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仕事の関係&週末の悪天候のため間隔が開いてしまいましたが、加えてアップが遅くなりましたが、2011.10.26、上野駅西方の「台東32 鶴の湯(東上野5-22-7)」を訪れました(東京メトロ銀座線稲荷町駅が最寄りです)。
銭湯お遍路220軒目です(スタンプノート3冊目の半分になりました)。 単に「この地区最後の未訪問銭湯」だったので訪れたのですが、実は「1010 112 2011/October(最新号)TOKYO銭湯物語 ●個性派銭湯空間セレクション その十五(P.P.14~15)」で紹介された銭湯でした(入手したもののよく読む暇がなかったのです)。 注)オンラインでも読めます。 http://1010.or.jp/1010/ 記事も参考にすると、昭和52年竣工のビル(築34年/半地下は駐車場とマンション入口/上部はマンション)のやや高くなった1階に、昭和10年建築の前代の銭湯をほぼそのまま移築したような(古材の多くを有効利用)「ビルイン型伝統的銭湯(実質的に築75年?!)」です。 正面の外部階段を上ると、そこはもう伝統的な東京型銭湯の入口以外の何物でもなく(周囲に木々まで配置されています)、玄関にはおしどりの斜木板鍵の下足ロッカーがあり、木製の重厚な引き戸を開けて入ると、当然のように番台式の脱衣所が拡がっています。 天井はやや低めの飾り天井に留まりますが、きれいに磨かれた木床は光り輝き、銭湯内最古の昭和3年製(83年もの!)という木製の番台は荘厳です。 おしどりの金属鍵のロッカーが使われています。水槽が幾つかあり、体重計は120kg対応です。 縁起物の杓文字や七福神のお印の額が飾られています。「丸に蔦」の家紋の額が誇らしげです。 手前側に作られたトイレは、石灯籠が立ち踏み石を配した玉砂利の和風通路の奥という凝りようです。 「男の整髪料!!タイセー(100円)」はいかがでしょうか(是非その目でご確認を・・・)。 浴室入口の戸も全て重厚な木製で、浴室天井もコンクリート製の平天井ながら棹縁天井風に装飾されています。 浴室を取り巻くように側壁と正面壁は飛翔する鶴の不整形カラーモザイクタイル絵で、浴室中隔壁には小紋風の和柄があしらわれています。 浴槽もほぼそのまま移設されたような通常配置の2槽式で(タイルも古め)、外側浅浴槽にはジェット3基があります。日替り薬湯で、よもぎの湯でした。 固定シャワー付きのカランが内側8つ(手前1つは固定シャワーなし)、外側2つ+3つ(柱を挟む)で、6つ&6つの島は横三角柱の鏡のみです。 今では貴重な木製の湯桶とややオレンジがかった黄色の懐かしいプラスチック製の椅子が使われ、どちらもきれいに積んであるのに経営者の心意気を感じます。 因みに、鉄ちゃん的追記ですが、その筋?の方々には、東京メトロ銀座線の地上への引き込み線にある「東京メトロ唯一&日本唯一の地下鉄の踏切(相互乗りれ区間を除く)」及び東京メトロ銀座線上野車庫(上野検車区)のすぐ側と言った方がピンと来るかも知れません。 夜間のため今一つの写真ですが・・・。 電力供給用の第3軌条(サードレール)への接触防止&猫・犬(・子ども・酔っ払い?)の侵入防止のための柵から見た引き込み線の地下出入口です。 逆方向の上野車庫(上野検車区)です。 運が良ければ?地上を地下鉄銀座線が走る姿も拝めるでしょう。 和装の女将の上品な会話にも心洗われます。 先見性のあるご主人による、新しくも古い銭湯に是非お越しください。 PR |
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