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例によって既に昨日になりましたが、引き続き千葉市から最も近い東京の駅?であるJR総武線小岩駅から少し歩いた・・・といっても区界を越えた葛飾区にある「葛飾54 あたみ湯(細田1-8-18)」を訪れました。
銭湯お遍路170軒目です。 京成高砂駅方面から伸びる「東用水せせらぎ通り」のほぼ南端(区界を越えると鹿本通りになる)に面して建っています(周辺の区界は複雑で、すぐ隣は江戸川区です)。周辺は元々水田だったのでしょう。 昭和45年の創業・建築で、木造・モルタルの「どこか洋風なテイストの漂う茶色の建物」です。玄関の周囲と浴室側面の一部にはガラスブロック壁(無色・青色・黄色のランダム)があります。温泉マークと屋号入り円筒形コンクリート製煙突と側面が駐車場などから観察できます。 薪で沸かしているようです。 驚きの1つめは、蒲鉾天井の中央にある湯気抜きで、横長の8角形という珍しい形をしています(飾りの付いた屋根が外から観察できます)。私が知る範囲では、千葉県の「松戸7 ニューだるま温泉(松戸市栄町4丁目222)」にしか同様のものはありません。 驚きの2つめは浴槽です。東京では珍しい関西風の中央縦配置です。私が知る限り、東京では「荒川27 雲翠泉(東日暮里3-16-4)」と昨年11月21日を最後に廃業した「台東2 初音湯(谷中3-10-3)-残念ながら解体済」など数える程しかありません。楕円形で、奥側1/3は熱めの深風呂(立ち上げたパイプからのシンプルな1本ジェットあり)、手前側2/3は温めの浅風呂(バブルあり)です。連続した構造で日替り薬湯になっています(バスフレンド ジャスミンでした)。 驚きの3つめは、浴槽の中隔壁にあるエメラルドグリーンの象の像です(洒落ではない/結構大きい)。浅風呂側の湯口が象の鼻先近くにありますので、まるで象が湯を吹いているように見えます。「象さんのお風呂(湯)」として地元、特にこどもたちに人気の銭湯とのことです。 背面一面のモザイクタイル絵があり、男湯はスイス風(岸に洋館があり帆船の浮かぶ湖から望む山々)、女湯はオランダ風(水車小屋と小橋・・・なぜ後方に山々が!?*)です。 *オランダ最高峰は「三国(オランダとドイツとベルギー)国境地点(ドリーランデンプント(Drielandenpunt)」でもある「ファールスの丘 Vaalserberg」の標高322.5mですので・・・。 参考:オランダ政府観光局 http://www.holland.or.jp/nbtc/HG_Maastricht-kinkou-vaals.html 側面に赤字で屋号の入ったオリジナルのケロリンタイプ湯桶も使用されています。 当然ながら番台形式の脱衣所は、凝った縁の装飾の船底天井(玄関も準じた天井)&白壁で木の床はきれいに磨き込まれています。 お持ちの方は「1010 85の東京銭湯 ちょいとひとっぷろ(34-35頁)」もご参照下さい。 なかなか興味深い銭湯ですよ~。 外観の写真を撮っていると、通りがかりのお婆さんに「象がいる素敵なお風呂屋さんなのよ」と説明を受けました。住民に愛されている銭湯なんですね。 追記 同じく通りがかりのお婆さんに「このあたりの銭湯は次々に廃業しちゃって・・・。もうここしか残ってないの・・・。遠くて大変だけど一所懸命歩いてくるのよ。」と言われました。車で動けないお年寄りのためにも、それぞれの地元の銭湯が営業を続けてほしいものです。なお、廃業した「葛飾55 梅の湯(細田4-10-1)」はアパートになり、同「葛飾56 竜の湯(高砂2-27-17)」と「葛飾57 春日湯(高砂3-6-9)」は空地になっていました。 PR |
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