忍者ブログ
  • 2024.04
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • 31
  • 2024.06
[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

【2024/05/04 11:33 】 |
目黒3 大黒湯
meguro3-daikokuyu.JPG例によって既に昨日になりましたが、久方ぶりの平日休みを利用して、「目黒3 大黒湯(上目黒4-25-10)」を訪れました。

銭湯お遍路211軒目、は・じ・め・て・の・目黒!(某消費者金融のCM風に!)です。

東急東横線祐天寺駅が最寄りのようですが、東京メトロ日比谷線(東武伊勢崎線直通)の南西端でもある中目黒駅から、目黒銀座商店街さらには目黒川の支流だった蛇崩川(じゃくずれがわ)を暗渠化してできた緑道あたりを西方にそぞろ歩くのも一興でしょう。

玄関に千鳥破風を冠した宮造り銭湯の正面フロント改造版です。男女の庭から生えた立派な松と槇が歴史を物語ります。現在は2代目主人のようですが、昭和35年に引き継いでおられるので、建物や木々はそれ以前のもののようです。後方には銀色に塗られたコンクリート製円筒型煙突が聳え立ちます。

斜め木板鍵の下足箱があり、「どうする?東京(TOKYO MX)」と「銭湯ランナー応援(目黒区浴場組合)」のポスターの貼られた玄関から入ると、フロントのご主人の第1声は、「ようこそ!財政再建団体の目黒区の銭湯へ!」でした。「銭湯振興というか高齢者福祉としての助成制度などの存続も難しそう」とのことです。

「(男湯は)こっちですね」と入ろうとすると、「こっち(女湯)でもいいぞ・・・いや、捕まっちまうわな」とは、なかなか洒落の効いたご主人です。

脱衣所は木の温もりを生かしつつ控えめな改修がされており(男湯側のみ1mほど外側に増築された模様)、白壁&木調の折上げ格天井&木床が立派で(3枚羽根の天井扇の羽根は外されています)、外側壁の脱衣ロッカーの他に籐製の脱衣籠が使われています。木製の丸テーブルは何やら古く、外側壁の脱衣ロッカーの上には、今は使われなくなった籐製のおむつ換えの台が載っています。

手前側に岩がバックになった小さな庭の名残があり、正面から見えた木が木製の縁側を貫いている様子を見ることができます。古い番台用の踏み台も置かれています。

浴室もタイルを含めて改修されておりますが、東京銭湯の基本はそのままです。脱衣所同様に男湯側のみ外側に1mほど増築された模様です。

浴槽は基本的な2槽式のまま(内側深風呂にバブル&外側浅風呂にジェット2基)、タイルが新しくなっています(底の青系のマーブルタイルが素晴らしい)。

カランは、内側7つと5つ&5つの島が新しめのハンドルタイプの押し手&固定シャワーで(島の手前1つずつにはない)、外側6つは改修時に混合水栓に変更されたようです(手前2つの固定シャワーが高く設置されて立ちシャワーのようになっています)。

浴槽背面にかなり状態の良い章仙作の鈴栄堂九谷のタイル絵「鯉の池&滝登り」があります。

ペンキ絵は中島盛夫氏&田中みずき氏(&町田忍氏・・・書かれたというバスは女湯に?)によるもので夏富士です(2010.8.2画)。外側枠にも描かれているのは心意気でしょうか。

<参照>
銭湯ペンキ絵師見習い日記
http://mizu111.blog40.fc2.com/

こだわりは木製の椅子(一部にグレーのコの字椅子)と同じく木製の湯桶(一部に黄色無地のケロリン型湯桶)です。「カコーン」という響がなんとも言えません。「東陽町(昔の木場)にあった池田木工さんも辞めちゃったからねぇ。」・・・とはご主人の談。しっかりした造りの木製の椅子と桶は手に入りにくくなっているそうです。

meguro3-daikokuyu2.JPG今はフロントの横にある、かつては玄関中央を飾っていたであろう「鈴栄堂九谷」のタイル絵が自慢の品で、進んで写真を撮らせてくれました。

有名な縁起物の画題ですが、一富士、二鷹・・・で、三なすびは「鈴栄堂九谷」の落款という洒落物です。

「町場の大工は価値がわかんなくて、改築時に(このタイル絵を)壊そうとしやがんの」・・・とのこと。

話し好きのご主人で、近くの銭湯のことや銭湯経営の苦労話など、いろいろなことを伺いました。

ついでに今や横浜への玄関口でもある中目黒駅付近の居酒屋で一杯!もオツです。

心意気の感じられる親父?のいる銭湯にぜひお越し下さい。

追記1
お持ちの方は、「1010 90」の「東京銭湯 ちょいとひとっぷろ P.P.38-39」をご参照ください(書いてから気付きましたが一部の記述が似ていました・・・同じように感じるものなんですねぇ)。

追記2
椅子と湯桶はきちんと積まれており、常連客もきちんと戻していました。電車のホームの自販機の陰になったベンチで喫煙し(当然ながら終日禁煙)、灰をそこら中に落としまくり、電車が来たら、男は咥え煙草で、女は火の点いたままの煙草をホームに放り出して飛び乗る・・・という信じがたい頭の壊れた「馬鹿者(≠若者)カップル・・・いわゆるバカップル」を見た日だっただけに、逆に衝撃的でした。

拍手[1回]

PR
【2011/08/26 16:43 】 | 東京都 | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
<<茨城県筑西市 松の湯 | ホーム | 埼玉県行田支部(加須市)706 ときわ湯>>
有り難いご意見
貴重なご意見の投稿














虎カムバック
トラックバックURL

<<前ページ | ホーム | 次ページ>>