例によって既に一昨日(2011.11.3)になりましたが、休日なので足を伸ばして、「江戸川8 稲荷湯(平井2-9-3)」を訪れました。
銭湯お遍路223軒目です。
東武伊勢崎線沿線の住人としては、墨田区にある東武亀戸線東あずま駅から区界の旧中川を平井橋を渡って越えた方がJR経由よりも安くかつ早く着きます(街歩きもオツなもの!)。
再開発著しい地域ですが、JR総武線平井駅南口ロータリーから南東方に延びる昭和の香り漂う平井駅前通り商店街を抜け、小松川小学校を過ぎた辺りから南方に150m程入った昭和期の建物が散在する古い住宅地に建つ昭和のビル型銭湯です(上階はアパート/半地下がコインランドリー)。
外階段を上がったやや高くなった1階が銭湯です。玄関は脇がガラスブロック壁で、上のガラスとひさしに屋号が書かれています。壁には
ゆの文字もあります。
チューリップの咲き誇る公園のプリントが貼られた玄関にはアルミ板鍵&アクリル板の戸の下足ロッカーがあります。
自動ドアを開けて入るとフロントとその前の休憩スペースで、こちらには竹林のプリントが貼られています(マンガ本も多数あります)。
先進的な初代経営者のアイデアで(現在は3代目が経営)、昭和55年(1980年)から循環加温ソーラーシステムを採用し、年間約50%分を賄っているとのことで(屋上に76台の太陽熱温水器パネルを設置・・・ガラス管のソーラーパイプは10本×76ユニット=760本!)、さらに平成18年(2006年)から残りの使用燃料を重油からガスにいち早く転換し、地球温暖化防止のためさらなる二酸化炭素の削減を図っているとのことです。
えどがわエコセンターと江戸川区が推進している「もったいない運動えどがわ」の第1期「エコカンパニーえどがわ」登録事業所に指定され、2007年のもったいない大賞(区長賞)にも輝いており(トイレの電球ももちろんLEDでした)、その取り組みは多数のメディアで紹介されています。
※お持ちの方は、「1010 105 2010/AUGUST TOKYO銭湯物語 ●個性派銭湯空間セレクション その九(P.P.16~17)」もご覧ください。
脱衣所は木調の飾り天井でSAKURAⅢの脱衣ロッカーが使われています。小さな金魚の水槽がテーブルの上に置かれ、ドライヤーは無料のようです。
浴室は金属製の中央下がり天井と壁で外側壁の一部はガラスブロックになっています。正面壁には私にとっては郷愁を感じる白樺林のプリントが貼られています。浴室入口のガラスがステンドグラス風になっています。
浴槽は外側逆L字配置で内側から座風呂2基、バリアフリーの手摺りが立ち上がりなんとそこに水カランが付いているという一石三鳥!のパイプの仕切りを挟んで、奥角に一部がバイブラの浅風呂(ここまでが温湯)、手前にバイブラの熱湯と並んでいます。内側奥は釜場への戸を含めて仕切られた樹の模様タイルのある森林浴(ミストサウナ)になっています(浴槽はありません)。内側手前にロングタイプの立ちシャワーが3基あります。
固定シャワー付きのカランは
赤と
青のハンドルタイプの押し手で、内側5つ、7つ&7つの島、外側手前4つ(+業務用の水蛇口)の配置です。
黄色のケロリンの湯桶が使われています。
そんな「究極のエコ銭湯」の湯を一度ご賞味くださいませ。
[2回]
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