例によって既に昨日になりましたが、仕事を終えて急いで東武伊勢崎線に飛び乗り、乗り換えた大師線の終点である大師前駅の南西方向約1.2kmの古い市街地にある「足立35 豊明湯(扇3-6-13)」を訪れました。
銭湯お遍路212軒目です。
日が短くなり、すっかり暗くなってしまいましたので、前回、通りがかったときの写真をどうぞ!
最寄り駅は日暮里・舎人ライナー高野駅になるようです(駅の東方約200mにあります)。
千鳥破風を冠した東京型宮造り銭湯の正面玄関部分のみを後にそのままの形で新しくした造りと拝察しました。後方には金属製で銀色をした先端がすぼまった形の煙突が聳え立っています。
その新しい玄関から入ると、木調を生かした実に広い空間になっています。
浴室入口の戸と窓がアルミサッシになっている以外、釜場への戸を含めてほとんどの戸は木製のままです。
木調の折上げ格天井&白壁&磨き込まれた木床の脱衣所は、もちろん木調の番台で(脇が雲形飾り&小さな物入れ棚も木製)、中隔壁に大きな鏡が設置され、手前側の横広の脱衣ロッカー(アルミ板鍵の松竹錠)の他には籐製の籠や木製のベンチなどがある程度で実に広々としています。浴室入口付近の床はピンク系のマーブルタイルです。
銀色をした屋号入りKeihoku Hakari(針式)に加え、揉み玉の位置がハンドルで調節できる自動マッサージ機もあります(あまり見ないタイプです)。
浴室はタイルを含めて改修されていますが、釜場への戸の周囲他には古いタイルが残されています。
浴槽はタイルが改修された2槽式で、内側深風呂には何もなく、外側深風呂には2本ジェットが4基並び(珍しい!)、最外側背面に上向きになったパイプの湯口があります。
Waguriの球形の押し手で湯が水より大きいカランは、内側7つ(固定シャワー付き・・・真ん中は故障中)、元は5つ&5つだったが改修時に間を塞いで3つ&3つにした島(壁状の鏡のみ)、外側6つ(鏡のみ)の配置になっています。
湯桶や椅子は様々なものが混在していますが、緑のM字椅子や木製湯桶(3つ)もあります。
ペンキ絵は
故早川利光氏によるもので、男湯は今や珍しい画題になった「上州 老神(川面を滑る和船を含めて水の流れや岸の描写が素晴らしい!)」、女湯は「西伊豆(・・・と思われる/富士が立派!)」です。平成18年6月2日に描かれたものですが状態は極めて良好です。
浴室中隔壁には「山中からの富士」のモザイクタイル絵もあります。
脱衣所外側には、ひさしの付いた木製の縁側があり(手前側に水洗ながら塗り壁や裸電球のトイレ)、シンプルながらも手入れの行き届いた庭に面しています。
実に清々しい落ち着いた雰囲気の銭湯です(飾られた絵も洗練されています)。遠くの銭湯ファンのみならず、近隣の住民の方々にお勧めしたいものの1つです。
是非!
追記(2011.10.30)
昭和37年創業で、女湯は南伊豆とのこと。
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