例によって既に昨日になりましたが、折角の休日にもかかわらず結構な雨が降っておりましたので車で、久し振りに埼玉県の銭湯を訪れました。
「埼玉県川口支部1020 湯パークラヂウム(朝日1-7-18/
旧ラジウム湯)」です。
埼玉県27軒目になります。
片側2車線のかなり交通量の多い岩槻街道(国道122号線)沿い(埼玉高速鉄道の南鳩ヶ谷駅から南方に約800m)に建つ新しい造りの銭湯です。1階(と敷地の一部)が広い駐車場になっており、後方には枠付き金属製細円筒型煙突が聳えています。大きく目立つ看板もあります。「夢の公衆浴場」とのキャッチコピーにニヤリとします。ラジウムならぬラヂウムの屋号に期待感が増します。
角にある玄関(木札鍵の松竹の下足ロッカーと小さなアルミ板鍵の松竹の傘立てロッカー及び松竹M型錠の傘立てが使われています)から階段で2階に上がり、自動券売機(2台)で入浴券を購入して自動ドアを開けるとフロントです。大女将はかなりのご高齢のようです。
カウンターを備えた(現在は観葉植物の棚化しています)かなり広い休憩室(=ラウンジ(自販機コーナー)・・・酒類を含む飲料の自動販売機があり多種のおつまみも販売)と神棚のあるマッサージルームが自由に使用できます。
簡素な脱衣所ではディンプル錠の松竹の脱衣ロッカーに加えて籐製の長方形の籠も2つ使われています。トイレは前室のある比較的立派なものです。
浴室もシンプルで、天井はコンクリート製の船底型、中隔壁には「クラシックカーと女性」のよく見る柄のタイル絵が3つあります。浴室中央に街灯型の照明があります。
内側奥にサウナ室(遠赤外線サウナ/別料金/男性のみ)があり、その手前壁に内側から座風呂・エステジェット・寝風呂が並び、続いて内側縦配置にデンキ風呂、浅風呂、そして手前側にうたせ風呂(スイッチ式)があります。内側に張り出す形で類円形のバイブラ風呂兼薬風呂があります。浴室入口脇に立ちシャワーが2基あります。外側奥が冷水風呂兼薬湯で(ローズマリー&マジョラムでした)、ドア2枚を隔てたさらに奥に竹状の壁&簾の天井で目の前に煙突が見える露天風呂があります。
カランは固定シャワー付きの銀色ハンドルタイプの押し手で、冷水風呂の壁に3つ、4つ&4つの横壁、3つ&3つの横壁、手前に3つの配置です。
「埼玉県浴場組合(おそらく元々は
赤色)」とサイドに入った使い込まれた白ケロリン型湯桶が使われています(サイドに
赤ラインの入った白ケロリン型湯桶も1つだけあります)。
脱衣所に貼られた「當銭湯由来記」によれば、昭和5年4月に内務省衛生試験所より「ラヂウムエマナチオン含有」の検定を受けて創業した温泉銭湯で(温泉井戸は昭和4年夏に完成・・・興味深い大師(弘法大師?)が絡んだ温泉発見の経緯は是非その目でご確認ください!)、マッサージルームに貼られた昭和25(1950)年頃の写真によれば、かつては旅館も営んでいたという「由緒正しきラヂウム温泉銭湯」です。女将さんや常連さんが「昔(区画整理前)は岩槻街道も片道1車線の狭い道路で周りは田んぼだったのよ!」「東京からの泊まりがけの入浴客も多く、ラジオが取材に来たこともあったわ!」・・・と教えてくれました。
湯船に浸かり、そんな昔を偲んでみてはいかがでしょう。
[3回]
PR