあしらった木彫りの屋号入りベンチ」と小さな庭があります。 大女将のお話しによれば、以前は東口側で伝統的な造りの歴史ある銭湯(谷塚浴泉)を営んでいたのですが、再開発によりマンションビルが建ったため駅の反対側に立ち退くこととなり、敷地に合わせたフロント形式の小型銭湯を建てたとのことです。屋号も同様に営んでいた居酒屋から付けたのだそうです。 そのため、玄関を入ると大きな木彫りのかっぱが出迎え、続く休憩スペースは居酒屋から受け継いだかっぱグッズで溢れています(ここには明確に書けない怪しい?置物や掛け軸も・・・現地でご確認下さい!)。コインランドリーにもかっぱのイラストが飾られています。 玄関には海亀の剥製、休憩スペースには「尊皇攘夷46人士勢揃いの写真(ご主人の趣味とのこと・・・大女将談)」や「草加場所の際に以前の銭湯(谷塚浴泉)を訪れた舞の海や貴乃花(息子の方)の写真」もあります。 本当に小さな銭湯で(日本最小級!)、銭湯というよりも大きめの家風呂といったアットホームな感じです。 脱衣所ではSUNWAVEの普通の家庭用流し台が使われ、古いショーケースが浴室の手入れ道具置きになっています。脱衣ロッカーは旧谷塚浴泉のものが使われており、うち8つは返却式100円ロッカーに改造されています(旧谷塚浴泉のプラスチック製札付き)。 浴室もこぢんまりしており、カランは近代式のロングシャワー付き混合水栓ですが、奥側5つと外側2つの計7つのみです(日本最小級!)。 当然に浴槽も内側縦配置の小さなもので(縦3m×横1.5mほど・・・洗い場に近接しているため飛び散り防止のガードが増設されています)、奥から二股温泉風呂(奥側に石を詰めた大きな湯口があり炭酸カルシウム温泉になっています/脇にプッシュ式の水カランがあります/内側奥角にかっぱの立像があります)とボタンを押すと一定時間稼働するマッサージ風呂になっています。外側手前側に立ちシャワー、浴室への入口脇に75cm四方程度のこれまた小さな水風呂があります。 内側手前側に浴槽側の手摺りを使う30cm×120cm程度の踏み石ゾーンがあります。 ふれあい入浴(金曜日/休憩スペースに「ふれあい浴場」の木製看板あり)とデイサービス(水・木・土・日曜日)が行われているためでしょうが、玄関前にはスロープ、全ての浴槽は非常に浅く階段状で手摺りの付いた入口部あり・・・とバリアフリー化されており、脱衣所にCDカラオケセット、休憩スペースに通信カラオケセット&碁盤&給茶セット、さらには奥に小部屋があります(消灯されていたので詳細は確認せず)。 そんなこんなで高齢者率の高い銭湯でした(100歳会の会員を募集中とのこと)。 黄色のケロリンの湯桶が使われています。 独自の回数券もあります。 こんな銭湯もあったんだ・・・と違った意味で驚くこと請け合いです。いかがでしょう。 |
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埼玉県6軒目になります。 つくばエクスプレスの開通もあってベッドタウン化しつつある吉川市にあって昔のままの街並みを残した地区にひっそりと佇む、大正末期に建て始め昭和の初期に創業したという小さな銭湯です(ご主人談)。 木造の簡素な造りの外観がほぼそのまま残されており、玄関上方の欄間や電気看板に昭和の香りが漂います。 古いマーブル状タイルの装飾壁が正面にある玄関に下足箱は縦3×横8しかなく、上がり台から引き戸を開けると、同じ高さの入口部からさらに一段上がって脱衣所になります。 磨き込まれた木製の床、白壁、簡素な棹縁天井、脱衣ロッカーは縦2×横5しかなく基本的には籐製の籠を使用、籐製の椅子、置き道具棚付きの番台、丸い小さな手洗い、古いマッサージ機(ご主人が座っておられたので詳細は確認せず)、年季の入った山岳写真(男湯)&湖のある風景画(女湯)・・・とレトロ感に溢れています。 埼玉独自?の英語併記のイラスト入り注意書きがあります。 良く手入れされた浴室は、薄緑色の天井(蒲鉾状の湯気抜き)と壁と釜場への木戸で、外側は観葉植物を並べた出窓です。 上面のみ改修され内部は古いタイルのままの浴槽は、本当に!深風呂と内側にバイブラ&外側に湯の沸き出し口のある浅風呂(・・・といっても深い)です。外側壁に小さめの水カランがあり、浴槽中隔には何故か縦になった水カランの名残(回せない)があります。 