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例によって一昨日になりましたが、生まれて初めての吉祥寺に出没し、風呂ロック(2011年3月で終了)や立ち飲みバー併設(酒場 de DABADA/終了)といった数々の斬新な振興企画で知られ、海外を含めた各種メディアで取り上げられることも多い「武蔵野7 弁天湯(吉祥寺本町2-27-13)」を訪れました。
銭湯お遍路213軒目です。 昭和21年(1946年)の創業で(往時は4軒を経営していたとのこと)、当初は現在の東急百貨店の場所(吉祥寺公園通り沿い)にありましたが、同百貨店の進出に伴い、昭和45年(1970年)に現在の場所(昭和通り沿い&藤村女子中学・高等学校裏・・・いわゆる東急裏・・・吉祥寺駅北口から西北西方向に300mほど)に移転・新築したそうです。 東京型銭湯に準じた簡素な造りの銭湯の正面フロント改造版です。温泉マークと屋号入りの銀色の円筒型煙突が聳え立ちます。正面軒下にある空気抜きの意匠が変わっています。 斬新なデザインのマークを冠し左右がガラスブロック壁の入口には、屋号を白く染め抜いたオリジナル紺暖簾がかかっています。周囲の金属枠と左右の上がり部分はなんなのでしょうか(昔はなかったようです)。 木札鍵の下足箱のある玄関には、JR東日本の「中央線が好きだ。」のポスターを始めとして様々な掲示物が貼られています。入るときには気付きにくいのですが、帰りには「小池徹平さんの入浴シーンの写真」があって驚きます(ファンにはたまらないかも・・・)。 脱衣所中央を区切ったフロント前の休憩スペースには、The Japan TimesやCNNを始めとした国内外メディアの多数の記事や、田中邦衛さん、佐野史郎さん、笑福亭笑瓶さん、小池徹平さんなどの多数のサインや写真・他が誇らしげに飾られています。 白壁&クロス張りの飾り天井でよく磨かれた木床の脱衣所にも、風呂ロックのポスターや写真が誇らしげに並んでいます。 さすがは吉祥寺?で、中国語と韓国語の手書きの注意書きが貼られています。 上下におもちゃ屋と写真屋の広告が付いた監視用の鏡と額入りのお願い文は新築当時のもののようです。 女湯側には「お釜型ヘアドライヤー」がある?ようです。 浴室の戸の上部には「女性と魚や海草」の模様硝子があり(特注との説も・・・)、浴室入口近くは緑系のマーブルタイルで、Waguriの球形の押し手のカランが2つあるタイル張りの作業用流しがあったり、つまみをひねるタイプの蛇口の陶製の流しがあったり、木製の簀の子が使われていたりと、そこここに昭和レトロが感じられます。 手前側に、木製の縁側のある小さな庭(の名残)もあります。 外側のトイレは水洗化されているものの、白壁・床の青系マーブルタイル・裸電球など、レトロ感が漂います。 広い浴室は、天井が蒲鉾型で、タイルは白系のシンプルなもの、外側壁に一部カラーのガラスブロック壁があります。釜場への戸の周囲がかわいいタイルで飾られています(その目でお確かめを・・・)。 浴槽は、内側深風呂に座風呂2基、続く浅風呂は親子蛙が鎮座する岩入りの湯口のあるラドンガリウム石温浴泉で(バブルと電気風呂)、外側を区切ってバブルのある日替り薬湯になっています(ゲルマニウム風呂でした)。 外側手前にシンプルな立ちシャワーもあります。 カランは押し手が主にWaguriの球形で(1割ほどが様々なハンドルタイプ)、内側10(固定シャワーあり/取っ手は不揃い)、8つ&8つの島が2つ(壁状の鏡のみ)、外側8つ(固定シャワーあり)の多人数対応配置です。 お決まりの黄色のケロリンの湯桶と緑のM字椅子が使われています。 後壁全面に書かれたペンキ絵は、平成23年4月7日に中島盛夫氏と田中みずき氏によって描かれたものです。男湯は「富士山と岩手県、北山崎(陸中海岸)」、女湯は「富士山と宮城県、松島(五大堂-すかし橋)」で、富士山は浴室中央に聳え、男湯の「ガンバレ東北」、女湯の「ビューティフル東北」の文字に(同銭湯の!)大震災からの復興の願いが込められています(2011.4.20 テレビ東京系 7スタBRATCH!で放送)。 画面を横断するパイプにも描かれています(視点の場所が中島氏の座っていたところですね!)。 注1)以前は、平成23年2月26日のイベントで同じく中島盛夫氏と田中みずき氏によって描かれた、「テルマエ・ロマエ(THERMAE ROMAE)」とのコラボ企画(期間限定)の「ヴェスビオス火山」でした(2011.3.7 TOKYO MX系 ザ・ゴールデンアワーで放送)。 注2)さらにその前は・・・故早川利光氏による「西伊豆」だったようです。 <参照> 銭湯ペンキ絵師見習い日記 http://mizu111.blog40.fc2.com/ 以前は、浴室中隔壁に「湖畔に洋館の建つ湖から望む山々」の洋風モザイクタイル絵があったようですが、現在は簡素な壁になり、「銭湯スタンプラリー2011 第2回 風呂屋の富士山詣で 登頂達成記念品(オリジナル富士山背景画バスポスター/中島盛夫画)」と「家庭用背景画バスポスター2010年版 丸山清人氏 富士山8」が貼られています。 帰りに駅前の路地が入り組んだ昔ながらの飲食店街の居酒屋・・・いや、洒落たパブで一杯!・・・なんて気にさせる銭湯です。是非! <参照> 東京武蔵野三鷹浴場組合公式サイトの該当ページ http://homepage1.nifty.com/tano/yu/main_data_each_mu/mu_04_benten_yu/ 追記 最盛期には武蔵野市に28軒の銭湯があったとのことですが、脱衣所に貼られていた「不老(風呂)体操の案内」には9軒、東京銭湯お遍路MAPには8軒(平成19年8月末現在)と減少を続け、現時点では7軒になってしまっています。 再追記(2011.9.6) お持ちの方は、「1010 111」の「TOKYO 銭湯物語●この銭湯の隠し味 P.P.12-13」をご参照ください。 PR |
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