まだまだアップが月遅れ状態です。頑張ります。
2012.9.27、例によって貴重な平日休みを利用して(年度の後半はほとんどなくなります)、「大田70 蒲田福の湯(蒲田1-12-15)」を訪れました。
銭湯お遍路283軒目です。
JR(&東急)蒲田駅の北東500m程、同駅の東口ロータリーからバス停の並ぶ蒲田東口商店街「ぽぷらーど1」を250m程東に歩き、蒲田五丁目交差点を左折(北方向)して呑川を御成橋で越え、さらに250m程歩いた昔ながらの商店街「(その名も)御成橋通り商成会」の中にある、比較的広いコンクリート建築の銭湯です(脇の階段から上がった2階はご自宅でしょうか)。
ゆと
屋号入りの電気看板の「
電磁波時代の先取り 遠赤中温サウナ」の文句が時代を感じさせます。後方には2方向に「
ゆ サウナ 福の湯」と書かれたコンクリート製円筒型煙突が聳え立ちます(脇の小径から空き地の奧に観察できます)。左右の庭から立派な木が生えており、ブロック塀にはホワイトボード様の営業案内があります。
両脇の一部がガラスブロック壁、上部に「
ゆと
屋号などの書かれたカラフルで洒落た電気看板」、竹竿で架けられた屋号入りのかわいいイラスト&
温泉マークの花王製暖簾・・・の玄関を入ると、上から2段ずつ
青・白・
赤の三色に扉が塗り分けられた、朝日がバックのおしどりのイラストがかわいい斜め木札鍵の下足ロッカーと(プラスチック製の錠の受け側に「用心」と書かれているのにもご注目!)アルミ板鍵のOshidoriの傘立てが使われています。
横の自動ドアの奥手前にフロントがあり、脱衣所を一部仕切ったこぢんまりした休憩スペースが続きます(置かれたTEENS雑誌が2003年のものとはびっくり!)。
脱衣所は白壁(やや傷みが目立ちます)&木床&飾り天井で、普通鍵のSAKURA-Vの脱衣ロッカーが使われており、ドライヤーのコインタイマーは古く、中隔壁の奥側に招き猫が座っています。NIHON DORYOKOKI CO.,LTD. の針式体重計に加えて、ぶら下がり健康器も現役のようで、さらには電源が入っていませんが、丸い押し手が4つのフジ自動マッサージ機、3つ玉の押し手が4つの同じくフジ自動マッサージ機(一応はコンセントにつながっていましたが稼働するかどうか非常に疑問)、
オレンジ色のお釜型ヘアドライヤー(Sun Beam/HAIR DRIYER/TAKAMI ELECTRIC・・・男湯でお目にかかるのは非常に珍しい!必見!!)が置かれており、まるで銭湯備品博物館のようです。
脱衣所の手前には立派な木が生えた小さな庭があります。外壁の木戸から上階につながる木製非常階段?を潜るように木製の簀の子の渡りになっており、内側にはコイン洗濯機2台、外側には外への小さな木戸、角にあたるところには水洗ながら白壁&古いビニールレザーの床&裸電球のレトロ感の強いトイレがあります。
浴室はプラスチック製スレート材による中央下がりの逆船底天井で浴槽背部は正方形と台形の茶系タイル(歴年の戦いを物語るように一部が浮いています)、中隔壁は「赤いクラシックカーと女性」の洋風パターン2つを配した青系タイルです。中隔壁の奥側に大きな球形の照明があり、手前中央の柱は光るタイルで覆われています。
正面壁は「帆船が浮かび岸に洋館の建つ湖から望む山々(男湯/女湯も類似・・・外側に白樺が見える)」の柄のスイス風のモザイクタイル絵で、外側壁に広告スペースが残されています。
浴槽は外側ちょっと逆L字配置で内側から、バイブラ付きの深浴槽、座風呂2基、水カラン用を兼ねた太い金属パイプの仕切りを挟んで手前にやや拡がったバイブラ付きの浅浴槽と並んでいます。外側手前の遠赤外線中温サウナ(乾式/無料)とその向こうの囲まれた立ちシャワー2基は後に増設されたもののようです。
カランは固定シャワー(2種類が混在)付きの茶色ハンドルタイプの押し手で、内側10(一番奥は固定シャワーが取り外されています)、7つ&7つの島の配置です(外側にはありません)。
黄色のケロリンの湯桶に加えて緑のM字椅子も3つ程使われています。
有線の演歌が流れています(ももいろクローバーZの「高城れに」ちゃんならどうかなぁ・・・なんて考えちゃいました)。
休憩スペースに貼られたポスターから、映画『やわらかい生活-出演:寺島しのぶ・豊川悦司・田口トモロヲ・妻夫木聡・柄本明・他/原作:第96回文學界新人賞受賞作品「イッツ・オンリー・トーク」(絲山秋子 著/文藝春秋 刊)-』のロケ地であったことがわかります。銭湯ファンのみならず、映画あるいは出演俳優のファンの方々のお越しもお持ちしています。
お帰りは蒲田駅周辺のディープな酒場に繰り出すのも粋でしょう。往年のファンにはたまらない?マンガ&アニメ『まいっちんぐマチコ先生』の作者「えびはら 武司」氏(
現日本工学院専門学校蒲田校講師とのこと)行きつけの立ち飲み屋もあったりします(なぜか鉄道グッズも多々飾られています)。店名は敢えて書きませんので、ご自身でお探しください。
蒲田散策&銭湯はなかなか味のある組み合わせですよ~。
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