仕事日程の関係でアップが遅くなりましたが、2011.6.21、西新井大師裏手の大師銀座商店街からやや西方に建つ(西中第一公園横)「足立30 湯処じんのび(西新井6-43-4)」を訪れました。
銭湯お遍路203軒目です。
「じんのび」とはご主人の出身地である石川県奥能登地方の言葉で「ゆっくり・のんびり・くつろぎ」という意味だそうです。
多角経営の近代的なビル型銭湯で、外階段またはエレベーターで上がった2階が銭湯、1階はコインランドリーとマッサージと駐車場、3階はカラオケボックス&カラオケ(演歌)教室などになっています。
東の湯と西の湯の男女入れ替え方式です(一週間交替・・・訪問時は東の湯でした)。
脱衣所では返却式100円ロッカーに加えて籐製の籠も使われており、なぜか「床屋さん時計」があります。
内側縦配置に、奥から湯口と座風呂2基と気泡風呂さらにはテーブルスペース(水中ミーティングコーナー)のある天然カルシウム温泉装置風呂(北海道長万部二股炭酸カルシウム温泉)、リクエスト・バス(日替り薬湯・・・訪問時は緑茶風呂)兼電気風呂、散歩風呂®が並んでいます。
外側奥側角に浅い扇形のメルヘン・バス®(子ども用浴槽)があり、教育用のABC表や日本地図や特急路線図が貼ってありました。
※®はこの銭湯の登録商標とのこと。
外側手前側には冷水風呂、サウナ(別料金)、そしてその入口付近に立ちシャワーが2基あります。
奥の引き戸の向こうには、坪庭付きで小振りのビル内露天(忘我の湯)があります(西の湯は大きめの「時忘れの湯」が3階にあるとのこと)。
カランは内側4つ(散歩風呂との隔壁にあります)、9つ&9つの島、外側6つです。
浴室外側の一部はガラスブロック壁。
底に屋号と「銭湯の主張!?」が書かれたオリジナルの黄色のケロリン型湯桶が使われています(現地でご確認を・・・)。
浴室と脱衣所の間に体を拭く前室があるのが特長です(体を拭かないとペンギンになるとのこと!?)。
フロント前の休憩スペースに加え(なぜかZゲージのジオラマも・・・ついでに自動血圧計は小学校低学年用の机の上に・・・)、小上がりになった畳敷きの広い休憩室もあり、生ビールとつまみの冷や奴が楽しめます。
頑固親父が「銭湯で防ごう心の未成長」を合い言葉に「寺子屋銭湯」として子どもの躾に尽力し、様々なイベントを企画されています。
ニヤリとさせる掲示に混じって随所に「様々な注意事項」が貼られているのが「大人として」情けなく思いました(明らかに大人向けの注意文です)。
「TOWN -SPA.」と銘打つ先進的銭湯です。東武大師線大師前駅や日暮里・舎人ライナー西新井大師西駅から歩いて少々です。広い駐車場もあります。是非ご家族連れでお越し下さい。
なお、お持ちの方は1010の60号(1010推奨「○ゆ」御湯乃殿堂)をご参照ください。
追記
2008.11.3をもって廃業した「足立31 たぐち湯(西新井6-3-15・・・東武大師線大師前駅から環七通りを西進して少々北に入るあるいは西新井大師の参道の先の古い商店街内)」の建物は、外見上はほぼそのまま「某宗教法人の寺院」という驚異の転身を遂げています(敢えて写真は載せません)。千鳥破風を冠した宮造り銭湯の正面フロント改造版ですから、いわゆる「先祖返り」と言えなくもないですが・・・。故早川利光氏によるペンキ絵(西伊豆-浴室中央に富士:2008.3.13画)が雄大で(まだあるのでしょうか・・・)、格天井の脱衣所や小さいながらも鯉の泳ぐ池のある庭が立派な歴史を感じる銭湯だったようです。
<参考>
東京レトロを行く(の該当ページ)
http://www5e.biglobe.ne.jp/~wadyfarm/adachi39new.html
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