例によって既に昨日になりましたが、仕事の終了後、千葉市から最も近い東京の駅?であるJR総武線小岩駅から北北西方向に少し歩いた再開発が進む住宅地にある「江戸川29 寿湯(西小岩3-17-14)」を訪れました(西小岩小学校と西小岩幼稚園の間にあります)。
銭湯お遍路182軒目です。
日没後の訪問でしたので、前回通りがかったときに撮影した写真をどうぞ!(建て込んでいるために全景が入り切りません!)
千鳥破風を冠したやや簡略な東京型銭湯です。玄関の両側に硝子ブロック壁があり、玄関の傘入れロッカーの鍵は「さくら」に加えて「折り鶴」です。後方にはコンクリート製円筒形煙突がそびえ立ちます。
当然に番台の脱衣所は白壁と磨き込まれた木の床で、壁にはレトロな扇風機があり、庭の名残に面した木製の縁側の先には、水洗化されてはいるものの木製の戸を始めとして昔の趣のトイレがあります。
浴室のタイルは改修されていますが随所に昔のタイルが残されています。釜場への戸は木製です。
改修された浴槽は基本2槽式ですが、斜めに区切られており、内側がほんの少し深く、外側には1本ジェットが2基あります。最外側に今は使われていない青色のポリ浴槽が埋め込まれています(こども用?)。
カランは、内側5つ、5つ&5つの島(幅広い!)、外側7つですが、島は鏡のみでシャワーがなく、内側・外側の固定シャワーもバラバラで、外側は2つ欠けています(1つは元々なかった?)。
浴室中隔壁には「美保の松原からの富士?」のモザイクタイル絵があります(手前が増設された立ちシャワーで分断されています)。
黄色のケロリンの湯桶が使われています。
ペンキ絵は
故早川利光氏の奥多摩ですが(女湯には富士)、平成14年9月13日の作で、さすがに傷みが激しく、剥がれた部分が適当なペンキで補修されていました。
ペンキ絵という刹那的な限界芸術の本質を見たような複雑な想いでした。
たまにはそんな感傷に浸りながらの一風呂はいかがでしょうか。
追記(2012.6.16)
2012.6.8付けで組合が廃業を確認した模様です。
[2回]
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