例によって仕事が立て込んでいてアップが遅くなりましたが、2012.6.9、北海道への帰省のついでに久し振りに、この地域の個人的お勧め銭湯の1つであり我が故郷の1つ美深町(幼児期から小学校4年生まで住んでいました)に唯一残る銭湯である「旭川支部-美深1 旭湯(中川郡美深町大通南1丁目16)」を訪れました(残念なことには子ども時代に入ったことがあるかどうかの記憶がありません/隣の歯科医院には通いましたが・・・)。
昨年の秋に長期休業の貼り紙があったので心配していましたが、ちゃんと営業していました(よかったです!素朴な姿は健在でした!)。
同町を南北方向に貫く国道40号線(名寄国道)とJR宗谷本線美深駅から西方(同町役場方向)に延びる駅前通りの交差点に建つ、道北地方の農家を思わせる簡素な外観の小型銭湯です。後方に特徴的な形状の金属製細円筒型煙突があります。
母校?の
旧美深小学校(
現町民体育館&プール)※の近くでもあります(シンボルの楡の木も健在でした)。
※旧校歌(歌い出し:大山波のただ中に・・・)の歌詞全文をご存じの方はご連絡ください。
「
Rn 若さと美と健康・・・ラジウムラドン温泉」と書かれた看板が脇にある(屋号の表示は見当たりません)豪雪地域特有の風除室兼用の小さな玄関(贈られた鏡があります)からさらにドアを開けて入ると、三和土からそのまま上がるシンプルかつ昔のままのレザー敷きの脱衣所で、古い木製の下足棚はあるものの基本的に靴はそのまま脱ぎっぱなしでOKです(きちんと並べましょう!)。同じく古く木製の番台は低く、薄型テレビが設置されており、ご主人は男湯側のソファに座っています。やや小振りの籐製の籠のみで脱衣ロッカーはありません。HOKUTOWの貫目表示の小さな針式体重計がレトロです。なぜか様々なジグソーパズルが飾られています。
外側奥の扉を開けると後方の釜場や居住スペースにつながる廊下があり、途中にはレトロそのもののトイレ(大と小)があります。
外観からも伺える二階(何に使われていたのか不明)につながる階段が外側手前にあります。
浴室は白い波形トタン状のプラスチック建材によるすり鉢の天井で、中央に小さめの湯気抜きがあり、壁や床の古く継ぎ接ぎのタイルに歴戦の痕が感じられます。中隔壁手前側に業務用のドアがあります。
浴槽は中央縦配置で(この地域の標準配置)、一畳程度(超小型!)の小判型一槽式です(シンプルそのもの!)。タイルも古く、内側奥に茶色に変色した古いTOA11/4の大きな水カランがあり(しっかり止まらないのもご愛敬!)、その真下に金属パイプからそのまま噴き上がる湯口があります。
カランは内側と外側に5つずつの合計10しかなく、古い宝の押し手が12、珍しい滴状の押し手が8つで、湯が左下&水が右上の斜め配置です。向かって右上に白いプラスチックの道具置き棚があります。内側のみに固定シャワーがあり、逆に外側のみに下部に広告(生花店・スナック・時計眼鏡店・金物店・ラーメン店・・・一部は実在しますが現役の広告ではないでしょう)の付いた鏡があります。
名寄浴場組合と名寄保健所の連名による「入浴者心得」は手書きです。
ラドン(ラジュウム)風呂の案内文の誤植(間接リューマチ&繊維腫)もご愛敬です。希望すれば「ラドンの手引き」がもらえることになっています(もちろんもうないでしょう)。
緑のM字椅子と関西サイズで
赤いサイドライン入りの黄色のケロリンの湯桶(一部は無地)が使われています(最奥部にきちんと積まれています)。
田舎町のため駐車場の心配はないので(国道西側の裏通りに町営の無料駐車場があります)、旅の途中での立ち寄りもお勧めです。道北の開拓の歴史に想いを馳せつつ、ゆったりと湯に浸かってみてはいかがでしょうか。
なお、午後4~8時の営業で定休は週2回(日&水)になっています。ご注意ください。
以上、これで当ブログでも北海道旭川支部の全銭湯をご紹介しました。
[2回]
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