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いつものように既に昨日になりましたが、かなり前の?予告通り、3軒目の茨城県の銭湯である「松の湯(筑西市丙268※)」を訪れました。
※「通称」町名はありますが、甲乙丙の「所属」で住所が表されている街です。 最盛期には幾つかあったのかも知れませんが(点在する街角地図では確認できません)、少なくとも筑西市(合併前は下館市)最後の銭湯のようです。 JR東日本水戸線&真岡鉄道真岡線&関東鉄道常総線の3線が乗り入れる下館駅北口に降り立つと、大変残念ながら、ありがちな田舎の駅前再開発の失敗の結果でしょうが、商業テナントが逃げ去って市役所関連の事務所のみが残った駅前のビル(下館スピカ)とその横から真っ直ぐ北方に延びる空き地ばかりが目に付く立派な大通りがあります。 「せっかくの歴史ある街並みだったようなのに残念だなぁ(脇道などには名もない歴史的建造物が散在しています)」などと考えつつ、その大通りに沿って600m程進むとしもだて美術館(建物名はアルテリオ)があり、くだんの銭湯はその裏手(&羽黒神社の麓)になります。 周囲が高い建物ではないので、「いい色が着いたコンクリート製の管を重ねて金属枠で囲った煙突(上部が少し壊れています)」がすぐに見えます。 看板の立った正面に回ると、昭和中期の?簡素な造りの建物で(脇に自宅の玄関があります)、唐破風(的な屋根飾り?)の下に男女別々の玄関があり、元は紫?のやや色褪せた屋号入りオリジナル暖簾が掛けられ、引き戸の硝子にも屋号が入っています。中央の「入浴は健康の素」などと書かれた飾り看板が洒落ています。 玄関は狭い横長で、木製の簀の子が敷かれ、斜め木板鍵(タイヨー)の下足箱があり(木板には手書きの屋号)、さらに引き戸を開けると脱衣所です。 下足棚の付いた低くシンプルな木製の番台が玄関から脱衣所に跨がって造られています(番の方は座っていません)。 コンパクトな脱衣所は、乳白色のペンキで塗られた格子状の木製天井で、木床は歴史が傾きを付けています。 籐製の籠の他、小さいながらも脱衣ロッカーが使われており、その後方の脱衣所外側壁には「かつて使われていた壁埋め込み型の木製ロッカー(番号が直書き&金具のみで鍵がない)」もあります。 フジ自動マッサージ機とやや新しめのもう一台のマッサージ機、なぜか木製の古い身長計もあります。 外側にはほんの小さな庭があり、木製の縁側の向こうには銀杏の木がそっと生えています。 トイレは水洗化されています。 浴室は白く塗られた金属製の山型天井で、中央にレトロな円形の電灯があり、タイルは白系正方形他でシンプルです。 正面壁上部に小さめの湯気抜き窓があります。 事前の情報通り、浴槽は縦割り瓢箪型の2槽式で、内側浅風呂(本当に浅い!)には何もなく、外側深風呂はバイブラ付き、背面の隔壁近くには「偽木が支え風になった」エスロン管そのままの湯口、隔壁から両方に向いた水カランは全く普通の蛇口です(交換した?)。浴槽背面は岩状タイル装飾で、内側と外側の一部が岩を模した飾りになっています。本当に「古河浴場(古河市東1丁目11-3)」に似ています。 <参照> 茨城県古河市 古河浴場 http://sentotanbonin.kai-seki.net/Entry/46/ カランは内側・外側ともに5つずつですが(押し手はハンドルタイプ)、固定シャワーがどちらも1つおきに3つずつしかありません。鏡の下部に比較的新しい広告が1つあります。 これまた事前の情報通り、黄色のケロリン(と黄色無地のケロリン型)の湯桶と緑のM字椅子(浴室中央に積むのがルールらしい)が使われています。 入浴料金は大人350円、中人130円、小人70円とやはり平成10年3月1日のままです。 やや雑多な物が置かれ、常連専用的雰囲気の銭湯ですが、銭湯愛好家のチャレンジを心よりお待ちしております。 なお、あまりにも暑かったので、思わず、これまた事前の情報通りの「通称:レモン牛乳」で有名な隣県栃木にある、その名も「栃木乳業株式会社」のコーヒー牛乳をいただきました。 ただし、瓶には茨城県の富谷牛乳やトモエ乳業の名が入っており、並んでいたのはトモエ乳業製造&富谷牛乳販売の「特別濃厚4.5」でしたので、それぞれが製造販売で協力関係にあるようです。 側面のイラストがかわいらしい空瓶と(飲んじゃいました!)紙蓋の写真をどうぞ! <参照> 栃木乳業株式会社 http://www.tochigimilk.co.jp/ 富谷牛乳株式会社 http://www.tomiyamilk.co.jp/index.htm トモエ乳業株式会社 http://www.tomoemilk.jp/ 参考HP(よい内容です) めっかった群馬 とっておき探訪 http://www.mitsuketa-g.com/tanbou/4234.html 注)木&日が定休のようです。 追記 茨城県で残すは「日立市の3軒?」と思われます。近いうちに訪れてみたいと思います。 PR |
いつものように既に昨日になりましたが、予告通り?2軒目の茨城県の銭湯である「古河浴場(古河市東1丁目11-3)」を訪れました。
情報によると、古河市最後の銭湯のようです(最盛期には9軒あったとか・・・)。
JR古河駅東口至近の小さめのビル型銭湯です(2&3階は自宅らしい・・・)。
