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・・・ということで、通常の銭湯リポートに戻ります。
スケジュールの関係でアップが遅くなりましたが、2012.1.14、休日を利用して、「江戸川19 椎橋湯(東小松川1-12-34)」を訪れました。 銭湯お遍路238軒目です。 首都高速7号小松川線の高架脇(すぐ前が小松川出入口)というか今井街道または今井通り(江戸川区道)=旧行徳道(行徳街道)※沿いの旧東小松川村中心街というかに建つ、不思議な外観!?の銭湯です。 ※中川(旧中川)の平井の渡しから四股(よつまた/現在の荒川と中川の間の土手のあたりにあった)で元佐倉道(旧千葉街道)と交差して、東小松川村、西一之江村、東一之江村を経て旧江戸川の今井の渡し(対岸は千葉県)に達する道筋。江戸時代初期には成立していたが起源は不明。江戸中期以降は庶民の成田山参詣路の1つでもあった。都電やトロリーバスが走っていた時期もあります(追記参照)。 <参照> 江戸川23 日の出湯 http://sentotanbonin.kai-seki.net/Entry/267/ 後部にコンクリート製円筒型煙突はあるのですが、外壁のガラスブロック部分とその上部の飾り部分が擬宝珠風という近代的なコンクリート建築のお寺のような外観で(失礼!)、後側面に墓地まであるので(なぜ?)、「まさかのお寺が経営?それともお寺の建物のリフォーム銭湯?」なんて考えたのは私の大いなる早合点でした。 首都高速7号線建設時(昭和46年頃)に、やや場所を移動して(後述の椎橋にもっと近い旧行徳道のさらに旧道沿いだったらしい)&建て直して、こうなったんだそうです(それ以前は宮造り建築だったとのこと)。 もう一つの私の早合点は「屋号は旧小松川境川(現小松川境川親水公園)*に架かっている椎橋(かろうじて名残を留めています)に由来するのだろう」という推測ですが、実は「経営者の名字も椎橋」とのことで、椎橋という名前はもっと由緒あるもののようです。因みに、椎橋銀行(明治43年に設立された東京君村銀行が戊申銀行・五十銀行を経て大正7年に改称して成立し昭和3年に消滅)もあったんだそうです(女将談を補足)。 *私も誤解していたのですが、この川の名称は「小松川境川」であり、「小松川」と「境川」の2つの川があったわけではありません。個人のHPやブログの中にも「小松川・境川親水公園」と表記されているものが少なからずありますが誤りです。謹んで訂正します(2012.2.20)。 左右から階段を上がる形のアプローチで、両側がガラスブロック壁の入口は解放型(閉店時のシャッターのみ)になっています。玄関には木板鍵の松竹錠の下足ロッカーと小さなアルミ板鍵の松竹錠の傘入れロッカーがあります。 屋号とご挨拶が書かれたガラスの自動ドアの向こうがフロントと休憩スペースです。 脱衣所は天井と壁の一部がコンサートホールの音響を考慮した壁のような不思議な波形になっており、浴室との境の上部は海物の模様ガラスです。年季の入ったビニールレザー張りの床に歴史を感じます。外側のガラス戸の向こうが木製の簀の子状の縁側のある庭になっています(手前にトイレ)。 浴室はタイル状の建材による中央下がりの天井で壁のタイルも昭和テイストです。 奥配置の浴槽は古めの青系タイルによるシンプルな2槽式で、内側深浴槽にはバブル、外側浅浴槽には内側にジェット3基と外側にバイブラ(非稼働)及び外側壁に岩入りの格子状湯口(非稼働)があります。隔壁のカランの基部はマーブルタイル張りの立ち上がりになっています。内側手前に立ちシャワーも2基あります。 カランは固定シャワー付きのグレーのハンドルタイプの押し手で、内側5つ、6つ&6つの島、外側6つの配置です(鏡は円形)。 正面壁は「岸に白樺があり小島が浮かぶ湖から望む山々(山が茶系なのは元々?年季のため?)」の図柄の全面モザイクタイル絵です(湯気ではっきりしませんが女湯もほぼ同様のようです)。 緑のM字椅子と黄色及び側面に赤字で屋号の入った白色のケロリンの湯桶(どちらもなかなかの風合い)が使われています。 例によって私は、東武亀戸線東あずま駅から旧中川・荒川・中川と越えてはるばる歩きましたが、普通の方はJR総武本線新小岩駅からバスでお越しください。 得も言われぬ雰囲気の漂う銭湯です。是非、お試しの程・・・。因みに、湯は熱めです。 追記(2012.3.5) トロリーバスは現在の今井街道を走っていたようですが、都電までは少し南側の専用軌道(現在は細い道になっています)を走っていたようです。 <参考(素晴らしいページです)> なつかしの鉄道写真館~城東電車江戸川線とトロリーバス~ http://www.geocities.jp/glock1320031/sub9-3.htm PR |
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