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【2024/03/29 03:57 】 |
埼玉県幸手支部(杉戸町)601 巴湯
satte-sugito-601-tomoeyu.JPG今回も特別に女将のご厚意により内部写真を撮影させていただきました(お客が私1人になったのです)。

そのため報告をまとめるのに時間がかかりましたが、かねての予告通り、2011.7.6、創業100年以上(明治末期の創業・・・3代目)という「埼玉県幸手支部(杉戸町)601 巴湯(北葛飾郡杉戸町杉戸3-3-6)」を訪れました。

埼玉県13軒目になります。

既に紹介の「埼玉県幸手支部(杉戸町)602 弥生湯(北葛飾郡杉戸町杉戸3-1-12)」
http://sentotanbonin.kai-seki.net/Entry/168/
・・・とは、ほんの200m程しか離れておりません(丁目まで同じ)。

・・・ですので、宮代町にある東武動物公園駅(旧名は杉戸駅)の東口(東武動物公園とは逆方向)からの道を真っ直ぐ進んで、大落古利根川にかかる古川橋を渡って杉戸町に入り、もう少々歩いた道沿いの左手に建つ同銭湯を過ぎ(看板があります)、「本陣跡地前」交差点を右折してさらに少々歩いた右手(埼玉りそな銀行杉戸支店の斜向かい)に建っています。日光街道杉戸宿の旧市街にあたります(本陣跡地近く)。

簡素な建築の東京型超小型銭湯で(昭和40年改築)、後部は準木造です(茶色の枠付き金属製煙突があります)。正面に屋号がシンプルに大書され、戸のない玄関の床には緑のタイルによる簡素な飾りがあります。

引き手近くに手書きで男女が書かれたのみの木製の引き戸を開けると(向かって左が女湯で右が男湯)、そこには・・・もう・・・昭和中期の空間が広がっています(液晶TVのみが現代!?)。

驚くことには全くアルミサッシがないんです!!!

全ての戸や窓が木製&様々な模様硝子なんです!!!

三和土から直接上がる脱衣所で、当然の如く、女将が静かに座る木製のシンプルな番台があります。

下足箱は木札鍵の木製です。

通常の脱衣ロッカー2種類に加えて、通常よりも小さな籐製の脱衣籠が3つあります。

satte-sugito-601-tomoeyu2.JPG浴室は、中央が細い縦型長方形の湯気抜きのある白塗りの木製天井、中隔壁がピンクの細かいタイル張り、床がシンプルな白いタイルで、カランは内側5つ(手前4つのみ固定シャワー付き)と外側4つ(シャワーなし)の計9つしかありません(押し手は古い温泉マーク)。

釜場への戸と階段は驚きの狭さです。

浴槽のタイルも古く、外側奥横配置のこれ以上ないシンプルな同サイズ2槽式・・・内側深浴槽と外側浅浴槽(外側背部にパイプ状湯口の痕)・・・で、隔壁の下に湧き出し口があります。

隔壁上部のタイルで飾られた突起の両側に水カランがあり、外側浅浴槽側は真鍮製です。

浴槽背面にはマジョリカ風タイルで囲われた「岸に水車小屋があり帆船が浮かぶ湖から望む富士」の三六角タイル絵があります(銘はありません)。女湯は「鯉と金魚の泳ぐ池&鯉の滝登り」のようです。

ペンキ絵は男女ともに「池のある和風庭園から望む山々」のようですが、あまりにも年季が入っていてはっきりしません。内側下部にかろうじてSと5?が判読できますが、昭和50年代に描かれたものなのでしょうか(改築時の当時の芸大の学生作との話も・・・)。

satte-sugito-601-tomoeyu3.JPG当然の如く黄色のケロリンの湯桶が使われており、緑のM字椅子に加えて、初めて見るレトロなプラスチック製の丸椅子まであります。





satte-sugito-601-tomoeyu4.JPG脱衣所で驚くのは、これまた初めて見る郷土博物館所蔵品級の体重計!!!

寺岡精工所製「Teraoka JUNIOR」です(女湯のは屋号入りらしい・・・)。

何とも形容しがたい形状です(是非是非是非・・・その目でご確認を!)。

satte-sugito-601-tomoeyu5.JPG脱衣所の天井はすっかり古くなってしまっておりますが、木製の床は愛情を込めてしっかりと磨かれています。

浴室近くの床はマーブルタイル製で、内側には小さな丸い手洗いもあります。

中隔壁上部には寿司屋の広告が残っています。

ドライヤーのコインタイマーも見たことのない古いものです。

satte-sugito-601-tomoeyu6.JPG扇風機も郷土博物館収蔵品級です。

MITSUBISI製でコードの先端のスイッチが「握って先を回すタイプ」という変わったものです。

玄関脇にある閂を含めて木製の小さな戸のトイレもご想像の通りです(これも味!)。

埼玉県の公定料金は大人410円・中人180円・小人70円(平成18.12.26)ですが、大人400円、しかも11枚綴り回数券4000円(65歳以上の方は同額で12枚綴り!)で頑張っておられます。

井戸水を薪で沸かした非常に当たりの柔らかいお湯です。

東京からそう遠くない東武伊勢崎線1本で小一時間の地(杉戸町)に、「埼玉県幸手支部(杉戸町)601 巴湯(北葛飾郡杉戸町杉戸3-3-6)・・・創業100年以上(明治末期創業)」と「埼玉県幸手支部(杉戸町)602 弥生湯(北葛飾郡杉戸町杉戸3-1-12)・・・創業80年以上(大正末期か昭和初期の創業)」という2軒の名銭湯が建っています。

多数のレトロ銭湯ファンのチャレンジを心よりお待ちしております。

追記
巴湯の女将からの情報によれば、『らき☆すた』で有名な?幸手市の「埼玉県幸手支部603 大黒湯(幸手市中4-14-30)」は、2009年末に廃業になっております(次項で紹介予定・・・休業扱いとの説もありましたが既に内部が荒廃しつつあります)。そのため埼玉県幸手支部の銭湯は2軒のみとなっております。埼玉県公衆浴場業生活衛生同業組合のHPなどにはまだ掲載されておりますのでご注意ください。

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【2011/07/08 20:12 】 | 埼玉県 | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
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