例によって既に昨日になりましたが、千葉方面の仕事が早めに終えられたので、久し振りに車で、個人的な千葉県のお勧め銭湯の1つである「市川14 市川湯(市川市若宮2丁目14-4)」を訪れました。
日蓮宗の大本山である中山法華経寺の奥之院の近くで、昔ながらの鄙びた商店街の脇にある、簡素な和風の外観の銭湯です(後方にコンクリート製円筒型煙突があります)。
薪で沸かしているようです(後方と側方に山積)。
フロント形式に改造されていますが、東京銭湯形式に準じた内部になっています。
男湯と女湯の入口(表示なし!)の間の二枚四方の小さな九谷焼三六角タイル絵(手招きをする猫と鈴)とマスコットの黒猫が出迎えます。
脱衣所は白壁と白壁を折上げた木調の格天井で、浴室への戸のガラスには「ゆ」と書かれています。
浴室の天井はちょっと変わっており、中央から側方へ下がる山型+中央部がさらに1段高い山型+さらにその中央が洒落た湯気抜き・・・となっています(うまく表現できません・・・現地でお確かめを・・・)。
浴槽は古いタイルの比較的シンプルな1槽式で、外側にバブル、中央にジェット2基(稼働しておらず)、内側に細いバブルが2基、他背面に湯口幾つか・・・となっています。釜場への階段脇にマーブルタイルで飾られた扇形のガードがあります。外側手前に立ちシャワーもあります(脱衣所側はガラスブロック壁)。
カランは古い温泉マークの押し手で、内側6つ(固定シャワーあり)、5つ&5つの島(直立した薄い両面鏡のみ)、外側5つ(固定シャワーあり)となっています。
浴槽背面には「熱帯魚の泳ぐ海底」のモザイクタイル絵があり、浴室中隔壁にも「白樺?などの林を流れる川面から望む遠くの雪山」のモザイクタイル絵があります。
何よりも感動的なのは、
故早川利光氏作のペンキ絵で(H6.3.1画)、中山競馬場が近いからなのか、「雪山を望む民家のある草原を駆ける3頭の馬=大雪山?」という珍しいものです。ベニヤに直書きのためか、年月を経てもまだまだ健在です。これを見るためだけでも遠くから来る価値が十分にあります。
黄色のケロリンの湯桶が使われています。
京成中山駅から坂を上って少々歩きます。車の場合は周囲の一方通行迷路にお気を付けください。
なお、常連専用的銭湯?のため脱衣所や休憩スペースや玄関には雑多な物があります。何とぞご容赦の程・・・。
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