例によって既に昨日になりましたが、仕事を終えて東武伊勢崎線に飛び乗り、尾竹橋通りからちょっと入った古い住宅地に建つ「足立39 松の湯(本木2-26-9)」を訪れました。
仕事の関係で最近はスローペースになっていますが、何だかんだで銭湯お遍路200軒目です。
東武伊勢崎線梅島駅の方がやや近いのかも知れませんが、下町の迷路にはまりますので、西新井駅から東に向かい、尾竹橋通り沿いに南下した方が良いでしょう。
前が空き地化したため外観が比較的よく見渡せますが(脇の道から側面も確認できます)、玄関付近を始めとした二重千鳥破風を冠した重厚な構えがほぼそのまま残されています(コンクリート製円筒型煙突もあります)。
薪で沸かしているようです。
格天井の玄関の正面には、ポスターが貼られて全体が確認できないのが残念ですが、「富士・鶴・松・老夫婦・七福神と船」などがあしらわれた縁起物の三六角タイル絵(鈴栄堂九谷:章仙作:枠付き)が出迎えます。
当然に番台形式の脱衣所は、木調の折上げ格天井・白壁・磨き込まれた木床(玄関とともに歴史が傾きを付けています)で、asahiの壁型扇風機や籐製の籠もあります。
浴槽は改修された3槽式で、内側から超音波座風呂2基、背面に上下に湯が沸く2本のパイプのある浅風呂、日替り薬湯(訪問時はエッキス カルシウム-原文まま)となっています。外側手前には立ちシャワーがあります。
脱衣所に大きく張り出して、熱気浴(湿式サウナ/無料)もあります。
カランは古めの温泉マークの押し手で、内側6つ(固定シャワーあり/手前側のカランは使用できず)、4つ&4つの島(直立した薄い両面鏡のみ)、外側5つ(固定シャワーあり)となっています。
ペンキ絵は
故早川利光氏による西伊豆で(平成18.10.18画)、浴室中央の富士や岩に砕ける豪快な水飛沫は健在です。
浴槽背面は「熱帯魚の泳ぐ海底」のモザイクタイル絵で、浴室中隔壁には「白樺?などの林を流れる川面から望む遠くの雪山」の三六角タイル絵もあります。
黄色のケロリンの湯桶が使われ、緑のプラスチック製の「M字椅子タイプの椅子」もあります。
脱衣所外側の縁側からさらに外側には「金魚のいる池や石灯籠などのある広い庭に面した東屋風の休憩所」があり、脱衣所に飾られた数多くの緑と合わせてなかなか落ち着く空間を演出しています。
何やらほっとする銭湯です。ぜひお越し下さいませ。
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