諸事多忙に付き、なかなかアップが追い付きません。済みません。
2012.9.13、貴重な平日休みを利用して(年度後半はほとんどなくなります)、「大田57 あやめ風呂(大森北6-3-21)」を訪れました。
銭湯お遍路282軒目です。
またまた私は周辺の廃業銭湯の現況(次項参照)の確認がてら京浜急行大森海岸駅から南下する形で歩きましたが、もちろん最寄りは京浜急行平和島駅で、同駅西口から延びる平和島駅商店街を大森第二中学校の奧角まで300m程西進し、右折(北方向)して同中学校に沿って1区画歩いた交差点の先に続く、昔からの商店街「入三銀座商店街」の東側脇に建っています。小径と駐車場の奧になり
屋号の書かれた電気看板が目印です。
昭和57年建築の煉瓦調の壁のビル型銭湯です。創業は昭和26年で、現在のご主人は3代目とのことです。上階はご自宅と賃貸マンションで、深夜電力を利用したエコなヒートポンプ使用のため煙突はありません。
珍しい屋号は創業者のお気に入りだった伊豆の旅館のお風呂の名前に因んだとのことです。
入口には創業時からの木彫りの看板が飾られ、営業案内用の電光看板も立っています。
イラストがかわいい斜め木札鍵のおしどり錠の下足ロッカーと松竹M型錠の傘立て及び新型錠の傘立てが使われています。
自動ドアの奧が屋号に因んだ「あやめの絵」が背部に飾られたフロントと「桜の日本画」が飾られた休憩スペースです。
フロント横には「1010 91 2008 / April TOKYO銭湯物語 この銭湯の隠し味 P.P.10~11」も貼られています(東京都公衆浴場業生活衛生同業組合のHPでオンライン版も読めます/伝聞情報の多くはこれを参考にさせていただきました)。
上に男女の電気掲示がある模様ガラスの引き戸の向こうが横広でフローリングの床のシンプルな脱衣所で、脱衣ロッカーは手前側(縦3×横10)がディンプル鍵の松竹錠(「大森あやめ湯」の青いプラスチック札付き)、外側(縦4×横9)は2/3程がディンプル鍵のSUN&1/3程が古いOshidori錠です。全国浴場組合の景品バスポスター(丸山清人氏 画の富士山+田村隆一の詩+銭湯のマナーのイラスト)」も貼られています。
同じく横広の浴室は白いプラスチック建材の平天井&下部の壁タイルは茶系ですが、正面の浴槽上部の天井は低く洞窟的になっており、その上方の壁タイルは白系の石調&下方は茶系の煉瓦調・・・となかなか新しいデザインです。入口脇に湯桶と椅子の置き場があり、無地の白ケロリン型湯桶に加えて緑のM字椅子も幾つか積まれています。外側手前に業務用の水カランというか水バルブがあります。
そんな天井の下の通常と逆の内側奥配置の浴槽は、バイブラとジェット2基のある内側がやや手前に拡がった内側浅浴槽&外側深浴槽の2槽式で、境の両側向きの水カランは中央に
青丸の付いた黒い円盤状の押し手です。さらに外側にあるガラス張りの小部屋には観葉植物などが置かれていますがサウナを設置する予定だったのでしょうか。さらに手前壁に立ちシャワーが2基ありますが、通常の固定シャワーが使われているため、身長が150cm程はないとレバーが操作できません(子どものいたずら防止策?)。
カランは固定シャワー付きの中に
赤と
青入り透明ハンドルタイプの押し手で(一部は銀色ハンドルタイプで補修されています)、内側5つ、4つ&4つの島、5つ&5つの島、外側7つの配置です。
玄関前には床の間的な装飾スペース、休憩スペースの外側にも枯れ形式の坪庭があり、心尽くしの生け花が飾られています。
ヒートポンプの特長でお湯が柔らかい銭湯です。是非一度、お試しの程・・・。
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