多忙のためアップが遅くなりましたが、2012.7.21、休日を利用して、「大田59 日の出湯(中央4-31-2)」を訪れました。
銭湯お遍路272軒目です。
例によっての『都営地下鉄「夏」のワンデーパス』を利用して、都営地下鉄浅草線西馬込駅から丘を越える形で1.3km程南東方向に歩きましたが、JR大森駅から池上通り(東京都道421号東品川下丸子線)を南東に歩いて環七通り(東京都道318号環状七号線)を越え、大森赤十字病院の手前を右折(北西方向)した方がやや近いようです。
旧新井宿にあたる(周囲にはその名に因んだ建物も数多くありますが地名の由来はあまりはっきりしていないようです)、環七通りのやや手前から池上通りの北西側を並走する春日通り(春日神社から命名)※の脇に建つ、簡素な造りの東京型銭湯の正面フロント改造版です。後部に枠付き金属製円筒型煙突が立っています(区画の背面側から観察できます)。
※旧東海道の1つで(時代によって街道が移動するので旧東海道も1つではありません)、奥州街道、相州鎌倉街道、平間街道、池上往還などとも呼ばれたことのある古道とのこと。
正面にはカラフルな看板類が増設されていますが、入口の上には屋号の書かれたガラスもあり、両脇は青色長方形のガラスブロック壁になっています。
イラストがかわいい斜め木札鍵のおしどり錠の下足ロッカー(男湯側の一部は同じく木札鍵の横向き松竹錠になっています)と松竹M型錠の傘立てが使われています。
木製の引き戸を開けるとフロントで、脱衣所は飾り天井ながら木床&柱や梁は木製のままで、外側壁の一部は青いガラスブロック壁になっています。浴室との境の上部の窓は海物ガラスで、その下の一部はガラスブロック壁になっています。古いOshidori錠(一部はSUNの普通鍵で補修済)の脱衣ロッカーが使われています。中隔壁上には招き猫が鎮座し、贈られた柱時計は時を止めています。手前側に木製のベンチとテーブルのスペースがあります。
浴室は際などが大橋ブルーに塗られた白い蒲鉾天井で、外側壁の一部が赤を含むオレンジ色のガラスブロック壁になっており、床のタイルは歴戦を物語って多少バラバラです。正面壁は「ヨットが浮かび岸に洋館の建つ湖から望む山々+浴室中奧に西洋風の城と虹(女湯側も同様)」の柄のモザイクタイル絵になっています。
浴槽は通常の外側奥配置の2槽式で、内側深浴槽にはバイブラ、外側浅浴槽には外壁側に腰掛けのあるジェット2基(頭上の古い配管に頭をぶつけぬようご注意!)が設置されています。外側手前に大部分が脱衣所に入り込む形で乾式サウナが増設され(無料)、その奧壁と外側壁に沿って小さな水浴槽(水浴用清澄剤入)も増設されています。全体としてスーパートルマリン(電気石)&ゲルマニウム(秋田県玉川温泉産北投石/特別天然記念物の筈ではありますが・・・)風呂になっています。内側手前に立ちシャワー2基もあります。
カランはピンクの固定シャワー付きのWaguriの平型の押し手で、内側6つ(奧2つなどは各種のプラスチックのハンドルタイプの押し手で補修済)、6つ&6つの島、6つ&4つ(手前2つは水浴槽を増設したため撤去)の島の配置です(外側にはありません)。
黄色のケロリンの湯桶が使われています。
東海道の古の往来を偲びつつの一風呂はいかがでしょう。
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