創業50年余りのようです(営業許可証の日付は昭和53年11月27日/古河浴場組合&保健所による営業時間の案内の日付は昭和42年8月1日)。
薪で沸かしているようです(裏に枠付きで細めのコンクリート製円筒形煙突)。
・オリジナル暖簾
・玄関正面に兄弟一同から贈られた鶴亀の大入りの額
・額に入れられた「殿方」「御婦人」の表示
・正面側がない(衝立のみ)変わった形状の低い番台(後ろに神棚) ・縦割り瓢箪型浴槽-上(内側)は深くエスロン管そのままの湯口/下(外側)は浅い/境目に岩を模した湯口と水カラン(大型&真鍮製小型) ・浴槽背面に岩状タイル装飾?釜場への戸の上に岩を模した飾り ・カランの上の道具を置き場が狭い
・カランは内側6、島3&3(鏡もシャワーもなし)、外側5で、湯がやや大きい
・ケロリン湯桶使用
・・・と昭和風ビル型レトロ銭湯といった雰囲気が漂います。
入浴料金は大人350円、中人130円、小人70円と平成10年3月1日のままです。
茨城県で東京に1番近い?銭湯で、JR東日本のホリデー・パス(2300円)の区域にあります。
銭湯愛好家のチャレンジをお待ちしております。
参考HP(よい内容です)
めっかった群馬 とっておき探訪
http://www.mitsuketa-g.com/tanbou/4236.html |
既に昨日になりましたが、隣の茨城県からの銭湯レポートです。
平成15年頃に同県の浴場組合は解散してしまいましたが、ネットに散在する情報を総合すると、幾つかの銭湯が現存していることがわかりました(最大で7軒ぐらい?・・・まとまった段階でHPに掲載します)・・・ので、これから休日を利用して訪れてみることにしました(基本一日一湯主義では交通費が問題ですが・・・)。
最初は、結城紬で有名な結城市の唯一の銭湯「喜(㐂)輿(与)の湯(結城市浦90※)」です。
※この住所ではYAHOO!などの地図検索で探せません。「結城市結城(大字)90)」が該当します。浦は地域的通称なんでしょうか。
江戸末期から昭和初期にかけての蔵造りの建物が多数散在し(国などの登録有形文化財に指定されているものも少なくありません)、歴史ある結城紬・日本酒・味噌などの工場の煙突が並び立つJR水戸線結城駅からすぐの旧市街にあります。
昭和中期頃?の簡素な平入り建築の小型銭湯ですが、地方銭湯らしい「ひなびた良い感じの味わい」を醸し出しています。
オリジナルの染め抜き暖簾を挟んだ脇の入口(アルミサッシ)を入ると、コンクリート製の三和土から上がる脱衣所があります。
押し下げ式錠の木製(鍵や錠を含む)の下足箱があり(鍵や錠さらには扉も一部が欠けています/女湯側にもあり)、下足置きの付いた番台は低く(使い込まれた木製の料金箱もレトロ/背面の小さな棚も昔のまま)、天井は剥き出しの木製で(電気の配線も剥き出し)、床は木調のレザー張りになっていますが、脱衣所は基本的に昭和そのものです(女湯側には古い木製の風呂道具置き棚あり)。
脱衣ロッカーはなく、年季の入った籐製の脱衣籠が使われています。
脱衣所外側の引き戸の外に便所がありますが、小用は縁側にある驚きのオープンスタイルです。
入浴料金は大人¥350・中人¥130・小人¥70で平成10年3月1日のままとこれまた驚きです。
薪で沸かしているようです。
浴室は、白く塗られた低い天井の中央に細長い湯気抜きがあり(窓はない)、中央に「喜輿の湯」と大書されています。
歴年の直しにより床などのタイルがバラバラなのはご愛敬(壁の1列はグリーンのマジョリカタイル)。
入口付近の排水溝が深いのでご注意!
ペンキ絵がなくブルーに塗られているのがちょっと残念です(元はペンキ絵があったとのこと・・・常連談)。
約1m角の釜場への戸を挟んで浴槽は内側奥の約1.5m×2mの長方形の浅浴槽(3人入るのが精一杯/一応バブル&パイプの湯口)と外側奥の約1.5mの正方形の深浴槽(故障か節約のためか稼働しておらず…いわゆるラーメンマジョリカタイル付き&変わり種水カラン)に分かれています。
カラン(1つを除いて温泉マーク)は内側と外側に5つずつの計10箇所しかなく、シャワーはありません。
鏡は個人や工場から贈られたもの(銘入り)。
ケロリンの湯桶は黄と白が半々で、白の一部には「茨城県浴場組合」の文字まで!!!
外に置かれている「草津の湯」の看板は古き良き時代の洒落で、看板にある「民謡 歌とおどり」は何かと思っていたら、脱衣所にある木製の急な階段を上がった二階が「おばちゃんたちの社交場」だったそうです(これも常連談)。
JR東日本のホリデー・パスを使えば、小山(栃木県)までの往復¥2300+小山から結城までの片道¥190×2で済みますので、千葉県・神奈川県などの方々でも十分に行けます。
銭湯愛好家のみなさん!チャレンジしがいのある銭湯ですよ!
追記
内部を観察していたら、「渋かんべ」と常連さんに声をかけられました。思わずキョロキョロしていたし、常連さん以外には滅多に知らない客など来ない銭湯でしょうから・・・。浴槽の端に腰掛けて、暫し話し込んでしまったのでした。人の暖かい土地柄のようです。
参考HP(よい内容です)
めっかった群馬 とっておき探訪
http://www.mitsuketa-g.com/tanbou/4235.html |
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