まだ時差が戻り切っていないので頭が軽快に回らず報告が遅くなりましたが、Washington経由で2011.10.16の午後に帰国し、荷物を置いてすぐに「台東6 宝泉湯(根岸3-14-14)」を訪れました(New Yorkから入浴へ・・・のベタな洒落にはなりませんでした)。
銭湯お遍路219軒目です。
写真は以前(2011.10.1)通りがかったときのものです(すっかり暗くなってしまいましたので・・・)。
江戸っ子の洒落言葉の1つである「恐れ入谷の・・・」で知られる入谷鬼子母神から近い再開発された下町にある新しいビル型銭湯です(2&3階はマンションです)。
かなり大きな熱帯魚の水槽が迎える玄関の奥がフロントで、その前の休憩スペースは広々と開放的です(窓ガラスがステンドグラス風です)。
羽根の短い3枚羽根の天井扇が勢いよく回る脱衣所から3段ほど下がった位置に浴室があります。
タイルは新しく、正面には『サンドロ・ボッティチェリのヴィーナスの誕生(1485年頃/イタリアのフィレンツェにあるウフィツィ美術館蔵)』をモチーフにしたモノトーンの不整形モザイクタイル絵があります。
通常位置にある浴槽は外側が前面にやや張り出した形で、内側からボディーマッサージ、座風呂、ミクロバイブラ、柱を挟んで電気風呂と並び、外側壁側に太いジェット・・・というか湯口があります。
外側手前側に柱の陰になる形で水風呂とロングタイプの立ちシャワーがあり、脱衣所に入り込む形で遠赤外線サウナ(別料金)もあります。
浴室中隔壁部分の奥は、女湯側と互い違いになる形で、囲まれた岩風呂風薬風呂(訪問時はユッカ濁り湯でした)兼ミスト風呂になっています。
カランは固定シャワー付きの新しいもので、内側5つ、8つ&8つの島、外側6つの配置になっています。
黄色のケロリンの湯桶が使われています。
脱衣所にある「下が物入れになっているゴザ敷きの縁台」と1つだけ置かれた籐製の籠が、銭湯の歴史をそっと物語ります。
下町言葉も清々しい常連客がご主人と話し込んでいました。
いつの間にやら熱湯に慣れた私ですが、旅で疲れた体に丁度良い温度でした。
シャワーしかない・・・あっても小さく浅いバスタブのみ・・・という海外を旅していつも思うのです。日本の銭湯は、ゆったりと体のみならず心までも癒される、世界に誇るべき日本の文化の1つなのだと・・・。
お近くの銭湯に、是非是非足を運んでくださいませ。
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