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いつもは「気が向くまま」に訪れる私の銭湯お遍路なんですが、前項、
「赤箱ルシウスを探せ!」キャンペーン http://sentotanbonin.kai-seki.net/Entry/372/ ・・・のご縁を得たこともあり、 映画「テルマエ・ロマエ THERMAE ROMAE」 =4月28日(土)全国東宝系ロードショー= <公式サイト> http://thermae-romae.jp/index.html ・・・のロケ地である「北29 稲荷湯(滝野川6-27-14)」を狙って訪れてみました。 銭湯お遍路257軒目です。 建て込んでいるため、これ以上の構図では撮影できませんのでお許しを・・・。 北区が南西に張り出した地域(旧瀧野川區の名残り・・・瀧野川は石神井川の別称)にありますので、同区内の各駅よりも都営三田線西巣鴨駅(豊島区)や同新板橋駅及びJR埼京線板橋駅(どちらも板橋区)の方が近いというなんとも不思議な状況になっています。 JR&都営三田線巣鴨駅から、とげぬき地蔵尊(高岩寺)前を通る「巣鴨地蔵通商店街(巣鴨地蔵通り)」、次いで都電荒川線庚申塚駅前を通る「庚申塚商栄会(庚申塚通り)」、さらに明治通りを渡って「滝野川銀座」と旧中山道を辿ってみるのも風情がありましょうか。 女将さんのお話によれば、大正期の創業で、現在の建物は昭和5年の建築とのことです。 ほぼ木造そのままの荘厳な外観で、正面側からはそれぞれに鬼瓦と懸魚の付いた千鳥破風・唐破風・千鳥破風の三層構造のように見えます(このように立派な造りはなかなかないでしょう)。下部は石&上部は木&玄関近くはブロックの塀も昔のままのようです。鬱蒼と茂った庭木が歴史を物語ります。後部には金属巻きコンクリート製?円筒型煙突も聳えています。 薪で沸かしているようです。 墨字で屋号が書かれた木製看板が欄間状の上窓部分に掲げられ、丸に蔦の家紋と屋号が染め抜かれたオリジナルの紺暖簾のかかる入口の奥の玄関は、当然の如く格天井で、前方にやや張り出し、新しい木札鍵の松竹と小さなアルミ板鍵でアクリルの戸の同じく松竹の下足ロッカーの置かれた側方の張り出し部分が折上げ格天井風になっているという、非常に凝ったものです。松竹M型錠の傘立てもあります。 上部のガラスに男湯&女湯の表示が書かれた木製の引き戸を開けて入ると外側に張り出したタイプの脱衣所で、白壁、焦げ茶色で木調の格天井(張り出した部分も同様)、よく磨かれた木床、浴室周りや脱衣所上部を除いた建具や柱及び梁は木製のまま・・・とほぼ昔がそのまま残されています。もちろん雲形飾りの付いた古めかしい木製の番台があり、小物箪笥も同様に年季が入っています。 ディンプル鍵の松竹の脱衣ロッカーと籐製の籠が3つ使われています。大きな木製の縁台や屋号入り針式keihoku hakariもあります。トイレは古いタイプの水洗です。 手前側には金魚のいる池や石灯籠のある手入れの行き届いた庭があり、こぢんまりした木製の縁側(女湯側は張り出し天井になっている)で涼むことができます。 浴室は大橋ブルーに塗られた東京型の天井ですが、湯気抜き部分が比較的縦長で、側方の流れる部分が広くなって蛍光灯が2列配置されています。 戸や窓はアルミサッシになっていますが、柱や梁などは木製のままです。 浴槽は内側深浴槽(かなり深い!熱め!)と外側浅浴槽(ジェット3基&外側にバイブラ)の通常配置の2槽式です。 浴槽背面は花柄のタイルで、中隔壁には幾何学模様のタイルが配されています。 ペンキ絵は丸山清人氏作で(平成23年8月3日 画)、男湯は本栖湖(からの富士)、女湯は潮岬です。外側が前方に彎曲してやや側方まで続いています。 カランは銀色ハンドルタイプの押し手で、内側8つ(固定シャワー/奥1つはシャワーなし)、6つ&6つ(板状鏡で上に道具置き棚付き/シャワーなし/手前1つは板状鏡から外れている/手前に別にロングシャワーが1つずつ)の島が2つ、外側7つ(固定シャワー/手前1つは囲われてロングシャワー2本(湯と水?)付き)の配置です。 なかなかお目にかからなくなった木製の湯桶が心地よい音を響かせています(常連の心意気か入口脇にきちんと積まれています)。 話題の映画のロケ地であることをさておいても(聞きつけた銭湯ファンが多数来ていました)、なにやら落ち着くとってもいい銭湯です。 是非、足を運んでみてくださいませ。お勧めです! 追記 脱衣所に貼られたテルマエ・ロマエ版の「入浴する前にごらんください Look! Before you go in...」ですが、惜しむらくはラテン語併記ではありませんでした。さすがにそこまでは凝りませんかねぇ・・・。 追記(2012.4.20) 「1010 115 2012 / April(最新号)の P.P.3~5」に、「1010」創刊20周年×「テルマエ・ロマエ」公開記念特別コラボ企画として特集記事が掲載されました。こちらも合わせてご覧くださいませ。なお1010はバックナンバーを含め東京都公衆浴場業生活衛生同業組合のHPでオンライン版が読めます。記事によれば、「墨字で屋号が書かれた木製看板」は映画の撮影に使われたものをそのまま譲り受けたとのことです。 PR |
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