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2012.11.24、休日を利用して、「大田7 太平湯(たいへいゆ/南六郷1-5-17)」を訪れました。 銭湯お遍路290軒目です。 私はJR蒲田駅から歩きましたが、最寄りは京浜急行雑色駅で(その東方500m程になります)、雑色商店街を抜けた第一京浜(国道15号線)の「雑色駅入口交差点」から南東に延びる懐かしい香りの漂う「水門通り商店街」を300m程進み、「水門通り交差点」で左折(北東方向)して(そのまま多摩川まで直進すると六郷水門があります)さらに300m程進んだ右手の住宅地の中に位置する鄙びた名も無き商店街に建っています。 縁が黄色の珍しいカラーリングの入母屋破風を冠するやや簡素な宮造り銭湯で(内装は上手に改修されています)、正面脇に浴槽案内のカラフルな電気看板、後方に枠付き金属製細円筒型煙突があります。 簡素な天井や壁の玄関では木札鍵の松竹錠の下足ロッカーと松竹M型錠の傘立て2つが使われています。 簡素な番台できれいな木床の脱衣所は白く横向きの微妙な船底天井になっており、ディンプル鍵のSUNの脱衣ロッカーが使われ、EIKO SCALEの針式体重計が置かれています。ぶら下がり健康器も現役のようです。テルマエ・ロマエ版の「入浴する前にごらんください Look! Before you go in...(残念ながらラテン語併記ではありません)」も貼られています。手前側には小さいながらも木の茂る庭があります。外側のトイレは花を配したタイル壁の水洗式です。 浴室は一部が焦げ茶の大橋ブルーの天井で、カラン周りを含めて下部のタイルは新しくなっています。 浴槽は通常の外側奥配置で内側から、背面に麦飯石入りの格子状湯口のあるバイタル温泉(深浴槽)、電気風呂、岩盤泉、ボディージェット、寝風呂2基が並び、外側手前に脱衣所に入り込む形でスチームサウナ=森林浴サウナ(無料/脱衣所側に小窓/脱衣所側上部に設置された森林浴発生器からフィトンチッドが間歇的に噴射される)があります。内側手前に立ちシャワー2基もあります(手前はロングノーズ)。 カランは内側の仕切り兼手摺りのパイプのある高齢者用カラン3つ(ロングシャワー付きの混合栓が高めに設置されている&プラスチックの椅子も高い…上下に切り離されたイラスト入りの注意書きが貼られている)に加えて5つ&5つの島が2つあるのですが(外側にはありません)、どちらも固定シャワー付きのWaguriの銀色ハンドルタイプの押し手ながら、前者はコンクリート壁に大鏡で後者は板状鏡、そして固定シャワーの種類も異なるので、改修時期が違う可能性があります。 ペンキ絵は中島盛夫氏によるもので(男湯側に銘はありません/平成23.4.20画)、男湯が川の上流からの富士、女湯が立山連峰(下部の松の一部は田中みずきさんの手による)です。前作も同じく中島盛夫氏による男湯が西伊豆(からの富士)?で女湯が見附島(石川県 能登)だったようです。 <参照> 銭湯ペンキ絵師見習い日記 http://mizu111.blog40.fc2.com/ 浴室中隔壁のモザイクタイル絵は既述のように高齢者用カランが設置されたため、奧1/3程(岸に民家の建つ川か湖から望む山々?)が残るのみです。 黄色のケロリンの湯桶が使われています。 銭湯は大きな利益の見込める商売ではないので、申し訳なく感じつつも、折角ですのでありがたくいただきました。 「わざわざ遠くからありがとうね。なかなか大変だけど近所の人たちから元気をもらって頑張ってるの。」とおっしゃっていました。そんな女将の人柄だからこそ営業が続いているのでしょう。心の底から「頑張ってください!」と言わずにはいられませんでした。 そんな優しき女将さんの営む銭湯です。是非!! 注)そうは書きましたが、皆が飲料を期待(要求)してはいけませんよ! なお、脱衣所で涼んでいるときに震度4の地震(M4.9/震源は千葉県北西部で深さ80km)がありました。東北地方以外では東日本大震災の記憶も薄れがちですが、「そのとき」の冷静な判断と行動をお忘れなきよう・・・。 |
