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銭湯お遍路220軒目です(スタンプノート3冊目の半分になりました)。 単に「この地区最後の未訪問銭湯」だったので訪れたのですが、実は「1010 112 2011/October(最新号)TOKYO銭湯物語 ●個性派銭湯空間セレクション その十五(P.P.14~15)」で紹介された銭湯でした(入手したもののよく読む暇がなかったのです)。 注)オンラインでも読めます。 http://1010.or.jp/1010/ 記事も参考にすると、昭和52年竣工のビル(築34年/半地下は駐車場とマンション入口/上部はマンション)のやや高くなった1階に、昭和10年建築の前代の銭湯をほぼそのまま移築したような(古材の多くを有効利用)「ビルイン型伝統的銭湯(実質的に築75年?!)」です。 正面の外部階段を上ると、そこはもう伝統的な東京型銭湯の入口以外の何物でもなく(周囲に木々まで配置されています)、玄関にはおしどりの斜木板鍵の下足ロッカーがあり、木製の重厚な引き戸を開けて入ると、当然のように番台式の脱衣所が拡がっています。 天井はやや低めの飾り天井に留まりますが、きれいに磨かれた木床は光り輝き、銭湯内最古の昭和3年製(83年もの!)という木製の番台は荘厳です。 おしどりの金属鍵のロッカーが使われています。水槽が幾つかあり、体重計は120kg対応です。 縁起物の杓文字や七福神のお印の額が飾られています。「丸に蔦」の家紋の額が誇らしげです。 手前側に作られたトイレは、石灯籠が立ち踏み石を配した玉砂利の和風通路の奥という凝りようです。 「男の整髪料!!タイセー(100円)」はいかがでしょうか(是非その目でご確認を・・・)。 浴室入口の戸も全て重厚な木製で、浴室天井もコンクリート製の平天井ながら棹縁天井風に装飾されています。 浴室を取り巻くように側壁と正面壁は飛翔する鶴の不整形カラーモザイクタイル絵で、浴室中隔壁には小紋風の和柄があしらわれています。 浴槽もほぼそのまま移設されたような通常配置の2槽式で(タイルも古め)、外側浅浴槽にはジェット3基があります。日替り薬湯で、よもぎの湯でした。 固定シャワー付きのカランが内側8つ(手前1つは固定シャワーなし)、外側2つ+3つ(柱を挟む)で、6つ&6つの島は横三角柱の鏡のみです。 今では貴重な木製の湯桶とややオレンジがかった黄色の懐かしいプラスチック製の椅子が使われ、どちらもきれいに積んであるのに経営者の心意気を感じます。 因みに、鉄ちゃん的追記ですが、その筋?の方々には、東京メトロ銀座線の地上への引き込み線にある「東京メトロ唯一&日本唯一の地下鉄の踏切(相互乗りれ区間を除く)」及び東京メトロ銀座線上野車庫(上野検車区)のすぐ側と言った方がピンと来るかも知れません。 夜間のため今一つの写真ですが・・・。 運が良ければ?地上を地下鉄銀座線が走る姿も拝めるでしょう。 和装の女将の上品な会話にも心洗われます。 先見性のあるご主人による、新しくも古い銭湯に是非お越しください。 |
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銭湯お遍路218軒目です。 浅草寺の北方、浅草警察署前交差点を200m程北進した再開発が進む下町にあります。 築50年以上という二重千鳥破風の荘厳な宮造りの建物で外観を大切にした改修がなされています。 上部の千鳥破風の下には「丸に木瓜(もっこう)※」の家紋が誇らしげに書かれています(富山に多い家紋なのだそうです・・・大女将談)。 ※木瓜紋とは窠(か・・・穴冠に果)の紋で木瓜は当て字。正確には窠紋。窠とは木の上に作られた鳥の巣に対して地上にある鳥の巣の事で、形が巣に似ている。昔の窠紋は現在のような整った形でなく、中に小さな丸(恐らく卵)が数多く描かれている。窠紋が木瓜紋と呼ばれるようになった理由は、平安時代に寺院や役所などの御簾(みす)や御帳の周囲に巡らした絹布の帽額(もこう)にある模様を「御簾の帽帳の文」と呼び、この帽帳の音から転じた。木瓜(きうり)、胡瓜の切断面を象ったであるとか、バラ科に属する木瓜(ぼけ)の切り口を象ったもの、などの俗説は全て誤り。 <出典(敬服しました!)> (有)染色補正森本のHPの「家紋研究」の「家紋図鑑」の該当ページ http://omiyakamon.co.jp/ 仲通り側から確認できる後部の煙突は、周辺にマンションビルが増えたので環境に配慮してガスで沸かすようにしたため、通常のコンクリート製円筒型煙突を短くしたものになっています。 玄関には温泉マークと屋号が染め抜かれた藍色のオリジナル暖簾が掛かっています。 内部はフロント形式で近代的に改装されていますが(トイレもきれいな水洗です・・・トイレットペーパーまでお洒落!)、玄関には木板鍵の松竹錠の下足ロッカーがあり、脱衣所の重厚な木調の折上げ格天井&白壁と浴室の天井部分は昔を留めています。 浴室壁は白系(+一部はシックな暗色系)のきれいな大判模様タイルです。 通常位置に内側から電気風呂・ミクロバイブラ・ボディーマッサージ・エステバスが並び、浴室中隔壁部分に女湯側と互い違いで囲われてラドン浴兼森林浴があり、内側手前に脱衣所に入り込む形で遠赤外線ラドンサウナがあります(ラドン温泉発生ユニットは玄関にあります)。 外側にちょっと増築した形で、囲われた薬湯(漢方系)兼岩風呂風露天風呂(場所柄か外は見えません/足踏石付き)・水風呂(石組みの湧口付き)・立ちシャワー2基が奥から並びます。 カランは固定シャワー付きの新しいもので、内側奥(女湯側のラドン浴兼森林浴の壁)3つ+内側手前(本来の中隔壁部分)2つ、7つ&7つの島の配置です。 天然ミネラル温水装置による湯のようです。 玄関前には多数の自転車が並び、常連さんで賑わっておりました。 そんな下町の会話であふれる銭湯です。是非! 追記1 「ぶらり湯めぐりマップ」は、まだ銭湯に届いていないようでした。次回に期待です。 追記2 廃業した「台東20 平和湯(今戸2-36-6)」は完全に消滅して賃貸マンションになっておりました(ネットに散在する情報を総合すると、番台形式の古いビル型銭湯だった模様)。 |
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