今年のゴールデン・ウィーク後半は仕事の関係で埼玉にいる日程なので、これ幸い?と、昨日=5月5日(木・祝=こどもの日)、菖蒲湯狙いを兼ねて、普段は行きにくい立地の銭湯を目指してみました。
足立区というか東京というかの北東端(すぐ先が埼玉県)、綾瀬川と花畑川の合流地点(前者に架かる内匠橋と後者に架かる月見橋の袂)にある『足立58 一の湯(神明1-1-3)』です(足立区立第13中学校側)。
銭湯お遍路194軒目です。
つくばエクスプレス六町駅が最寄りですが、いずれの駅からもバスの便があまりありません(特に土・日・休日)。因みに私は、東武伊勢崎線竹ノ塚駅から歩いて往復しました(結構あります)。
鬼瓦や松に鶴の懸魚のある破風を冠した風格のある宮造り銭湯です(玄関脇にコインランドリーが増設され後部に枠付き細コンクリート煙突があります)。後に土盛りされた?正面の道からやや奥まって&下がって建っています。
隣の酒屋が「創業明治拾年」で(近くにある元の建物は歴史的建造物級です/銭湯を出ると見える面白い看板にもご注目・・・現地でご確認を!)、斜め後ろには赤稲荷神社があることなどからして、それなりの歴史を重ねた銭湯とお見受けします。
白壁&木調の折上げ格天井&磨き込まれた木床の脱衣所をフロント形式に改造してあり、玄関には昔ながらの下足ロッカーや傘入れロッカーがあり、その脇に小さめですが休憩スペースがあります。
浴室は、天井が大橋ブルーに塗られた東京銭湯の基本通りですが、やや小さめで、タイルなどは改修されています。
カランは外側5つ、5つ&5つの島と3つ&3つの島、内側4つとなっています(内外側のみ固定シャワーあり)。
タイルが古めの浴槽は、伝統的な奥外横配置の2槽式で、背面外側に備長炭の入った湯口&ジェット2基のある外側浅風呂とバブルのある内側深風呂になっています。外側手前に立ちシャワーもあります。
黄色のケロリンの湯桶が使われています。
ペンキ絵は
故早川利光氏の西伊豆*で(男湯/描画年月日不明)、例によって岩に砕け散る波飛沫が豪快・・・なだけではなく、内側奥に増設されたサウナ(男湯側は葦簀小屋風・・・稼働していない?/女湯側はシンプル)の向こうではあるものの、な・・・な・・・な・・・何と浴室中央に描かれた富士山の頂上部が・・・『
黄金色』に輝いているではあ~りませんか!!!
*静岡県沼津市の戸田(へだ)美浜(御浜)海岸からの風景だそうです(2011.8.30追記)。
結構な数のペンキ絵を見てきましたが、こんな荘厳な富士山は初めてです。日の出直後の風景なのでしょうか。
女将さん曰く「自慢なのよ。こんな富士、滅多にないでしょ。書いた人、もういないんだけど、そしてちょっとずつ絵が傷んでいくんだけど、もったいなくてもったいなくて、どうしても他の3人の絵師の方々に描き直しをお願いできないのよ!」とのこと。
私のような素人がコンパクトデジカメで撮影してブログに掲載すべきものじゃありません。
しっかりした写真家が記録されんことを期待して止みません。
この富士を見ずしてペンキ絵を語るなかれ!
是非是非是非是非、お早めに(傷みが進む前に)訪れてご堪能下さいませ。
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