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埼玉県25軒目になります。 和光市(というか埼玉県)と練馬区及び板橋区(というか東京都)の複雑に噛み合ったところにあり(地図でご確認を・・・)、ほんの50m程先が練馬区で、「練馬1 寿湯(旭町3-11-7)・・・未訪問」は目と鼻の先(北北東に200m程)、光ヶ丘団地からも北西に300m程、最寄り駅は板橋区にある東京メトロ有楽町線と副都心線の地下鉄成増駅(または東武東上線成増駅)となっています(2つの駅から南西に600~800m程)。 昭和42年8月6日創業・竣工のコンクリート建築ですが、東京型銭湯の伝統的な宮造り形式を踏襲しており、「鬼瓦及び雲形装飾の懸魚の付いた千鳥破風」&「鬼瓦及び雲形装飾と鶴の懸魚が付いた唐破風(下部の白壁などの装飾も見事!)」の二重の破風を冠した建物は実に威厳があります。温泉マークと屋号入りの白っぽいコンクリート製円筒型煙突が聳え立ち、住宅街の道を通って「牛蒡通りの白子川※に架かる小源治橋(それぞれの名前の由来に非常に興味が湧きます!)」に立つと、裏側の温泉マークとレトロ銭湯の文字も確認できます。女湯側の庭に生えた木が立派です。 ※練馬区大泉の井頭泉に始まる。荒川水系。 周囲は再開発が進みつつも昔ながらの建物が散在する地域で、前側や向かって右側の通路や駐車スペースが未舗装というのもなかなかオツです。 薪で沸かしており、向かって右側奥から裏手(白子川近く)に山積みになっています。 玄関周囲もなかなか古めかしく、木製の引き戸の上部は欄間で、三和土には緑系の正方形と長方形のタイルが張られ、中に入ると格天井に準じた飾り天井で、上がりには水色とピンクの正方形タイルが張られています。木板鍵のananの下足ロッカー(持ち去られてかなり欠けているのがとても残念です!)とアルミ板鍵のTOKYO MOMの傘入れロッカーが使われています。 さらに木製の引き戸を開けて入ると、番台は簡素ながらも白壁(や古めかしいコンクリート壁)&玄関同様の格天井に準じた飾り天井の脱衣所で、かなりの建具は木製のままです。モスグリーンの3枚羽根の天井扇があります。アルミ板鍵のTOKYO MOM(一部はアルミ板鍵の松竹錠で補修)の建材の古い脱衣ロッカーが使われています。 神明湯(どこの?)などから贈られた天女や孔雀の絵の額が計3枚と福の神の飾りや大入りの額が計6枚飾られています。田村隆一の詩のプリントも貼られています。工務店から贈られた屋号入りの古めの針式体重計が使われています。 竣工当時である昭和42年10月の日付の入った、埼玉県公衆浴場業環境(現在は生活)衛生同業組合と埼玉県公衆浴場業合理化相談所(どちらも代表理事:丸山健吉)による「美と健康をつくる近代化浴場」のパネルがあり、そんな時代に想像が膨らみます。埼玉県公衆浴場業環境(現在は生活)衛生同業組合によるやや古い表記の注意書きもあります。 脱衣所中隔壁の上には、かの有名な「江戸東京たてもの園の子宝湯」にあるような「行灯型広告ボックス(美容室、内科・小児科医院、新聞店、スナック、紳士服店、熱帯魚店、カラオケ、雀荘・・・そして浴場広告の敬心社)」まであります(さすがに廃業になっているのか店名や電話番号などは消されています)。 2002.9.29に「実録ヒットマン~妻その愛~(2002年12月14日公開/東映)」の撮影が行われたため、主演の哀川翔さんと宝生舞さんのお二人のサインや台本・・・の写真を配した案内文が掲示されています。 手前側はすぐ前が壁になった庭?になっており(女湯側は木が生えている?)、木製の縁側があります。 外側奥には釜場への戸に加えて便所(トイレではない!)への閂を含めて木製の戸があります。マーブルと書かれた上部の青いプラスチックボックスから鎖を引っ張って落とす水洗式で、天井は木製、乳白色の正方形タイルの壁、玄関の上がり同様の水色とピンクの正方形タイルの床、白い丸形の小さな手洗い・・・と昭和レトロそのものです。 ミネラルウォーターは無料サービスです。 とても広々とした浴室は天井が大橋ブルーに塗られ、床やカラン周りのタイルなどは新しくなっています。 驚きは浴槽背面~外側面の巨大な岩バックで、内側は釜場への戸の脇、外側は浴室奥1/3まで、奥角が最も高くて3mあまりと、おそらく普通の銭湯としては日本最大級ではないか思われます。