例によって昨日になりましたが、仕事を終えて東武伊勢崎線に飛び乗り、春日部駅で同野田線に乗り換えて、同線岩槻駅南東方約300mの古い商店街(栄町通り商友会)内にある「埼玉県さいたま支部504 ふれあい銭湯 いわつき温泉ジャンボ(
旧豊の湯/岩槻区本町4-2-33)」を訪れました。
埼玉県16軒目です。
2005年の編入でさいたま市岩槻区となった
旧岩槻市に残る2つの銭湯のうちの1つです(もう一軒の「埼玉県さいたま支部505 雛の湯(岩槻区本町4-4-5)」は紹介済)。
夜の訪問のため、やや写真が暗いのはご容赦を・・・(全景も入りません)。
昭和47年12月に新築・竣工した派手な電光看板のあるビル型銭湯ですが、紺色の屋号入りオリジナル暖簾に誇らしげに染め抜かれているように、明治43年の創業で、昨年(平成22年)100周年を迎えました。
今年が東武野田線の開通100周年ですから※、その1年あまり前(しかも岩槻駅ができたのは昭和に入ってから!)の創業という超老舗の銭湯です。
※1911年(明治44年)5月9日、千葉県営軽便鉄道「柏-野田町間(現・野田市駅)9マイル10チェーン (14.7km)」が開業。以後、時代は変遷し、1929年(昭和4年)9月1日、野田町駅(現・野田市駅)-清水公園駅間1.3マイル(約1.9km)が開通し、同年11月17日、大宮仮停留所(大宮駅から北大宮駅方331m付近)-東武鉄道粕壁駅(現・春日部駅)9.5マイル(15.3km)が開通。
階段を上がった2階が銭湯で(フロント形式・下足ロッカーはプラスチック板鍵・古めの傘立てもあり)、1階はコインランドリーと広い駐車場、3階はビジネスホテルなどという多角経営になっています。
現在の屋号の「ジャンボ」は、新築・竣工時=改名時で、当時の流行語(ジャンボジェットから始まった)に因んだものと想像されます。
浴槽は逆L字配置で、内側から薬湯(甘草の湯)、座風呂2種、角にミクロバイブラ、電気風呂(創業100周年を機に設置)、水風呂、4×2方向のボディーシャワー、立ちシャワー、脱衣所に一部が入り込む形で乾式サウナ(別料金)・・・と並んでいます。
カラン(ハンドルタイプの押し手・固定シャワーと鏡付き)は内側8つ、6つ&5つの島(手前が柱と水飲み場のため通れない)の配置です。
内側奥に設備についての説明書きがあり、絵本調の「昔風の銭湯内部」のイラストも貼られています(是非その目でご確認を・・・)。
黄色のケロリンの湯桶に加え、底部にモスグリーンで屋号の入った白いケロリン型湯桶が使われています。
軟水使用とのことです。
有線放送(ポップス)の流れる脱衣所には、「籐製の脱衣籠は昭和39年(東京オリンピックの年)に新調したものです」との貼り紙があります。
毎月26日(風呂の日)のイベントや冬至(12月)にいわつき温泉まつりを催すなど工夫されています。
岩槻藩(5万5千石)の城下町でありかつ日光御成街道の旧宿場町だったので、周囲には茅葺きのものを含めて有名・無名の歴史ある民家・商家が散在しています。かつての武州鉄道の跡地もあります。散策がてらお越しください。
追記
実は臨時休業にあたってしまったため、2回目のチャレンジでの訪問達成となりました。全てを事前に電話確認するわけにも行きませんので、こんなこともあります。
[2回]
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