既に一昨日(2011.6.18)になりましたが、前掲の「足立42 明美湯(梅田4-40-21)」を訪れたついでに、東武伊勢崎線梅島駅南方の古い住宅地にあり(昔ながらの商店街である新明宮通りの脇)、東日本大震災による建物損傷のためやむなく廃業した「足立1 田中湯(梅田6-18-20)」の現状を確認しに立ち寄りました。
簡素な造りながら古い造りを上手に残す(脱衣所は格天井&木床・模様擦り硝子あり・古めのタイルやカラン)、地域住民に愛された三代続いた銭湯でした。
男湯には「春の山梨の山里からの富士(民家あり)」、女湯には「同(水車小屋あり)」の
故早川利光氏作のペンキ絵があり(平成19.8.28画・・・氏は海を描きたかったがご主人の希望で富士が重なることを承知で描いたとのこと)、浴室中隔壁の男湯側に「松原の海岸からの富士(美保の松原?)」と「渓流に架かる橋梁」、女湯側に「富士のある画&他1種」の三六角タイル絵もあり、合計4つの富士・・・というある意味豪華な浴室でした。
2008.10.30の訪問時、気のいい女将さんが「そのまま残すつもり」と言われていたのに残念です。
手書きの廃業告知と解体工事のお知らせが寂しげに貼られています。
やむを得ない事情とは言え、また1つの銭湯が記憶の彼方に去ってしまいました。
合掌!
追記
今週末から解体が始まります。
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