例によって既に昨日になりましたが、JR総武線下総中山駅から行徳橋さらに中州(名称不明)と江戸川を越えて千葉県から東京都に歩いて遠征し、「江戸川45 竹の湯(篠崎町4-21-15)」を訪れました。
実際には都営新宿線篠崎駅が最寄り駅になります(ちょっと歩きます)。
銭湯お遍路181軒目です。
近くに小さな商店街があるので、恐らくは「
旧篠崎村?」の市街地に位置するのだと思われます。向かいは篠崎第2中学校です。
唐破風を冠した典型的な宮造りの銭湯がほぼそのまま残されており、玄関の上には欄間、同左右にはレトロなタイル、温泉マークと屋号入りのいい具合に煤けたコンクリート製円筒形煙突もあります(ほぼ全周が観察可能)。
当然に番台形式の脱衣所は、きれいな木製の折上げ格天井と白壁で(玄関も格天井)、外側に延長された造りです。年季の入った木製の床はきれいに磨かれています。古風な壁型扇風機もあります。「篠崎土地改良区第2工区役員一同」寄贈の手洗いの鏡が、この辺りの歴史を物語ります。
時代が傾斜を付けた?木製の縁側(その先に水洗ながらレトロなトイレ)と小さな池の名残(水はない)のある庭にも風情を感じます。
広い浴室も最低限の改修しかされていません。外側に延長された造りのため、天井が2段の外下がりになっており、男湯の外側奥が2m×2m程欠けた形になっています。女湯は欠けていないので、外側の窓の配置が男女の浴室で異なっています。釜場への戸は木製で、その上の小窓には硝子の代わりにトタンがはめ込まれています。
古めのタイルの浴槽はシンプルな2槽式で、内側深浴槽(かなり深い/やや奥行きが短い)にはバブルが少々、外側浅浴槽にはジェットが1.2基(なぜ小数なのかは現地でご確認を・・・)とバイブラと最外側にパイプの湧き出し口があります(女湯の浴槽は男湯より大きいのかも知れません>情報をお寄せ下さい)。
ペンキ絵は
故早川利光氏による西伊豆(平成19年12月17日)です(女湯はわかりません・・・富士はありません)。
浴槽背面と側面の壁の下部には、何やらレトロでプリティーな花柄タイルが張られています(現地でご確認を・・・)。
カランは、内側6つ(奥の1つのみちょっと引っ込んでいる)、5つ&5つの島2つ、外側5つで、内側と外側にのみ固定シャワーがあり、島は鏡のみです。
浴室中隔壁には新しめの花柄タイルが張られています(昔はタイル絵だったのかも知れません)。
薪で沸かしているようです。
少々駅から遠いのですが、レトロ銭湯好きにはたまらない銭湯の1つです。是非是非お越し下さいませ。
追記1
スタンプをお願いしたところ、常連さんに「どのくらい回っているんだい」と聞かれました。お答えすると驚かれてしまいました。私なんぞまだまだ初心者レベルなんですが・・・。
追記2
写真をよく見るとお婆さんが立っています。銭湯帰りでタクシー待ちをしているのです。わざわざタクシーで通わなければならないとは何ともはや・・・。ご老人のためにも、少しでも多くの銭湯が営業を続けられるよう祈ります。
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