何と滝状湯口・・・というスケールを遙かに超えた湯滝まであり、そのため浴室にはもうもうと湯気が立ち籠めています。 そんな岩バックのため、バイブラ付きの内側深浴槽はやや手前に配置され、外側浅浴槽は大きく前に迫り出しています(浴槽内に座れる岩もあります)。 柱の凹凸を含めてコンクリート壁に直書きなのでペンキ絵の状態は比較的良好です。製作年月日とサインが見当たりませんが、故早川利光氏によるもののようで、男湯は伊豆(富士山がやや浴室中央寄りにあります・・・岩バックの近傍は元より釜場への戸の脇の足下まで描かれています)ですが、女湯は立ち籠める湯気で確認できません。 浴室中隔壁には「ヨットが浮かび古城や民家が岸にある湖から望む山々」の洋風モザイクタイル絵があります。 その上には「行灯型広告ボックス」を分解して再利用した広告スペースがあり、幾つかの広告の中には現役のものもあるようです。 カランは赤と青のハンドルタイプの押し手で、内側9つ(ここのみ固定シャワー付き)、6つ&6つの島(金属板状の鏡のみでシャワーなし)、外側5つ(鏡のみでシャワーなし)の配置です。湯の節約のためもあってか、常連は内側のみを使用しているようです。 黄色のケロリン風の湯桶が使われています。 いろんな意味で「訪れる価値の高い銭湯」の1つです。お勧めです。是非! 詳しくは公式HPをご覧ください。 http://www.shokokai.or.jp/11/1122910235/index.htm PR |
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埼玉県23軒目になります。 日没後のため写真が今一つなのはご容赦を! 再開発によりマンションが林立する地域に残された、今は多くが閉店してしまった小さな昭和の商店街の奥に建つ、昭和後期?の簡素な造りの東京型銭湯です。 一部内容が古くなっていますが、 公式HP お風呂屋さんへ行こう!・・・ポップなテイストです! http://www5a.biglobe.ne.jp/~furo/shiki/index.html ・・・に詳細な案内図と道順が載っています(駐車場もあります)。 正面中央の屋号入りの電灯を挟み、両端が男女別の入口になっています。上部のガラスに屋号が書かれています。 向かって右側のコインランドリーの陰の砂利道から側面が観察できます。後部にコンクリート製円筒型煙突が聳え(JR武蔵野線からも見えます)、薪で沸かしているようです(山積みになっています)。 簡素な玄関では木板鍵の松竹錠の下足ロッカーと小さなアルミ板鍵の松竹錠の傘入れロッカーが使われています。天井の灯りが昭和デザインです。 自動ドアの向こうがシンプルな番台の簡素な脱衣所です。アルミ板鍵の松竹錠の脱衣ロッカーと小さなアルミ板鍵のさくらの置き道具ロッカーが使われています。 埼玉県公衆浴場業環境(現在は生活)衛生同業組合による、やや古い表記の注意書きと「ATTENTION!(イラスト入りの日英対照注意書き)」のパネルが掲示されています。マイナー演歌歌手のポスターも数枚貼られています。 お風呂グッズのショーケースにMINI SHOPと書かれています。 脱衣所中隔壁に3つ並んだドライヤースペースは凝った灯りと花で飾られており、HPの記載通りドライヤーは無料です(料金箱が開けっ放しのため入れた20円が戻ります・・・コンセントに直接つなげばいいのに!とは言いっこなしです)。 同じく無料(同方式20円使用)とHPに記載されたマッサージ機は故障しています。 やはり同じく無料(同方式100円使用)とHPに記載された昔懐かしいテーブルゲーム機も故障しており、単なるテーブルとして使われています(残念無念!)。男湯には『TETRIS-SEGA(電源を入れてもらいましたがブラウン管が不調でした…直結改造されています)』と『麻雀ゲーム-彩京』が置かれています。 手前側のトイレは水洗ながら壁が青色正方形タイルで床がマーブルタイルと昭和の香りを残しています。 大橋ブルーの浴室天井は2011.10.11に塗り替えられてピカピカです。 