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既に日が改まりましたが、仕事のため本日まで千葉のアパートを借りたままなので、夜便で羽田空港、電車で越谷、さらに自家用車で千葉まで戻ってのアップとなりました。
今回最後の北海道旭川市からのリポートです。
旭川市西方の古い住宅地にひっそりと佇む、昭和中期頃(昭和30~40年代)の簡素な建築の小型銭湯、「旭川支部-旭川25 明和湯(旭町2条13丁目)」を訪れました。
向かいの閉店したスナックの連なりが、この地域の往時の賑わいを偲ばせます。
昔のタイルと塗り壁の玄関を入ると、三和土からそのまま上がる脱衣所です。きれいな木調の番台の相当ご高齢のお婆さんと向かい側の招き猫が出迎えます。アルミ製の鍵の付いた木製の下足箱もありますが、鍵のほとんどが紛失していることもあり、その上に置くのがスタイルのようです。脱衣所の床は年季が傾きをつけており、下足箱同様にアルミ製の鍵の付いた木製の脱衣ロッカーもありますが、やはり鍵のほとんどが紛失していることもあり、籐製の籠が使われています。女湯では返却式の100円ロッカーが使われています。
浴室もほぼ昔のままで、緑~青系のタイルで統一されており、天井はすり鉢状で、中央に透明プラスチック製波形建材による湯気抜き兼明かり取りがあります。浴室中隔上部はグリーンとレインボーのプラスチック板です。
浴槽は、内側2/3は前面の4/5程度が半円形に突出し、後壁に金属製で幅広の滝状湯口のある深浴槽(内側のバイブラは稼働しておらず)、外側1/3は3本ジェット2基のうち1本のみ稼働しているやや浅い浴槽です(黄緑色の湯ですが種類は不明)。どちらの水カランもパイプにバルブが付いただけという豪快さです。
カランは、新旧&色が入り混じるものの押し手が宝で、内側4つ(ロングシャワー)、3つ&3つの島(ここのみ斜め上配置で水/固定シャワー)、外側5つ(ロングシャワー)の合計15です。全てのカランにある鏡は一部割れているものの比較的新しく、下部に広告の名残があります(鉄工場や米店)。外側手前の壁にサウナ用水シャワー(ロングシャワー)がありますが、脱衣所に増設された肝心の「metosの電気式遠赤外線サウナ(木製の箱形タイプ)」は故障しています。
側面に北海道浴場組合と入ったものを含めて白いケロリンの湯桶が使われています。
ヤマト産商株式会社製のマッサージ機が現役です(男湯は緑・女湯は赤)。 トイレはレトロながら水洗化されています。
ドライヤー・綿棒・ティッシュが無料なのが泣かせます。
静けさの中に何やら郷愁を感じる銭湯です。いかがでしょう。
追記(2012.7.10) 北海道公衆浴場業生活衛生同業組合のHPから消失していることに気付きました。廃業した可能性が高いものと思われます。次回の帰省の際に確認して報告します。 追記(2012.7.21) 2012.7.16に廃業を確認しました。 <参照> 旭川支部-旭川25 明和湯【廃業】 http://sentotanbonin.kai-seki.net/Entry/452/ PR |
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