既に一昨日(2012.2.26)になりましたが、休日を利用して、「江戸川41 鹿の湯(鹿骨4-21-16)」を訪れました。
銭湯お遍路250軒目です。
最寄りの都営新宿線瑞江駅の1.3km程北西方の鹿骨(ししぼね)街道(江戸川区の本一色から江戸川沿いで対岸は千葉県である篠崎町に至る)からちょっと小路を北に入った
旧鹿骨村の中心市街地に建っています。
地名及び街道名になっている鹿骨(ししぼね)は由緒ある古い名称で(600年前の文書にも登場するとのこと)、地元の伝承(鹿見塚伝説)によると、「今から約1300年前の奈良時代の初め頃(8世紀初頭)、奈良の平城京に遷都された際、日本の国の繁栄と国民の幸せを祈願して、藤原氏が春日大社(大和國奈良)を創建した。御祭神のお一人として、遠く常陸國鹿島郡の鹿島神宮から武甕槌命(タケミカヅチノミコト)=武甕槌大神(タケミカヅチノオオカミ)様を、神山御蓋山(ミカサヤマ)山頂浮雲峰(ウキグモノミネ)にお迎えしたが(分霊)、その途中、この地を通った際、杖となっていた神鹿が倒れられたので里人が丁寧に葬ってお祀りした。」・・・という故事に由来するとのことです(近くにある鹿見塚が古墳ではないかとの説も・・・)。
注)「ひぐらしの
なく頃に」シリーズ(同人ゲーム・アニメ・マンガ・小説など)他に登場する鹿骨市(架空)とは直接の関係はないようです。
屋号の由来もそこから来ているものと思われます。
東京型宮造り銭湯の前方フロント改造版で、後方に
温泉マークと屋号の入ったコンクリート製円筒型煙突が聳え立ちます。
松竹の木板鍵の下足ロッカーと同じく松竹の小さなアルミ板鍵の傘立てロッカーが使われています。
脇にステンドグラス風の飾り窓のある自動ドアの奥がフロントと休憩スペースです。木製の立派な屋号の銘板が掲げられています。なぜだか大きなクマのぬいぐるみがソファーに座っており、出窓のお湯の富士くんも、ゴマちゃんなどのぬいぐるみと一緒です。
脱衣所は木床ながら天井を含めてシンプルです。松竹の普通鍵の脱衣ロッカーが使われています。手前のコインランドリーとの間の簀の子状の床のスペースが喫煙所になっています(籐製の籠が1つ)。
広い浴室は大橋ブルーの天井ですが、下部のタイル(花柄やヨット柄など・・・トイレはフルーツ柄)は改修されています。
浴槽は通常配置の2槽式で、内側深浴槽は座風呂2基になっており、外側浅浴槽にはミクロマット(柔らかなバイブラ)と岩入りの格子状湯口(背面)があります。外側のやや手前に拡張した打たせ湯は残念ながら非稼働で、さらに手前に拡張した小さめの水風呂があり、脱衣所に入り込む形で乾式サウナ(別料金)があります。内側手前に立ちシャワーもあります。因みに「江戸川区の銭湯のレモン湯の日」でした。
カランは固定シャワー付きの銀色ハンドルタイプの押し手で、内側6つ、5つ&5つの島が2つの配置です。
正面壁は薄茶系のレリーフタイルで各浴室中央には「黄薔薇に囲まれた白いドレスの女性(バックは
赤)」の洋風大判タイル絵があります。ただし、黄薔薇の花言葉は「嫉妬」「不貞」なので、ちょいと恐ろしげ・・・などと感じるのは私だけでしょうね。
黄色無地のケロリン風の湯桶が使われています。
入口には自転車が溢れており、遠くから高齢者が多数訪れる地元密着型の銭湯のようです。いかがでしょう。
追記
「江戸川43 庄の湯(上篠崎2-12-16)」は長期休業中のままで、「江戸川42 イーストランド(西篠崎2-23-1)」は臨時休業でした。
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