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既に昨日になりましたが、例によって仕事を終えて東武伊勢崎線に飛び乗り、台東区北部の銭湯密集地域にある、「台東12 一葉泉(竜泉3-17-11)」を訪れました。
銭湯お遍路242軒目です。 すっかり暗くなってしまいましたので予め撮影しておいた写真をどうぞ! 交通費の節約及び「調査(後述)」のため私はわざわざ浅草駅から北上しましたが、最寄りは東京メトロ日比谷線三ノ輪駅で、その500m程南方に建っています。 おそらく日本で唯一の珍しい屋号の由来は、言わずと知れた作家の「樋口一葉」で、名作「たけくらべ」の舞台になった龍泉寺町(現竜泉)に位置することに因みます。 台東区立 一葉記念館 http://www.taitocity.net/taito/ichiyo/ ・・・も道を挟んで隣接しています。 年月の経過で薄くなってはおりますが(おそらく)温泉マークと屋号の書かれたコンクリート製円筒型煙突が聳え立つ、瓦も凛々しい宮造り建築です。 樹木・営業用トラック置き場・コインランドリーが手前側に位置し玄関はその奥にあるのですが、写真左の正面からのアプローチと写真右のコインランドリー脇の横からのアプローチがあります。 前者の横の壁にはなんと・・・故早川利光氏による陸中海岸のペンキ絵(おそらく内部同様の平成17年6月15日画)があります(コンクリート直書きなので極めてよい状態です)。 上部に屋号入りの磨り硝子のある玄関ではSAKURA-Gのプラスチック板鍵の下足ロッカーとさくらのアルミ板鍵の傘立てロッカーが使われており、自動ドアの向こうがフロント(おそらく後に改造されたもの)と広めの休憩スペースになっています。ヨーロッパアルプス?の大きなプリントのパネルがあり、窓からは石灯籠を配した庭も見えます。 脱衣所は白壁・中白の折上げ格天井・きちんと磨かれた木床の昔ながらのスタイルで、SAKURAⅢの普通鍵の脱衣ロッカーが使われており、一昔前の木製のベンチや少々?古風な「小さな般若の面の付いた菱形の壁飾り」がそっと歴史を物語ります。 外側の戸の向こうに前述の庭に面する木床の喫煙所兼涼み場があります。 横広の浴室は天井が大橋ブルーに塗られ、浴槽背面の「帆船とかもめのレリーフ」もあるレトロ調タイルが浴槽の縁に使われている茶系のタイルと合わせて落ち着いた雰囲気を醸し出しています。 通常位置の外側奥配置の浴槽は、内側から座風呂2基の深浴槽、ミクロン気泡風呂のある浅浴槽、外側背面に岩入りの格子状湯口のある浅風呂の3槽式です。全体が日替り薬湯になっています(訪問時は温浴素じっこうでした)。外側手前に脱衣所とその外側に入り込む形の乾式サウナ(別料金)とその向こうに水風呂があります。内側手前にロングタイプの立ちシャワー2基もあります。 カランは固定シャワー付きの茶色のハンドルタイプの押し手で(一部は銀色のもので改修)、内側4つ、4つ&4つの島が2つ、外側4つの配置です。 お待ちかねのペンキ絵はやはり故早川利光氏によるもので(平成17年6月15日画)、男湯は西伊豆(富士は男湯の中央で波飛沫は豪快!)、女湯は南紀白浜(円月島が見えます)です。ベニヤ板直書きのためか、かなり良い状態が保たれています。 横に一葉泉と入った黄色のケロリンタイプの湯桶が使われています。 最後に・・・「調査」というのは、すぐ南方の「いわゆる吉原(江戸時代)-赤線(戦後)」の名残を感じることでした。 区画割りや道は江戸時代のままで、全体として周囲の土地よりやや高くなっており、大門近くには「見返り柳(6代目)や記念碑」もあります。 現在も「銭湯の20倍以上のお値段で!」「男性専用の?」「(特定の女性に限られるが)混浴の?」「高級な?」「特殊な!」お風呂屋さんが立ち並んでおります。 ブラタモリ(NHK) http://www.nhk.or.jp/buratamori/ ・・・の「第3シリーズ 第9回 江戸の盛り場~吉原編~」で取り上げられましたが、構図には非常に苦労したものと思われます(NHKとしては映すわけにはいかないものが多数・・・)。 女性や子ども連れの方々並びに男性でも勇気のない方々?の夜歩きはお勧めできませんので(私のような変人は別!)、どうぞ日の高いうちにお越しください(その筋の方々?の存在のためか、路上生活者の多い台東区北部ですが、あんまりいらっしゃらない・・・というのが皮肉)。 そんな様々な歴史に想いを馳せることのできる静かな銭湯です。是非是非!! PR |
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