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2012.10.27、 山本高樹 昭和幻風景 ジオラマ展 http://sentotanbonin.kai-seki.net/Entry/529/ ・・・の鑑賞後に足を伸ばして、「大田71 ゆ~シティー蒲田(蒲田1-26-16)」を訪れました。 銭湯お遍路289軒目です JR(&東急)蒲田駅の北北東300m程、同駅東口ロータリーからバス停の並ぶ蒲田東口商店街「ぽぷらーど1」に入った最初の小路を左折(北方向)して、立体交差で東京都道11号線大田調布線(多摩堤通り)、さらに宮之橋で呑川を越えると、突き当たりのT字路やや左側に、屋上に大きな「ゆ」が4方向及び「黒湯の温泉」と「サウナ」が2方向ずつの四角柱型看板があり、浴槽の案内と屋号が書かれたカラフルな看板(ロテン風呂・・・にご注目!)の建つ立派なビルが見えてきます(徒歩5分)。2&3階が銭湯で(2階が入口/1階は駐車場とコインランドリー/上階は別の玄関から入る賃貸マンション)、裏に回るとあまり高くない金属製円筒型煙突があります。 屋号「ゆ~シティー蒲田」や浴槽案内(こちらはウタセ湯・・・にご注目!)の書かれたやや時代の付いたブルーの門?の脇から外階段を上がると、正面の踊り場に100円玉返却式の新型の傘立て2種が置かれ「黒湯の温泉 ゆーシティー蒲田」と染め抜かれたオリジナルの紺暖簾がかかった玄関で、プラスチック板鍵のSAKURA-Gの下足ロッカーが使われています。 自動ドアの奥が入浴券などの券売機を備えたフロントと休憩スペースで、温泉分析書は元より、パックンマックンの色紙に加えて、日本温泉遺産を守る会代表で日本秘湯を守る会の発展に寄与し、「源泉掛け流し」「立ち寄り湯」「にごり湯」「野湯」などの数々の温泉用語を創作したことでも知られる温泉ジャーナリスト 故野口悦男氏(1947.12.12~2008.11.23/60歳で胸部大動脈瘤破裂のため急逝)の色紙(2006.10.吉日)も飾られています。「梅ちゃん先生」や映画「テルマエ・ロマエ」のポスターも貼られ、子どもが書き込む自由ノートも置かれています。 脱衣所はシンプルで100円玉返却式(一部は普通鍵のSAKURA-Ⅲ)の脱衣ロッカーが使われています。温泉分析書も貼られています。 浴室は近代的で、手前が平天井、奧が船底天井です。 浴槽は内側の中央にある4方向ジェットで岩滝状の湯口付きの一段高くなった円形ジャグジーから、手前に流れ落ちてバイブラ浴槽、外側に流れ落ちて座風呂2基&電気風呂・・・という変わった立体配置で、内側奥にやはり一段高くなった冷水風呂(水カランの押し手は青丸のある黒円盤状)、さらに内側奥にガス遠赤外線サウナ(別料金)があります。外側手前に立ちシャワーもあります。 外側奥の2重ドアの先に、間にベンチを挟んで(さらに奧は非常口)、ボタン・スイッチ式の打たせ湯及び岩組風の滝状湯口が外側奥にある天然温泉のビル内岩風呂風露天風呂『黒湯の温泉(地下120mから汲み上げ)』があり、竹簀の天井の隙間から金属製細円筒型煙突が見えます。 カランは固定シャワー付きのWaguriの銀色ハンドルタイプの押し手で、内側5つ、5つ&4つ(中央に柱があるため)の島、外側5つの配置です。 中隔壁の円形ジャグジー背部には「大河から望む山々」のロッキー風の柄の不整形モザイクタイル絵があります(女湯は「ヨットの浮かぶ南の島の砂浜」のようです)。 