通常配置の浴槽は内側から、釜場への戸とともに囲われた「ラジウム温泉の素石のガリウム石と親子蛙の入った格子状湯口」のある深風呂(中でつながっています)=カプセル、勢いよく吹き上がるバイブラ=アワ風呂、電気風呂、寝風呂2基と並んでいます。内側手前にロングタイプの立ちシャワーが2基あります。 浴室中央(囲いの上)に富士が聳えるペンキ絵は(男湯側は川の上流/女湯は湯気で見えず・・・HPによると瀬戸内海あたり?)、サインがないのですが丸山清人氏作でしょうか。 カランは固定シャワー付きの茶色ハンドル状の押し手で、内側なし、3つ(立ちシャワーの増設のため手前側の1つは撤去)&4つの島、5つ&5つの島、外側6つの配置です。 黄色のケロリンの湯桶と一部に緑のM字椅子風のプラスチック椅子が使われています。 10枚綴り3800円の独自回数券もあります。 そこはかとない昭和を感じる銭湯です。いかがでしょう。 |
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埼玉県22軒目になります。 日が短くなりましたので、写真は以前に通りかかったときのものです。 JR浦和駅西口の西北西500m程の旧市街にあります。 「松に鶴」の鮮やかな懸魚のある千鳥破風を冠した宮造り銭湯の「和風の外観を守った正面フロント改造版」のようです(正面壁の下部に石製の装飾があります/後方にある煙突は真新しく低い枠付き金属製細円筒型です)。 向かって右側の「屋号が染め抜かれた藍色のオリジナル暖簾」を潜ると玄関で、さくらの木板鍵の下足ロッカーや松竹M型錠の傘立てがあります。 フロントの足下のショーケースの下には、かの有名な、 江戸川36 友の(乃)湯 http://sentotanbonin.kai-seki.net/Entry/59/ ・・・程ではありませんが、シンプルながらご主人の趣味の鉄道模型があり(国鉄色の客車も・・・)、子どもが希望すれば動かしてもらえるとのことです。 休憩スペースに掲示された、店主による「九十三歳の書」には思わずニヤリとします(是非その目でお確かめください)。 脱衣所はきれいな木床(浴室前はマーブルタイル)&白壁&折上げ格天井(折上げ部は白系で天井部は明るい木調…改修した?)で、中隔壁は引き戸になっており(銭湯行事の際に繋げられる)、その上には竹組みの飾り、そして何やら古めかしいシャンデリア(電球がカラフル)がぶら下がっています。 SAKURAⅡのアルミ板鍵の脱衣ロッカーが使われ、ゴザ状の縁台が置かれ、瓦屋根の飾りの下の外側の増築部?には、miriCon Boxという1人用サウナ?もあります(動くかどうかは不明)。 浴室は東京型ですが、天井や壁には乳白色のトタンが張られ、梁の飾り彫りはなぜか黄色です。 浴槽背面は一部に魚や小鳥のいるレリーフタイルで、正面壁のかつてはペンキ絵があったであろう部分には薄い青色の縦型金属壁材が張られ、男女の浴室それぞれにミッキーマウスやミニーマウスの半立体飾りが3匹?ずつおります。 興味深いことに、浴室中隔壁の中央部が普通より1m程高くなっており、そこには、「(カラフルな)2番の鶴」「洋風の3人の女性」「(消えているがおそらく)花」の切り絵(透明アクリル板に入っている)があります。 通常位置にある浴槽は古いタイルを残しつつ改修されており、内側から座風呂1基のある深風呂(水カランはバルブ!)、1本ジェット2基のある浅風呂、囲われた1人用?古代檜風呂と並んでいます。 外側手前に水風呂が増設され(洗い場と同じ水カランがなぜか捻れて設置されています)、内側手前に立ちシャワーもあります(足下に古い温泉マークの押し手の水カランがあります)。 カランは押し手がピンク系!のハンドルタイプで、内側5つ、4つ&4つの島、外側5つの配置です(全て固定シャワー付き/外側の1つのみ固定シャワーのハンドルが温泉マーク)。 床やカラン部のタイルは補修されていますが、まるで「タイルカタログ」のようになっているのは非常に面白く感じます(これも味!)。 黄色のケロリンの湯桶に加え、サイドに埼玉県浴場組合と入った白色のケロリン型湯桶が1つあります。 すぐ近くに、なかなか味のある「おでん専門店K(敢えて店名は伏します)」もあったりします。一っ風呂&一杯をお楽しみいただけますと幸いです。 |
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