多忙に取り紛れてアップが遅くなりましたが、2012.7.19、例によって千葉市での仕事帰りに、久し振りに車で、「浦安1 松の湯(猫実4-21-3)」を訪れました。
HPには全景写真を載せましたのでこちらは入口付近のアップをどうぞ!
東京メトロ東西線浦安駅から宮前通りを300m程南進した境川(江戸川支流)沿いの元は漁村だった伝統ある旧市街に建つ簡素なコンクリート造りの銭湯です。後方に枠付き金属製細円筒型煙突が立っています。
※「猫実(ねこざね)」という住所は、『鎌倉時代に大津波で甚大な被害を受けた集落の人たちが、豊受神社(松の湯の東南東約500m)付近に築いた堤防の上に大きな松の木を植え、その根を津波が越さないよう願って「根越さね」と呼んだこと』に由来し、かつては「猫真」と書かれ、歌川広重による「名所江戸百景」には「根古ざね」とも書かれているとのこと。
新橋を渡った境川の反対側にある浦安市指定有形文化財の
旧宇田川家住宅(明治2年建築)や千葉県及び浦安市指定有形文化財の
旧大塚家住宅(江戸時代末期建築)を始めとした歴史的建造物も立ち並ぶ「堀江フラワー通り」沿いには「浦安2 米の湯(堀江2-5-14)」「浦安3 末広(廣)湯(堀江3-4-6)」「浦安4 寿湯(堀江2-5-3)」の3軒の銭湯が連なり(いずれも当ブログ未紹介)、その筋?では「浦安銭湯ストリート」と呼ばれています(同名のHPをご参照ください)。
「健康と美容にサウナ 松の湯」と色取り取りの字で書かれ武者絵?もカラフルな洒落た看板が脇に掛かり左右がガラスブロック壁の玄関では木札鍵の松竹錠の下足ロッカーと松竹M型錠の傘立てが使われています。
その奧のフロントには「ご近所一同から贈られた大入りの額」や「近くの2つのジムから贈られた縁起物の額」に加えて、なぜか縁日で見るようなおもちゃがあります(お子さん用?)。
休憩スペースは広く、常連さんの会話も弾みます。地域限定アイドル「Urayasu Marine Angels(UMA/メンバーは8 or 9人/詳細不明)」の紹介ポスターも貼られています。ランナー応援銭湯の看板も転がっています。
脱衣所は木床ながら簡素で、浴室入口付近の床は青い小円形タイルになっています。SUNのディンプル鍵の脱衣ロッカーが使われています(10個ほどある古いOshidori錠の脱衣ロッカーは残念ながら鍵がなくて使用できません)。中隔壁の大鏡は兄弟一同から贈られたものです。テルマエ・ロマエ版の「入浴する前にごらんください Look! Before you go in...(残念ながらラテン語併記ではありません)」も貼られています。トイレは驚きの深さの非水洗です。
浴室は柱が茶色で梁などは大橋ブルーに塗られ、天井や壁は白い建材で覆われています。浴槽背面には三六角サイズの白タイルが張られていますが、将棋の駒の模様(王将・玉将・飛車・角行・龍・馬・金将・銀将・桂馬(2枚)・香車・歩兵(2枚)・成金(3枚)・と金(2枚)-女湯も同様)が描かれているのが非常に特徴的です(現在のところ他例を知りません)。中隔壁には「岸に水車付きの田舎家がある湖から望む富士や山々」のモザイクタイル絵があります。
浴槽は通常の外側奥配置で内側から、日替り薬湯(訪問時はラベンダーでした)の深浴槽及びジェット2基と何も入っていない格子状湯口のある浅浴槽(背面に(株)和栗工業の説明文があります)、最外側が緑系タイルの壁で囲われた熱気浴(湿式サウナ/別料金/ただし非稼働)と並んでいます。
カランは固定シャワー付きのWaguriの金属ハンドルタイプの押し手で、内側7つ、5つ&5つの島、外側6つの配置です。島の板状鏡下部(接骨院や靴店など)と手前中央柱の時計の下(韓国料理材料店)の広告は現役のようです。
黄色のケロリンの湯桶が使われています。
築地の仲卸店の取締役社長が経営されているとのことで、驚くことに、平成16年5月1日の料金、大人350円、中人150円、小人60円のままです。
なかなかカラフルな素肌の方々もご常連ですが、これは浦安があくまでも「漁師町」だからであり、決して恐ろしい方々ではありません。どうぞ安心してお越しいただけますよう・・・。
入浴料+タオル+ボディーソープ+シャンプー+リンスで500円の手ぶらセットもあります。お仕事帰りにぶらりと立ち寄られてみてはいかがでしょう(駐車場もあります)。
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