3階のNHホール(入場無料&再入場可)は飲食可能な休憩スペースというレベルを遙かに超えたカラオケと舞台を備えた大宴会場になっており(日曜日(不定期)に演歌歌手のキャンペーン・イベントも開催されています-演歌歌手のポスターが多数貼られています/マッサージ室も併設)、食券及びカラオケ券の券売機が置かれています。 さすがに「自慢?の喉を披露する」までには至りませんでしたが(夕方からカラオケがビル中に響き渡ります)、「生ビール(おつまみ付き)450円」と「肉じゃが 450円」をいただいてしまいました。 そんな地域の高齢者たちの憩いの場の銭湯です。午前11時開店です。是非!! 詳しくは、 公式HP http://www4.ocn.ne.jp/~youcity/ ・・・をご参照ください。 |
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引き続き、すっかりアップがずれ込んでおりますが・・・。
大田32 秀の湯 http://sentotanbonin.kai-seki.net/Entry/524/ ・・・の訪問のついでに確認した周辺の廃業銭湯の現況です。 ☆大田31 一の湯(西六郷1-19-11) 「大田32 秀の湯(前項参照)」の南南東方200m程の「蒲田方面と六郷土手を結ぶバス通り」沿いにありましたが、2009年4月30日を持って廃業しました。ネットに散在する情報を総合すると(廃業前日に訪れた方々の多いこと…動画も見つかります)、入口脇の男湯側の庭の部分にコインランドリーを増設した以外にあまり直しのない入母屋破風&唐破風を冠した宮造り銭湯で(背面が広い空地になっていたため周囲が観察可能だったようです)、後部に屋号入りのコンクリート製円筒型煙突が聳えていました。上に欄間のある玄関は格天井で木札鍵のさくらの下足ロッカーが使われていました。簡素な番台式の脱衣所は木調の折上げ格天井&白壁で、EIKOの針式体重計が使われており、女湯のお釜型ドライヤーはなんと無料だったようです。入浴者心得が昭和27年のものでした。東京型浴室の正面壁には西伊豆?(からの富士/男湯)&瀬戸内海?(多数のヨットや小島が浮かぶ/女湯)のペンキ絵(中島盛夫 画)、男女両方の浴室中隔壁には「熱帯魚の泳ぐ海中」のモザイクタイル絵があったようです。男女両方の浴槽背面には「寒い日の入浴は!」と「地震!その時あなたは 行動-10のポイント」の昭和中期の漫画的イラストによるホーロー製の注意書き2つがありました。カランは固定シャワー付きの赤と青のハンドルタイプの押し手で黄色のケロリンの湯桶が使われていました。金魚の水槽が幾つかあり、玄関を始めとして内外に花と緑の溢れる銭湯でした。既に建て売り分譲住宅化しており、何の痕跡も残されていません。 在りし日の銭湯に想いを馳せつつ、合掌! |
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2012.10.14、休日を利用して、「大田32 秀の湯(新蒲田3-26-1)」を訪れました(昭和12年創業で3代目とのこと)。 銭湯お遍路288軒目です。 外観は簡素な造りで、側後方にヒューム管を重ねたような枠付きの煙突があります。玄関横に屋根付きの広い駐輪場があります(「秀の湯駐車場」と書かれていますが奥行きがそれほどないので普通自動車は無理のようです)。 脇が煉瓦調の壁で上部に屋号入りの電気看板があり、「温泉マークと屋号と婦人・殿方」・・・そして「天然鑛泉」と染め抜かれたオリジナル紺暖簾のかかった玄関は、洒落た飾り天井&塗り壁です。 松竹M型錠の傘立て2つと木札鍵の松竹錠の下足ロッカーが使われていますが、木札鍵はかなりなくなっており、「昨年作ったのに減るんだよ!」とご主人が嘆かれておられました。「◎下足札、持っていかないでください。