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【2024/05/03 06:57 】 |
埼玉県さいたま支部108 みたけ湯
saitama108-mitakeyu.JPG本業が取り込んでいてアップが遅くなりましたが、2012.5.27、休日を利用して、「埼玉県さいたま支部108 みたけ湯(南区文蔵2-24-5)」を訪れました。

埼玉県30軒目になります。

JR南浦和駅(西口)の南方600m程の比較的古い市街地に建つ、外観はやや簡素な東京型の銭湯で、後方にコンクリート製円筒型煙突が聳え立ちます。すぐ隣のご自宅も瓦屋根の伝統的な造りになっています。

buzo.JPG住所の文蔵は「ぶぞう」と読み、合併前の浦和市時代のこんなレトロな住所表示票も道すがら鑑賞できます。

同駅の西側付近は浦和市時代の都市計画による土地区画整理事業(平成11年1月竣工)のため、すっかり様変わりしたようですが(味のある居酒屋街も見当たりません)、やや離れたこの辺りには比較的古い民家が散在し、すぐ近くには古い商店街(南浦和西口商店会)や文蔵郷前緑道もあります。

緑のひさしの下の玄関は周りの造りが昔のままで、屋号が墨字になっている簡素な手作り感満載の木製看板があり、中は白壁&木調格天井で木製の上り場になっています。木札鍵の松竹錠の下足ロッカーと松竹M型錠の傘立てが使われています。映画「テルマエ・ロマエ」のポスターが貼られています。

saitama108-mitakeyu2.JPG目隠し壁の裏の鈴榮堂九谷(章仙作)の「富士山・鶴・松・老夫婦・七福神の乗る宝船(帆に屋号が書かれています!)」の縁起の良い図柄の立派な三六角タイル絵をお見逃しなきよう・・・(女将のご許可をいただいて特別に撮影させていただきました・・・因みに斜め方向からしか撮れません)。

埼玉県さいたま市114 むさし湯
http://sentotanbonin.kai-seki.net/Entry/405/

・・・にあったものと類似点が多く、日光御成街道(日光御成道…将軍が日光東照宮へ社参する際に利用した日光街道の脇街道)に近い物流の要地として栄華を誇ったこの辺りの銭湯の流行だったのかも知れません。

引き戸を開けて入ると木床&白壁&木調格天井の伝統的な脱衣所で、浴室との境は白タイル壁、戸や窓はほぼ昔の木製のままです。掲示版が旧浦和市のもので、4枚の様々なサイズの鏡は全て銭湯関係の職人や不動産やなどから贈られたものです(外側の1つに貼られている身長計はどう使うのやら!?)。屋号入りで新しめのTANAKAの針式体重計が置かれています。

優しそうな女将の座る番台は脇に雲形の飾りがあり、磨り減った天板が時代を感じさせます。料金入れ代わりのレジスターがなんとも懐かしいものです。

松竹のアルミ板鍵などの脱衣ロッカーが使われており、中央の島状部は番台からの対角線配置です。「全国浴場組合の景品バスポスター(丸山清人氏 画の富士山+田村隆一の詩+銭湯のマナーのイラスト)」も貼られています。

浴室は東京型で、天井は大橋ブルーに塗られています。最少限の窓や戸がアルミサッシになっているのみで、脱衣所と浴室の境の上部窓も木製のままです。釜場への戸も青塗りの木製です。

浴槽は通常の外側奥配置ですが、内側はシンプルな浅浴槽、外側はバイブラ付きの同じく浅浴槽で中でつながっています。内側手前に立ちシャワーもあります。

カランは固定シャワー付きのグレーとピンクのハンドルタイプの押し手で、内側4つ、3つ&3つの島、外側奥4つ(ここはシャワーなし)の配置です。

島が奥目に配置され手前側は黄色のケロリンの湯桶と緑のM字椅子に似たグレーの小さなプラスチック椅子の置き場になっています。外側手前には踏み石ゾーンがあります。

ペンキ絵は中島盛夫氏作で(平成23年9月12日 画)、富士山が浴室中央に聳え(下に昔のパイプの穴が・・・)、男湯側は滝のある山麓の風景になっています(女湯側は雲が見えるのみです>ご存じの方はご連絡を・・・)。外側壁下部に広告スペースが残されています。

浴室中隔壁には「湖畔に教会が建ちヨットの浮かぶ湖から望む遠くの山々」のスイス風のモザイクタイル絵もあります。

「お父さん、銭湯っていいね。お風呂もとっても大きいし・・・。また来ようよ。」「実はお父さんも初めてなんだけど、なかなか気持ちがいいもんだね。」という年中さんぐらいの男の子と若いお父さんの会話を聞くと、ちょっとぬるめだったのも「それもいいか」と思えます。

遠くのレジャー施設に行き、渋滞に巻き込まれて、子どもはぐずり、親は怒鳴り散らすより、近くの銭湯で本当の親子の会話をしてみてはいかがでしょうか。

木製の縁側を前に籐製のベンチで涼むと、小さな金魚の泳ぐ浅い池のある脱衣所手前の庭から、心地よい風と共に鳥のさえずりが届きます。

内外に傷みが目立ちますが、なかなか素晴らしい銭湯です。お越しをお待ちしています。修理をして末永く営業を続けていただきたいものです。

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【2012/06/01 14:51 】 | 埼玉県 | 有り難いご意見(0)
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