カランは押し手が新旧混在した温泉マークで(2つのみハンドル)、内側6つ(奥側4つは固定シャワー3つで食い違っています)と外側5つ(固定シャワー)に加えて、何と・・・何と・・・何と鏡もシャワーもない1つ&1つ・・・しかも縦向き!という驚きの島があります(千葉県 茂原1 桜(櫻)湯と並んで日本最小!?・・・しかも縦とは!!!)。 参照↓ http://sentotanbonin.kai-seki.net/Entry/60/ さらに驚くのは、中島盛夫氏&田中みずき氏によるペンキ絵で(2010.9.13作)、通常位置に「川の上流からの富士=利根川上流?(男湯)」&「同じく川の上流(・・・富士はなし/女湯)」があるのに加え、浴室中隔壁に3分割された画面の「松島(男湯)」&「西伊豆?(・・・ブログから判断/女湯)-こちらは‘ほぼ’田中みずき氏による」があるのです。 詳細は「銭湯ペンキ絵師見習い日記」をご参照下さい。 http://mizu111.blog40.fc2.com/ さらにさらに浴槽外側面には金魚の水槽まで埋め込まれています。 白いケロリンの湯桶(無地もあり)と緑のM字椅子が使われています。 トイレは水洗化されていました。 感動のあまり思わず長文になってしまいました。遠くからでも遙々訪問する価値のある愛好家にはたまらない銭湯です。是非是非是非~! |
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既に日が改まりましたが、仕事のため本日まで千葉のアパートを借りたままなので、夜便で羽田空港、電車で越谷、さらに自家用車で千葉まで戻ってのアップとなりました。
今回最後の北海道旭川市からのリポートです。
旭川市西方の古い住宅地にひっそりと佇む、昭和中期頃(昭和30~40年代)の簡素な建築の小型銭湯、「旭川支部-旭川25 明和湯(旭町2条13丁目)」を訪れました。
向かいの閉店したスナックの連なりが、この地域の往時の賑わいを偲ばせます。
昔のタイルと塗り壁の玄関を入ると、三和土からそのまま上がる脱衣所です。きれいな木調の番台の相当ご高齢のお婆さんと向かい側の招き猫が出迎えます。アルミ製の鍵の付いた木製の下足箱もありますが、鍵のほとんどが紛失していることもあり、その上に置くのがスタイルのようです。脱衣所の床は年季が傾きをつけており、下足箱同様にアルミ製の鍵の付いた木製の脱衣ロッカーもありますが、やはり鍵のほとんどが紛失していることもあり、籐製の籠が使われています。女湯では返却式の100円ロッカーが使われています。
浴室もほぼ昔のままで、緑~青系のタイルで統一されており、天井はすり鉢状で、中央に透明プラスチック製波形建材による湯気抜き兼明かり取りがあります。浴室中隔上部はグリーンとレインボーのプラスチック板です。
浴槽は、内側2/3は前面の4/5程度が半円形に突出し、後壁に金属製で幅広の滝状湯口のある深浴槽(内側のバイブラは稼働しておらず)、外側1/3は3本ジェット2基のうち1本のみ稼働しているやや浅い浴槽です(黄緑色の湯ですが種類は不明)。どちらの水カランもパイプにバルブが付いただけという豪快さです。
カランは、新旧&色が入り混じるものの押し手が宝で、内側4つ(ロングシャワー)、3つ&3つの島(ここのみ斜め上配置で水/固定シャワー)、外側5つ(ロングシャワー)の合計15です。全てのカランにある鏡は一部割れているものの比較的新しく、下部に広告の名残があります(鉄工場や米店)。外側手前の壁にサウナ用水シャワー(ロングシャワー)がありますが、脱衣所に増設された肝心の「metosの電気式遠赤外線サウナ(木製の箱形タイプ)」は故障しています。
側面に北海道浴場組合と入ったものを含めて白いケロリンの湯桶が使われています。
ヤマト産商株式会社製のマッサージ機が現役です(男湯は緑・女湯は赤)。 トイレはレトロながら水洗化されています。
ドライヤー・綿棒・ティッシュが無料なのが泣かせます。
静けさの中に何やら郷愁を感じる銭湯です。いかがでしょう。
追記(2012.7.10) 北海道公衆浴場業生活衛生同業組合のHPから消失していることに気付きました。廃業した可能性が高いものと思われます。次回の帰省の際に確認して報告します。 追記(2012.7.21) 2012.7.16に廃業を確認しました。 <参照> 旭川支部-旭川25 明和湯【廃業】 http://sentotanbonin.kai-seki.net/Entry/452/ |
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