店主」と書かれた手作りの木製注意板が物悲しく感じられます。正面上部の棚に座る大中小3体(昔は2体だったようです)の招き猫たちも心なしか怒っているようです。 上部の磨り硝子に男湯・女湯と大きく書かれた自動ドア(足踏みマットがセンサー)の奥が脱衣所で、きれいに磨かれた木床、横向き船底天井、金糸入りの塗り壁、木製の柱や梁・・・とかなり豪奢な造りです。浴室との境の壁には黄色の木の柄を配したタイル(浴室と同じ)が使われています。簡素で低い番台の脇にはしっかりと目隠し板があります。中隔の大鏡は贈られたもので(峯製作所と書かれています)、外側の上部に壁型扇風機の名残があり、外側の半間の拡張部分ではぶら下がり健康器が現役で使用されています。 銀文字で屋号などの書かれた黄色い長方形または青い楕円形のプラスチック札の付いたディンプル鍵の松竹錠の脱衣ロッカーが使われており、ドライヤーのオムロン製コインタイマーは古く、ゴザ敷きの縁台が置かれ、「東京大沼」と書かれたメーカー不明の古い貫目表示の針式体重計があります(どこかの廃業銭湯から譲られたものでしょうか?)。 正面の中央の柱には、子ども(お孫さん?)が書いたと思われる微笑ましいメルヘンイラスト入りで手書きの営業案内が貼ってあります。 有線の演歌が流れています。 手前のドアを開けると木製の短い廊下になっており(正面はコインランドリー)、脇のドアの奥のトイレは水洗ですが、銀糸入りの塗り壁、下部が花のようなデザインの青系タイル、木窓、裸電球(LEDになっています)・・・とレトロ感いっぱいです。 横広の浴室は湯気抜き部分がやや蒲鉾状の大橋ブルーの天井で、外側壁の一部は透明とブルーが千鳥配置になったガラスブロック壁、浴室中隔壁は黄色の木の柄を配したタイル、浴槽背面にはきれいな花のパターンが1つあります。 浴槽は通常の外側奥配置ですが(外面がグリーンの木の柄を配したタイル)、内側から浅い座風呂2基を含む浅浴槽、背面に岩入りの格子状湯口のある湧き上がるバイブラの浅浴槽、そして黒湯(表示はありません)の深浴槽と並んでいます。外側手前の半間の拡張部分に簡素な混合栓の立ちシャワーも2本あります(壁は黄色の木の柄を配したタイル)。 カランは固定シャワー付きで中央に赤と青の丸のある茶色ハンドルタイプ(赤と青のハンドルタイプが1つずつ)の押し手で、内側7つ、6つ&6つの島が2つ、外側5つの配置です。 上が円弧状になった画面の正面壁のペンキ絵は、トタンに描かれているためか比較的に良い状態ながら銘は消えてしまったようです。ネットに散在する情報などで補足すると、故早川利光氏の最晩年の作品で(平成20年9月25日 画…最後の作品ではないようです※)、「伊豆(男湯)&大歩危(女湯)」のようです。因みに、前作も同氏による平成16年10月15日 画の西伊豆海岸(男湯/富士は浴室中央に聳える)だった模様です。浴室中隔壁には「岸に水車小屋のある川から望む山々」の洋風モザイクタイル絵があります。 ※ <生涯最後の作品> 埼玉県越谷支部511 蒲生温泉 http://sentotanbonin.kai-seki.net/Entry/135/ <都内最後の作品> 台東2 初音湯【廃業】 http://sentotanbonin.kai-seki.net/Entry/33/ 黄色のケロリンの湯桶が使われています。 温泉分析書が見当たりませんが(環境庁の鉱泉分析法指針に基づく鉱泉分析試験を実施したものの温泉台帳未登録(未申請)のようです)、立派な黒湯の温泉ならぬ「鑛泉」銭湯です。立地の関係上?、常連専用的な趣ですが、銭湯愛好家の皆様のチャレンジをお待ちしております。 以上、本日の銭湯に向かうJR京浜東北線の車内からのアップでした。 |
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