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既に昨日になりましたが、例によって仕事を終えて東武伊勢崎線(東武スカイツリーライン・・・という上品ならざる改称がされるとのこと)に飛び乗り、曳舟駅で乗り換えて東武亀戸線亀戸駅、さらにJR総武線に乗り継いで、最寄りになる‘葛飾区の’新小岩駅から、「江戸川9 一心湯(松島4-9-8)」を訪れました。
銭湯お遍路247軒目です。 すっかり暗くなってしまいましたので予め撮影しておいた写真をどうぞ! 新小岩駅南口のロータリーから南東に延びるルミエール商店街を60m程進み、右折して(南西方向)新小岩仲通りを250m程歩いて抜けて、さらに50m程の「江戸川区と葛飾区の境が入り組んだ地域(中川と旧小松川境川をつなぐ形で水田地帯を流れていた小さな川の名残と思われます)」にあるコンクリート建築(後部が自宅)の銭湯です。 「丸に剣方喰(かたばみ)」の家紋が外壁正面に輝く現在の建物は昭和59年の建築で、創業は昭和9年とのことです。 創業以来の先代建物は、浴室中隔壁の男湯側に3種の風景(富士山・安芸の宮島・京都嵐山)、同女湯側に3種のおとぎ話(金太郎・花咲かじいさん・桃太郎)の九谷焼三六角タイル絵のある伝統的な宮造り建築だったようです。 朝顔も登る街のシンボル的存在の後部に聳えていた創業以来のコンクリート製円筒型煙突は、戦前・戦中・戦後を見つめ続けて77年間、平成23年11月8日に解体され、クリーンエネルギー時代に合わせた銀色の低い金属製円筒型煙突に後を譲ったとのことです。 ひさしの下に屋号入りのガラスのある玄関に数段昇る形で入ると、石灯籠を備えた粋な枯れ形式の坪庭があり、味わい深い絵も飾られています。木札鍵の松竹錠の下足ロッカーと松竹M型錠の傘立てが使われています。 自動ドアの奥がフロント(FRONTと表示/非売品のお湯の富士くんもいます)と休憩スペースで、大きな熱帯魚の水槽に加え、ご主人の趣味なのか「龍馬の写真」「ハンフリーボガートの写真」「ジェームズディーンのポスター」「メジロマックイーンの天皇賞勝利記念の額」なんかが飾られています。 全国的にも珍しい屋号のためか、話し好きでなかなかに洒落の利いたご主人と牧村美枝子似(ご主人談)の奥様は夫婦で何度かテレビ出演されておられるとのことで、TBS(当時)の鈴木史朗アナウンサー(御長寿クイズ「100人フロオケ」の収録で来湯)、アリtoキリギリスさん、さらに山城新伍さん(故人)、横山やすし師匠(故人)と懐かしさ溢れるサインと写真の額も飾られています。 木床&新しい天井の脱衣所では、普通鍵の松竹錠の脱衣ロッカーが使われており、 <背景画とは> ペンキ絵 江戸川51 第二寿湯(江戸川1丁目46-12)…の赤富士(男湯側/ただし前々作) -未訪問- タイル絵 江戸川33 照の湯(南小岩6丁目26-19)…の雉と花 http://sentotanbonin.kai-seki.net/Entry/57/ -女湯側にあるものと思われます- モザイクタイル絵 江戸川9 一心湯(当銭湯/松島4丁目9-8)…の女湯側のもの(後述) <一心湯のタイル絵(昭和9年から59年まで)> <一心湯の煙突がなくなるまで(昭和9年から平成23年)> ・・・の3つの説明パネルが掲示されています(情報の多くはここから入手しました)。なぜか総合格闘家の宇野薫氏のサインと写真の額もあります。 浴室はブルーの微妙な蒲鉾天井で、タイルは比較的新しくなっています。 浴槽は内側から、浅い大きめ円形ジャグジーと蛙のいらっしゃる岩入り格子状湯口とパイプで仕切られたジェットというか浅い座風呂というかが2基並ぶ、外側がやや手前に拡がった浅浴槽…という通常配置の2槽式です(パーマンバッジをご想像ください)。内側手前に立ちシャワーも2基あります。 カランは固定シャワー付きの茶色ハンドルタイプの押し手で、内側4つ、6つ&6つの島(鏡は板状)、外側7つの配置です。 正面壁は、男湯側が「虹のかかる海で海豚・亀・飛び魚に乗る(白いが)3匹の河童の子ども(一見の価値大!)」、女湯側が「動物たちのお祭り(湯気で確認できませんが端に雀も見えますのでそうだと思われます/是非実際にご覧ください)※」の非常にポップな不整形モザイクタイル絵です。 ※台東9 改栄湯 http://sentotanbonin.kai-seki.net/Entry/337/ ・・・の男湯側と酷似しているようです。 黄色のケロリンの湯桶が使われています。 新小岩駅から近く帰りにオツな飲み屋で一杯…がお勧めの銭湯です。非常にポップなモザイクタイル絵やご主人の軽妙なトークにも癒されます。仕事帰りに、あるいは小旅行を兼ねて、いかがでしょうか。 PR |
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